~叶わない願い~


「…………わかった。」


「奏、俺は……。」


「わかってました。」


「奏…?」


「今の話、忘れて下さい。」


「奏、聞いて。俺は……。」


「もう、もういいってばっ!」


「………。」


「先に、旅館帰りますっ……。」

















私はその場から

逃げ出した。
















頭は異常な程

冴えてるのに

何も考えられないや。















りんご飴。










りんご飴が食べたい。
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