*season 5* fin
「俺と付き合えよ。」
「な、何で私なんか………。」
「お前が可愛くて誰にも渡したくないし、一緒にいたいからだよ。」
「あ、わかりましたよ。」
「何がだよ。」
先輩、お菓子が好きだから
私を煽ててお菓子を作らせようとしてるんだ。
そんな事しなくても
作ってあげるのに……。
でも、さっきのキスは………?
「先輩お菓子が作って欲しくて、そんな事言ってるんですね?」
「…は?」
「そんな煽てなくても、お菓子位作ってあげます。」
「…………はぁ。」
「先輩?」
先輩はため息を着くと
机を飛び越えて私の隣に。
その表情は何故だか
少し怒っているようにさえ見える。
「千早、俺はお前の事が好きだ。お菓子が欲しくてこんな事言ってんじゃねぇ。」
「で、でも……。」
「お前は俺の事嫌いなのかよ。」
「っ……。」
「千早。」
「……大好きです、先輩が大好きです。」
「千早………お前、可愛すぎだろぃ。」
「っ………。」
「なぁ、もっとキスしたい。」
「だ、だめですっ!こんなとこでっ……。」
「無理、千早が可愛すぎて我慢できねー。」
「せんばっ……んっ……んんっ……ぁっ……。」
「好きだぜ、千早………。」
夕暮れ時。
私達は夕陽の入る図書室で
何度も唇を重ねた。
先輩のキスは優しくて、甘くて
まるで甘いチョコレートを食べているような
そんな感覚に襲われる。
大好きなあなたへ。
この想いを。
―完―