~モヤモヤ~


「あの、皆さん朝ご飯まだでしたら一緒に
いかかですか?」


「俺らまでいいの!?」


「食べます!むしろ、奏ちゃんをいっただきっぐほぉ
っ!」


「おい、本当にぺちゃんこにするぞ。」


「ぺーさーーんっ!!鬼おついちめっ!」


「あれぇ?皆来てたのか。」


「弟者!助けて!殺される!」


「来て早々何やってんのさ。」


「ふふっ……皆さん、仲が良いんですね。」








羨ましいな。


私にはこんなに楽しい友達

いなかったから。





私が持っていないものを

この人達は持ってる。




私今まで

何をやってきたんだろ。

何に目を向けて生きて来たんだろ。




自分で殻に閉じこもって

都合の良い事だけ見て

そうじゃない事は

目を瞑ってきた。





だから

人の目ばかり気にして

自分が大切にしなきゃいけない事を

見失ってたんだ。







「奏?」


「あっ、ごめんなさい…すぐご飯作りますね!」


「奏ちゃーん!俺も手伝わせてーっぐへぇあ!」


「ドンさーん、俺の奏ちゃんに何か用かぃ?」


「えっ!?弟者くんまで!?」


「ふふっ。」






本当に

面白い人達。
4/12ページ
スキ