~失いたくない~





「そんじゃあ、またな!」


「またな。」


「まったねー。」




俺達はそれぞれ

コントローラーを置く。



やっと収録が終わった。

気付けば夜の8時半。




「は、腹減って俺死ぬ……。」


「死ね。」


「兄者酷い!弟を何だと思ってんの!」


「奏がご飯作って待ってくれてるでしょ。」




しかし

こんなに時間かかるとは。


好きな事を仕事に出来んのは

幸せな事だけど

40手前の体には堪えるぜ。
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