ルミナリアの世界に来てからもうすぐ半年、来る前の記憶、来てからの記憶も全部あるのに、来る直前の記憶がない、、いつも通りにマルチしてた気がするけど、、ぼんやりしててよく覚えてない、、

「、、イ」
「オイ！この変態女！聞いてんのか？」
ヒィ？！変なこと考えたら、ファルクの声に驚いた
『なんだ、、ファルクか、、』
「なんだ、じゃねえーだろ！任務の概要を聞いたか？」
そうだったー！今日は久しぶりにロランス隊全員揃えて任務に行く途中だ
『てか、さっき私のことなんて呼んだ？』
「あん？そんなのどーでもいいだろ！」
『どうでも良くない！！』
「めんどくさい女だな、、変態女って呼んだけど！なんか文句あんのかよ！」
アメリーさんは我慢できずようやく口を開けた
「2人とも〜！！イチャイチャしないの！！｣
『してません！！』
「してねーよ！」
なんて懐かしい呼び方だ、、、初めてファルクに会ったとき思い出した、、

《回想》
練習所で弓の練習をしていると

「天さん、お疲れ様です」
『アウグストさん、お久しぶりです』
アウグスト・ヴァレンシュタイン
この世界に来たばかりの私を魔物から助けた方です
「弓の技術は随分様になってるようですね」
『これは、先輩方の教えがよかっただけですよ〜私は何も』
「何を言ってるの？！天ちゃんの努力だよ！覚えも早いし、いい後輩を持ったよ！」
『先輩、ありがとうございます！』
『ところで、アウグストさん何しに来ました？』
「あ〜そうだったですね、天さんの配属先が決まりましたので、その報告に来ました」
『私の、配属先？』
「そうですよ、こちらです」
そう言って、後ろから騒がしい3人が登場した
「新人だあ？この裏切り者1人で十分だっての」
「クロードくん！め！だよ！」
「ファルクつってんだろが！！」
「隊長は気にしなくていいです！事実ですし、、」
「ふん！」

こ、この声は、、まさか、、
大好きな人と一緒にいられるのはうれしいけど！
でも、あのファルクだよ？どうしたら〜！！！
「天さん？どうかしました？もしかして、ご自分の世界でもうご存知してました？」
『え？！あ、、そ、そうですね、、』
「なら話が早いですね」

「んで、コイツがうちに入る新人？」
「ちょっと、クロードくん！彼女が怯えてるじゃない！」
「そうですよ、女子になんて言い方してるの君は」
「チッ、役にたてねやつはいらね、そんだけだ」
うっわー！ファルクだ、、まさか本物に会えるとは思いもしなかった、、気づいたらファルクのことガン見してた
「オレ様の顔に何かついてるのかあ？」
『やっぱりかっこいい、、思ってた通りだ、、』
「テメェ、、なに気持ち悪ぃこと言ってんだよ！この変態女！」
『え？あー！！！』
つい口に出たー！恥ずかしい！ん？
『変態女？私のこと？』
「テメェ以外いねーだろ」
「クロードくん！彼女に失礼だよ！」
「ファルクだっつてんだろが！！くったらね！オレ様は帰る！」
「ファルクくん、少し待ちなさい」
「あん？アウグストのおっさんよ、まだ何かあんのか」
「ファルク！何その口の利き方！」
「ユーゴくん、いいのですよ」
アウグストさんはファルクに向かってまた口を開いた
「せめて彼女の名前を聞いたらどうです？」
「変態女で十分だろが」
『ちょっと！私にも名前はあるんだから！その変態女はやめてもらえる？』
「ふん！言ってろ！」
「ごめんね〜クロードくん本当はいい子だから、ちょっと口が悪いだけで、あは、あははは、、」
『あ、こ、こちらこそごめんなさい！アメリーさん何も悪くないですよ！そんな謝らないでください！』
「あれ？私たち、自己紹介したっけ？まぁ、いいか〜！！！君のお名前は？」
『う、、』
「天です」
私の声はアウグストさんの声と被った
「変な名前だとややこしいことになるので、ここは名前だけにすれば問題ないと思います」
耳元からアウグストさんの声が聞こえた
あ、、そっか、、そうだよな、、
「天ちゃん？でいいのかな？」
『あ、はい！よろしくお願いします！』