自分の部屋で
『そう言えば、この前の任務、、あの後どうなってるのかな、、アメリーさんにでも聞きに行くか』
と1人で呟いた後、支度をして部屋から出た

あっ！アメリーさんいた！

「クロードくん！その傷どうしたの？！」

ファルク？傷、、？
そう聞いて慌ててアメリーさんのところに走って行った

「あー！天ちゃん！じゃ、私はこれで退散で、あとは天ちゃん任せたよ！」
『はい、、』
アメリーさんを見送った後
視線はファルクに戻った私は言葉を詰んだ

『っ？！』

目が疑うほどとんでもない大怪我してるファルクが目の前にいる
泣きそうな私を見てファルクは

「大した傷じゃねよ、、」
『大した傷じゃない？今にも倒れそうな顔でよく言うよ！』
『ちょっと傷を見せて！』
「自分でできっからほっとけ」
『バカなの？！まったくアンタは、、歩ける？』
そう言いながらファルクに肩を貸したまま医務室に向かった
その途中は、あのファルクは一切文句言ってない、、、余程辛かっただろうと思うと、何度も泣きそうになった

『これはひどい、、私の槍術で完全に回復できないけど、今よりマシになるから、待ってて！』

援護エンチャント使えるとは言え、何故か私は回復だけが上手くいかない、、小さい傷ならいけるけど、ファルクのこの傷は、、
変なこと考えたらダメ！きっと上手くいく！

回復は唯一弓を使わない槍術でもある

集中して、、

私に癒しの力をください！お願い！

そう祈りながら、ファルクの周りは優しい光が集まった

「チッ、余計なことしやがって、、」

で、出来た！！
思わずファルクに抱きついた

「いたたたっ！何すんだよ！」
『よかった、、本当によかった、、！！バカ、、』
「心配かけたみてねだな、、わりい、、」
『何をしたの？そんなに危険な任務なら、1人で行く必要ないじゃん！この大バカ！』
「バカバカ言ってんじゃねよ！」
「この前の誘拐の件、まだ犯人捕まってないらしいで、」
『1人で行ったの？』
「オマエがまたあんなことなったらめんどだし、、」
『私じゃなくても、ユーゴくんやアメリーさんがいるじゃないか！あの手下のヤツでも2人でやっとだったのに、その主犯に喧嘩売ったの？』
「しっかたねえじゃねか！」
『ほんと、、アンタは、、もう2度こんな真似しないでね！』
「次はこんなヘマはしねよ！」
『次はないよ！』
そう言いながら、ファルクの傷のところを優しく叩いた
「いてねよ！」
『ちょっとした罰なんだよ！ほら、服脱いで！包帯巻くよ〜』
珍しく言うこと聞くファルクには驚いた
「これでいいかあ？」
『あっ！うん！ちょっと染みるよ〜』
そう言って、傷を消毒した
「っ！」
『痛むか？』
「何でもねえよ」
傷に薬を塗って包帯巻く終えた
『これでいいかな、、』
「手際いいなオマエ」
『そう？なんでだろね、、』
元の世界にいた頃は看護師や医者でもないのに、なんでだろ、、これもこのリアクターに関係あるかな
『てか、珍しく言うこと聞きすぎてびっくりしたよ！どうした？明日は大雪でも降るなかな？』
茶化すつもりだったけど、珍しくファルクが真面目に答えてくれた
「そりゃ、、心配かけてみてねえだし、、オマエの泣きそうな顔は見たくねえし、、なんっつか、、」
『ファルクっ！ありがとう！』
「コラ！抱きつくんじゃねえよ！」
『嫌だ〜！』
「いいから！離れろー！」
チェ〜を言いながら離れることにした
「腹減った、なんか作れ」
『はぁ？ファルク自分でも作れるだろー！』
「病人にメシを作れって言うわけ？」
『こういう時に病人って言うんだよな、、わかったよ！ファルクが好きなハンバーグ作ってあげるよ！』
「やったぜ！」
『子供かよっ！』
声が小さいおかげで、ファルクには聞こえなかったようだ

その後、厨房を借りて、ハンバーグを作ることにした

美味しそうに食べるてるファルクを見て
愛おしくて仕方がないと改めて思った