*season 6* fin






茉夏先輩に連れられて
保健室に着いた。


激痛で、途中意識を失いそうになったけど
茉夏先輩に肩を貸してもらって何とか辿り着いた。





「花梨ちゃんっ、この痣どうしたのっ!」


「っ……。」


「痛かったでしょう……。羽月さん、これは病院に行った方がいいわね。」


「っでも……。」


「折れてはないと思うけど、念の為診てもらった方がいいと思う。」


「……はい。」


「車を用意してくるから、少し待っててね。」




ガラッ




「……花梨ちゃん、一体何があったの?」


「っ………。」


「私にも言えない事?」


「……私が、勝手にやった事だから。」


「え?」


「先輩達に、迷惑かけたくないんです。」


「花梨ちゃん……。」





あの先輩達も
本気で真田先輩達を
傷付けようとした訳じゃないから…。



三年間必死に頑張って来ても
レギュラーになれない悔しさは
きっと計り知れないもの。




やろうとした事は許せないけど
やるせない気持ちは痛い程よくわかる。





「……わかったよ。」


「茉夏先輩……。」


「まったく、花梨ちゃんも頑固なんだから。」


「ごめんなさい……。」


「ふふっ、仕方ないから許してあげる。」


「先輩、ありがとうございます……。」


「話せる時が来たら、教えてね?」


「はいっ…。」







その後先生がきて
病院に行く事になった。
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