asnotes
アスノーツがヒュウマに鍛えてもらっている中、エヴァはトゥムルが寝ているテントの中に入っていった。トゥムルは目を閉じて未だに起きていない。
エヴァ「2日も昏睡状態だと心配になるわね...無理に起こそうかしら」
エヴァは右手を上げてトゥムルの額にめがけて振り払おうとするとトゥムルは目を開き、避けた。トゥムルは起きてエヴァを「何してるんだこいつ?」と言いたげな驚いた顔で見ていた。
エヴァ「おはよう、ここが何処だがわかる?」
何食わぬ真顔でエヴァはトゥムルに言葉を返す。トゥムルは深く呼吸をして、平静に戻る。
トゥムル「...昨日の夜から起きてるから大体の事情は聞こえていたよ...この怪我を介護してくれた事とここまでアスノーツと俺を助けてくれた事...感謝するよ」
エヴァ「どういたしまして、で昨日から起きていたって事はさっきの私達の会話も聞いてたんでしょ?」
トゥムル「あぁ...前からヒュウマさんがアスノーツの気持ちを前向きに考えている事は知っていた...その上で今回アスノーツを鍛えてくれている事も聞こえていた...」
エヴァ「それを止めないって事はアスノーツちゃんを鍛える事に賛成って事でいいのかしら?」
トゥムル「今回の事で...アスノーツをまともに守る事も...ましてや命の危険にさえ晒してしまった」
トゥムルはアスノーツのカバンの切り傷を触りながら話している。
トゥムル「元軍人として、現教育者として間違った行動をとったと思っている...後悔が後を絶たない」
エヴァ「それで他の人に任せた方がいいって思ってヒュウマに任せてるの?」
トゥムル「そうじゃない...いやその通りだ、俺の育て方が間違っていたと今は思っている、もっと戦闘知識を学ばせておけば、こんな危険な事にならなかった、だがしかし戦いの中に生きる意義を持つような者になってほしくなかった、死地の中戦わなければ生きていけない...あいつみたいな...エヴァさん?」
気持ちが昂りながら話すトゥムルの視界から不意にエヴァが消えた。テントの扉はひらりと風でなびき、外が見えている。そこからの見える景色はヒュウマと楽しく組手しているアスノーツだった。トゥムルは二人を見て何かを懐かしい記憶を思い出し呆然と見ていた。
エヴァ「ほら頭に雪かぶせてあげたけど冷たい?」
不意に消えたと思ったエヴァは不意に現れ、頭に雪をかぶせてきた。
トゥムル「冷たくはないけど...頭は冷えたよ」
エヴァ「痛い質問して悪かったねトゥムル、けどさアスノーツちゃんを守りたいって気持ちは君だけじゃない事を再認識してほしかったんだよ、私達も君達の味方だってね」
トゥムル「...その通り...だな」
改めて二人の組手を見てトゥムルはアスノーツの気持ちを理解した感覚になった。
エヴァ「トゥムルさ、心配しすぎなんだよ...仮にも私達が戦ってきた人造人間 なんだからさ」
トゥムル「だから心配なんだ、アスノーツには自身の身体の頑丈さやこの世界にとってどういう存在かは伝えている...その上で俺の倫理観を教えた、そうして育ったアスノーツだからこそ人の役に立とうとして無理するのが目に見えているから心配だ」
エヴァ「じゃあその上でこの国に留まる理由は何なの?ロロエルなんかに家を頼んでさ」
トゥムル「...ロロエルさんを知ってるのか?」
エヴァ「知ってるよ、前に私達といざこざがあったから関わらないようにしてたんだけど...その反応本当にロロエルに用があって第三都市に入ったのね」
トゥムル「...そうだ、要望が予想外だったから家までは借りれなかったがな...ロロエルさんにまた会いに行かないと」
エヴァ「律儀に行っても死体しかないからやめときな」
トゥムル「...確認したのか」
エヴァ「勿論、話は戻すけど国に留まってる理由は何でなの?この国以外にアスノーツちゃんにとって幸せな国ならあると思うんだけどさ...キュプロ」
トゥムル「あの国は駄目だ!...人造人間 にとって幸せな所かもしれないが隣国との戦争を絶えずしてるんだぞ!争いをしている国にアスノーツを置けるわけない!...それにあの国でもアスノーツを受け入れてもらえると思わない...」
エヴァ「アスノーツちゃんの事になると本当に感情が激しくなるわね、少し怖いわよ、また雪被る?」
手の上に軽く雪を持ってエヴァは聞いてきた。トゥムルは首を横に振りアスノーツ達の方を見た。
エヴァ「でもその通りね、体内に爆弾が入ってる子...そんな危険な存在を隠していてもバレるもんね」
トゥムル「...今回のようにな...戦争を望む国なら必ずあいつのように複製しようとする...だがあいつはどうやって知ったのだ」
軍本部の手の者か...いやそれもあり得るが今は冷戦中だ...それにリベラハーブの者なら俺が死んでいる事も知っているはず...つまり
トゥムル「アスノーツの生まれた研究所だ、そこに何かあるはずだ」
アスノーツ「あははははははははははははは!!!」
狂気な声が響く、ヒュウマとの組手が激しくなり笑いながらしているのが見てわかる。
エヴァ「あれは...止めなくていいの?」
トゥムル「流石にムーディも逃げる時にまともに片さず証拠を残したから事態はこうなったのかもしれない...あいつめ」
ぶつくさと小言を放つトゥムルはエヴァの話を聞こえておらず、またアスノーツの笑い声も聞こえていなかった。
エヴァ「2日も昏睡状態だと心配になるわね...無理に起こそうかしら」
エヴァは右手を上げてトゥムルの額にめがけて振り払おうとするとトゥムルは目を開き、避けた。トゥムルは起きてエヴァを「何してるんだこいつ?」と言いたげな驚いた顔で見ていた。
エヴァ「おはよう、ここが何処だがわかる?」
何食わぬ真顔でエヴァはトゥムルに言葉を返す。トゥムルは深く呼吸をして、平静に戻る。
トゥムル「...昨日の夜から起きてるから大体の事情は聞こえていたよ...この怪我を介護してくれた事とここまでアスノーツと俺を助けてくれた事...感謝するよ」
エヴァ「どういたしまして、で昨日から起きていたって事はさっきの私達の会話も聞いてたんでしょ?」
トゥムル「あぁ...前からヒュウマさんがアスノーツの気持ちを前向きに考えている事は知っていた...その上で今回アスノーツを鍛えてくれている事も聞こえていた...」
エヴァ「それを止めないって事はアスノーツちゃんを鍛える事に賛成って事でいいのかしら?」
トゥムル「今回の事で...アスノーツをまともに守る事も...ましてや命の危険にさえ晒してしまった」
トゥムルはアスノーツのカバンの切り傷を触りながら話している。
トゥムル「元軍人として、現教育者として間違った行動をとったと思っている...後悔が後を絶たない」
エヴァ「それで他の人に任せた方がいいって思ってヒュウマに任せてるの?」
トゥムル「そうじゃない...いやその通りだ、俺の育て方が間違っていたと今は思っている、もっと戦闘知識を学ばせておけば、こんな危険な事にならなかった、だがしかし戦いの中に生きる意義を持つような者になってほしくなかった、死地の中戦わなければ生きていけない...あいつみたいな...エヴァさん?」
気持ちが昂りながら話すトゥムルの視界から不意にエヴァが消えた。テントの扉はひらりと風でなびき、外が見えている。そこからの見える景色はヒュウマと楽しく組手しているアスノーツだった。トゥムルは二人を見て何かを懐かしい記憶を思い出し呆然と見ていた。
エヴァ「ほら頭に雪かぶせてあげたけど冷たい?」
不意に消えたと思ったエヴァは不意に現れ、頭に雪をかぶせてきた。
トゥムル「冷たくはないけど...頭は冷えたよ」
エヴァ「痛い質問して悪かったねトゥムル、けどさアスノーツちゃんを守りたいって気持ちは君だけじゃない事を再認識してほしかったんだよ、私達も君達の味方だってね」
トゥムル「...その通り...だな」
改めて二人の組手を見てトゥムルはアスノーツの気持ちを理解した感覚になった。
エヴァ「トゥムルさ、心配しすぎなんだよ...仮にも私達が戦ってきた
トゥムル「だから心配なんだ、アスノーツには自身の身体の頑丈さやこの世界にとってどういう存在かは伝えている...その上で俺の倫理観を教えた、そうして育ったアスノーツだからこそ人の役に立とうとして無理するのが目に見えているから心配だ」
エヴァ「じゃあその上でこの国に留まる理由は何なの?ロロエルなんかに家を頼んでさ」
トゥムル「...ロロエルさんを知ってるのか?」
エヴァ「知ってるよ、前に私達といざこざがあったから関わらないようにしてたんだけど...その反応本当にロロエルに用があって第三都市に入ったのね」
トゥムル「...そうだ、要望が予想外だったから家までは借りれなかったがな...ロロエルさんにまた会いに行かないと」
エヴァ「律儀に行っても死体しかないからやめときな」
トゥムル「...確認したのか」
エヴァ「勿論、話は戻すけど国に留まってる理由は何でなの?この国以外にアスノーツちゃんにとって幸せな国ならあると思うんだけどさ...キュプロ」
トゥムル「あの国は駄目だ!...
エヴァ「アスノーツちゃんの事になると本当に感情が激しくなるわね、少し怖いわよ、また雪被る?」
手の上に軽く雪を持ってエヴァは聞いてきた。トゥムルは首を横に振りアスノーツ達の方を見た。
エヴァ「でもその通りね、体内に爆弾が入ってる子...そんな危険な存在を隠していてもバレるもんね」
トゥムル「...今回のようにな...戦争を望む国なら必ずあいつのように複製しようとする...だがあいつはどうやって知ったのだ」
軍本部の手の者か...いやそれもあり得るが今は冷戦中だ...それにリベラハーブの者なら俺が死んでいる事も知っているはず...つまり
トゥムル「アスノーツの生まれた研究所だ、そこに何かあるはずだ」
アスノーツ「あははははははははははははは!!!」
狂気な声が響く、ヒュウマとの組手が激しくなり笑いながらしているのが見てわかる。
エヴァ「あれは...止めなくていいの?」
トゥムル「流石にムーディも逃げる時にまともに片さず証拠を残したから事態はこうなったのかもしれない...あいつめ」
ぶつくさと小言を放つトゥムルはエヴァの話を聞こえておらず、またアスノーツの笑い声も聞こえていなかった。
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