「じゃあさ！そろそろ海入ろ！」


「いいねぇ！美咲さんも一緒に！」


「ありがとう！」





三人称の皆は

美咲さんの事知らないから

そういう流れになるよね。





「奏ちゃん、大丈夫？」


「弟者さん……私、ちょっと暑気にあたったみた
い。ちょっと休んでますね。」


「…一緒にいようか？」


「大丈夫です、ありがとう…。」


「奏ちゃん……。」


「ほら、皆行っちゃったよ？」


「でも……。」


「今は……一人でいたいから……。」


「……何かあったら必ず呼んでね。」











そう言って

弟者さんは皆の所に

走って行った。











さっきまで輝いていた景色が

何の色もない無機質な風景に見える。







皆楽しそうに遊んでる。


鉄塔さん達は勿論だろうけど

おついちさんも凄く無邪気で

兄者さんも凄くはしゃいで

弟者さんも楽しそうで……






おついちさん達にとって

美咲さんは本当に大切な人だったんだね。