~想い~
家族って呼べる人がいるって
幸せだよね。
「……ん?」
私達の部屋は窓からは
庭園みたいな場所が見えるんだけど
誰かこっちに手を振ってる?
小さい女の子……
あ!楓ちゃんだ!
「ん?来てって、言ってる?」
「奏、どうした?」
「あ、私ちょっとだけ出掛けてきます!」
「出掛けるってどこに?」
「すぐ戻ります!」
タタッ
「ったく……どうせ迷子になるから様子見てくる。」
「俺が行く。」
「……兄者?」
「ちょうど夜風に当たろうと思ってたとこだ。」
「悪い、話したい事あるから。」
タタッ
「ちっ……。」
「おついち……。」
楓ちゃん
一緒の旅館だったんだ。