*season 6* fin
次の日の午後。
部活はとっくに始まっているのに
茉夏先輩がまだ来てない。
茉夏先輩が時間に遅れる事なんて
今までなかったのに。
「仁王先輩。」
「ん?花梨、どうした。」
「茉夏先輩、まだ来てないんですけど何か知ってますか?」
「いんや、俺は知らん。」
「どうしたんだろ……。」
「茉夏か?」
「あ、ジャッカル先輩!」
「茉夏ならクラスの女子と用事があるから少し遅れるって言っていたぞ。」
「え……?」
「なら、心配いらんじゃろ。」
違う……。
前に茉夏先輩と話した時
クラスの子達と上手くいってないって言ってた。
だからお昼ご飯の時も私の所に来て
一緒にご飯食べたりしてて…。
「嫌な、予感がする……。」
「花梨?」
「私、茉夏先輩探してきます!」
「あ、おい!」
「仁王、ジャッカル、何かあったか。」
「いや、俺達もよくわからんが……。」
私の予想が
外れているといんだけど……。
この胸騒ぎ……
茉夏先輩大丈夫かな。
私は茉夏先輩の教室に向かった。