*season 6* fin


「真田先輩、怒らないで下さいよー…。」


「知らん、お前には罰としてこの状態で帰らせる。」





部活が終わり
真田先輩と帰ってるんだけど……。



さっきの悪ふざけで
不機嫌になったみたいで
私をお姫様抱っこして帰る事に。


私が恥ずかしがってたから
それを罰としてやってるみたい。



確かに恥ずかしいけど
私は先輩を近くに感じられて嬉しくも思う。





「真田先輩、疲れないですか?」


「この程度なんて事は無い。それよりも、お前は軽すぎるぞ。ちゃんと飯は食っているのか。」


「先輩達程じゃないけど、ちゃんと食べてます。」


「なら、いいが……ん?」


「真田先輩?」


「お前、体が熱くないか。」


「え………そういえば、何かボーッとする…かも。」


「見せてみろ。」




真田先輩は
自分のおでこを私のおでこに付けた。



近い……

そのせいで
熱が出ちゃいそうだよ…。




「お前、熱があるぞ!」


「あはは…水を被ってから、着替えるまで…少し時間たったから冷えたのかも…。」


「羽月、しっかり掴まっていろ。」


「はい…。」


「走るぞ。」







何かフワフワするー………。



私、熱があるって分かると
ダメなタイプなんだよね…。
17/26ページ