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▽ 2025.03.06

2025/03/06 22:37
冷たい風が吹き抜ける夜道。都会の光が遠く滲み、私は立ち止まった。
「やっと、自分らしく歩けるかな」
乾いた声はすぐに霧散する。突風に目を瞬かせば、そこにいたのは私自身だった。縒れたドレス。寂しげな笑み。
彼女は街へ向かう。私は振り返らない。新しいブーツを踏み鳴らす。もうじき夜が明ける。

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