*season 6* fin
「んっ……だめっ……朝から……。」
「っ……どうにも俺は、お前を見ると触れたくなってしまうらしい。」
「先輩……ぎゅって、してほしい。」
「……うむ。」
鍛え上げられた先輩の腕。
見た目とは裏腹に
すごく優しく包んでくれる先輩。
いつも怒ってばっかりの先輩だけど
本当はすごく優しくて、強くて、真っ直ぐな人。
私の大好きな真田先輩。
先輩も私の事を
本当に好きになってくれたらいいな…。
「ん?そういえば、体の具合いはどうだ。」
「あ、何か下がってるみたいです。」
「本当か?どれ……。」
「ひゃっ……ち、近いですって!」
「今更何を言っている。うむ、熱は下がっているようだな。」
「お陰様で……。」
「とりあえず、服を着るぞ。このままだと、何度お前に手を出してしまうか分からんからな。」
「なっ、そういう恥ずかしい事を、真顔で言わないで下さいっ!」
「ん?何がだ。」
「何でもないですっ!早く服着て下さい!」
「変な奴だ。」
「だから、真田先輩だけには言われたく無いです!」
「む、どういう意味だ!」
「もうっ、しつこい男はモテませんよ!」
「お前という奴はっ!」
こういうしつこい所は
小姑みたいで面倒臭いんだよね……:。
赤也君は四六時中
真田先輩に怒られてるから
ある意味可哀想かも……。