asnotes
床は壁になり、壁が床になる。幸せの母体の操作室は空から落ちていき地面へと三人を運んでいく。その時間はたったの数十秒だが、その中でアスノーツとシャネルの決着はついた。アスノーツは落下している為、体は宙に浮き、そんな中でもトゥムルを抱えながら、シャネルから目を離さないでいた。
シャネル「僕を倒すか...にゃははは、無理な事は言わない方がいいよ...魔法が使えない、感情を持っている人造人間 なんてこの国にいるそこいらの人間と差ほど変わりはないんだから」
アスノーツ「やってみなきゃわからないじゃん!!!」
そう言って殴り掛かるアスノーツの拳は、地を蹴って前に進むわけではない為シャネルに届かず、空中で半回転し態勢が崩れてしまう。シャネルは不敵な笑みをしながら、魔法で空に浮きながら、アスノーツの首をスッと蛇が標的を一瞬で捉えるかのように素早く掴み、壁に叩きつけた。アスノーツは苦しみながらもトゥムルの腕を離さなかった。
シャネル「苦しいか!だが安心しろ!君を解剖したらその痛覚も無くしてやる!」
アスノーツ「い...やだ!!!はな...せ!!!」
じたばたとしながら足や手をシャネルに当てようとするが簡単に避けられてしまう。
シャネル「にゃははは!そのカスを手放せばもう少しいい戦い出来るんじゃない?!まぁそれでも僕を倒せないがねにゃははは!」
アスノーツ「トゥムルを...離すわけないじゃない!!!仲間...だもの!!!」
シャネル「そういう情があるから僕を倒せないって言ってるんだよ」
シャネルはまた真顔になり、アスノーツに顔を近づけ、首を絞めつけた。
シャネル「安心しろ。僕の好きな感情も意思もない従順な人間兵器 にしてあげる」
アスノーツ「あがっ!...くぅ...」
意識が遠くなる。首を掴んでいる腕を振り払おうとしてもシャネルは空中で避けてしまう。
シャネル「これでアラレ計画を僕がやれる」
シャネルは勝利を確信していた。アスノーツは意識が落ちかけていき、腕からトゥムルがずり落ちそうになった。それが目で見えておりアスノーツははっと意識を取り戻した。ここで私が気絶してはいけない、トゥムルが捕まっちゃう!!!そう思ったアスノーツは集中した。視界はぼんやりしていながらアスノーツはまたあてずっぽうの攻撃をした。
シャネル「悪あがきかい?」
避けながらシャネルは油断していた。そんな中アスノーツは確実に攻撃があたる瞬間を見つけ、渾身の一発を放った。かすり傷程度だが頬に攻撃が当たった。シャネルは痛がり、掴んでいた手が少し緩んだ。
シャネル「いっ!...その程度の攻撃しか当たらないで僕を倒すと言ったのか...それは無理な事じゃなくて笑えない冗談だよ...君」
アスノーツ「攻撃を与えるだけが...攻撃じゃないからね!!!」
そう言うとアスノーツは片手を思いっきり振りかぶって、後ろにある壁を壊した。壊した壁からは気圧の違いで、物凄い勢いで風が出ていく。その風圧で操作室の部品とシャネルが幸せの母体から追い出され、後を追うように二人は外に追い出された。外に出ても宙に浮いているのはかわらず、二人は落ちていった。それでもトゥムルを離さないでしっかりと掴んでいた。
アスノーツ「あいつはこのまま空から落ちて...倒せるか...でもさっきも飛んでたから...この行動も無駄なのかな...」
シャネルから離れた事でほっとしたのかアスノーツの意識は薄れていっていた。
アスノーツ「なんだか眠くなってきた...けど今寝たら...地面に落っこちてたいへ...んな事に...」
意識は途切れ、次に目覚めた所はテントの中だった。起き上がり周りを見るがアスノーツは状況が呑み込めず首を傾げ頭に?マークを浮かべていた。
アスノーツ「地面に落ちて...死んじゃった?じゃあここは天国って所?」
それにしてはいつもと同じ通りの体温を感じるし...トゥムルがいる。
包帯が巻かれており、応急処置が施されてアスノーツの隣でトゥムルは寝ていた。アスノーツはとりあえずテントの外に出ることにした。外に出ると見知った二人が焚火を囲って、ココアを作りながら談笑していた。一人はテントから出てくるアスノーツに気づき、飲んでいるカップを置いて話しかけてきた。
エヴァ「アスノーツちゃん起きたんだね、ココア作ったんだけど飲まない?」
アスノーツ「エヴァさん...ヒュウマさん...死んだはずじゃあ...」
アスノーツは目が泳ぐほど二人が生きている事に驚いた。エヴァは起きてから頭が混乱していると思い、ココアをカップに注ぎながら話を聞いていた。
エヴァ「私が?私は五体満足元気いっぱいだけどどうしたの?」
ヒュウマ「お前さっきまで元気じゃなかっただろうムーディ、でどういうことだ?アスノーツ」
背を向けていたヒュウマも振り向いてアスノーツを見た。
アスノーツ「だって、町が消えたんですよ?!!エヴァさん達が住んでた町が!!!」
ヒュウマ「町が消えただと?!...とりあえずアスノーツこっちに来て話をしよう」
アスノーツ「う...」
焚火している所に近づこうとすると脳裏に先程までシャネルに言われていた言葉がよぎった。「君はこんな兵器が身体の中に入ってて好きな人と一緒にいれるの?」「いきなり今この瞬間爆発するかもしれないんだ。友人、仲間、家族と言われる者達が別れも言わずに消えるかもしれない」...シャネルとの一件を鮮明に思い出し、アスノーツは嘔吐してしまった。
ヒュウマ「大丈夫か?!アスノーツ!」
アスノーツに近寄ろうとしたが、アスノーツは大声で「来ないで!!!」とヒュウマに向かって言い、ヒュウマすかさずは立ち止まった。アスノーツはトゥムルとムーディの今までの行動を憶測し過ぎて、人への不信感が強くなり、誰も信用できなくなっていた。アスノーツは嘔吐して汚い口を拭かず、どこかへ走り去ってしまった。
ヒュウマ「待てアスノーツ!どこへ行く!」
エヴァ「トゥムル君を置いてまで何処かに行っちゃうなんてただ事じゃない何かがあったのね」
ヒュウマ「そうだな、あの塔から二人が落ちてきてびっくりしたがそれと何か関係しているのか?とりあえず俺が追いかけるよ」
エヴァ「いや私が行くよ、こういう時は女の子同士で話したほうが分かってもらえる事もあるから」
ヒュウマ「お前女の子とか言える歳じゃないだろ、同い年だし」
エヴァ「うるさいわね!旦那として若々しい一言を言う妻を見て可愛いの一つでも言ったら?...まぁいいわヒュウマはトゥムル君が起きるかもしれないからここにいて」
エヴァはアスノーツの為に注いだココアを置き、アスノーツが走っていった方向に向かって歩いて行った。無我夢中で走っていたアスノーツはいつの間にか第三都市ブライトマウの前にいた。都市を囲う壁は所々崩れており、都市の外から都市の壊れている状態がよく見えていた。
アスノーツ「都市で起きた事は本当だったんだ...」
夢であってほしかった、シャネルと話した内容が、人造人間 を使ったテロが起こった事が、私をかばってトゥムルが怪我を負った事全部が車の中で寝てる時の夢ならよかった。アスノーツは悔やみながら都市の中に入り、フードを被った。都市の中は、電気が通っておらず暗く、ビルは半壊し、道路には建物が落ちていて人が通れる部分が少なった。人々は助けてくれる人がいなくて建物に挟まっている人や、泣きわめく人、火事場泥棒がいたりと阿鼻叫喚な状態だった。人造人間 は立ったまま動かないものや倒れて死体と紛れている物、建物の下で潰れていたりしていた。気絶する前と違うのは爆発音が聞こえないくらいだった。
アスノーツ「こんな状態にするのか...私の身体の中の爆弾は」
自身の中に爆弾がある事が今一度怖くなり武者震いしていた。
アスノーツ「ずっと怖かったんだ...トゥムルも...ムーディも」
トゥムルが悩んでいた事は私がいつ爆発するか恐ろしかったんだ、ムーディも時々いなくなるのも私を本当は捨てる所を探していたのかもしれない...怖いから。
アスノーツは辛くなり涙が流れていた。
シャネル「僕を倒すか...にゃははは、無理な事は言わない方がいいよ...魔法が使えない、感情を持っている
アスノーツ「やってみなきゃわからないじゃん!!!」
そう言って殴り掛かるアスノーツの拳は、地を蹴って前に進むわけではない為シャネルに届かず、空中で半回転し態勢が崩れてしまう。シャネルは不敵な笑みをしながら、魔法で空に浮きながら、アスノーツの首をスッと蛇が標的を一瞬で捉えるかのように素早く掴み、壁に叩きつけた。アスノーツは苦しみながらもトゥムルの腕を離さなかった。
シャネル「苦しいか!だが安心しろ!君を解剖したらその痛覚も無くしてやる!」
アスノーツ「い...やだ!!!はな...せ!!!」
じたばたとしながら足や手をシャネルに当てようとするが簡単に避けられてしまう。
シャネル「にゃははは!そのカスを手放せばもう少しいい戦い出来るんじゃない?!まぁそれでも僕を倒せないがねにゃははは!」
アスノーツ「トゥムルを...離すわけないじゃない!!!仲間...だもの!!!」
シャネル「そういう情があるから僕を倒せないって言ってるんだよ」
シャネルはまた真顔になり、アスノーツに顔を近づけ、首を絞めつけた。
シャネル「安心しろ。僕の好きな感情も意思もない従順な
アスノーツ「あがっ!...くぅ...」
意識が遠くなる。首を掴んでいる腕を振り払おうとしてもシャネルは空中で避けてしまう。
シャネル「これでアラレ計画を僕がやれる」
シャネルは勝利を確信していた。アスノーツは意識が落ちかけていき、腕からトゥムルがずり落ちそうになった。それが目で見えておりアスノーツははっと意識を取り戻した。ここで私が気絶してはいけない、トゥムルが捕まっちゃう!!!そう思ったアスノーツは集中した。視界はぼんやりしていながらアスノーツはまたあてずっぽうの攻撃をした。
シャネル「悪あがきかい?」
避けながらシャネルは油断していた。そんな中アスノーツは確実に攻撃があたる瞬間を見つけ、渾身の一発を放った。かすり傷程度だが頬に攻撃が当たった。シャネルは痛がり、掴んでいた手が少し緩んだ。
シャネル「いっ!...その程度の攻撃しか当たらないで僕を倒すと言ったのか...それは無理な事じゃなくて笑えない冗談だよ...君」
アスノーツ「攻撃を与えるだけが...攻撃じゃないからね!!!」
そう言うとアスノーツは片手を思いっきり振りかぶって、後ろにある壁を壊した。壊した壁からは気圧の違いで、物凄い勢いで風が出ていく。その風圧で操作室の部品とシャネルが幸せの母体から追い出され、後を追うように二人は外に追い出された。外に出ても宙に浮いているのはかわらず、二人は落ちていった。それでもトゥムルを離さないでしっかりと掴んでいた。
アスノーツ「あいつはこのまま空から落ちて...倒せるか...でもさっきも飛んでたから...この行動も無駄なのかな...」
シャネルから離れた事でほっとしたのかアスノーツの意識は薄れていっていた。
アスノーツ「なんだか眠くなってきた...けど今寝たら...地面に落っこちてたいへ...んな事に...」
意識は途切れ、次に目覚めた所はテントの中だった。起き上がり周りを見るがアスノーツは状況が呑み込めず首を傾げ頭に?マークを浮かべていた。
アスノーツ「地面に落ちて...死んじゃった?じゃあここは天国って所?」
それにしてはいつもと同じ通りの体温を感じるし...トゥムルがいる。
包帯が巻かれており、応急処置が施されてアスノーツの隣でトゥムルは寝ていた。アスノーツはとりあえずテントの外に出ることにした。外に出ると見知った二人が焚火を囲って、ココアを作りながら談笑していた。一人はテントから出てくるアスノーツに気づき、飲んでいるカップを置いて話しかけてきた。
エヴァ「アスノーツちゃん起きたんだね、ココア作ったんだけど飲まない?」
アスノーツ「エヴァさん...ヒュウマさん...死んだはずじゃあ...」
アスノーツは目が泳ぐほど二人が生きている事に驚いた。エヴァは起きてから頭が混乱していると思い、ココアをカップに注ぎながら話を聞いていた。
エヴァ「私が?私は五体満足元気いっぱいだけどどうしたの?」
ヒュウマ「お前さっきまで元気じゃなかっただろうムーディ、でどういうことだ?アスノーツ」
背を向けていたヒュウマも振り向いてアスノーツを見た。
アスノーツ「だって、町が消えたんですよ?!!エヴァさん達が住んでた町が!!!」
ヒュウマ「町が消えただと?!...とりあえずアスノーツこっちに来て話をしよう」
アスノーツ「う...」
焚火している所に近づこうとすると脳裏に先程までシャネルに言われていた言葉がよぎった。「君はこんな兵器が身体の中に入ってて好きな人と一緒にいれるの?」「いきなり今この瞬間爆発するかもしれないんだ。友人、仲間、家族と言われる者達が別れも言わずに消えるかもしれない」...シャネルとの一件を鮮明に思い出し、アスノーツは嘔吐してしまった。
ヒュウマ「大丈夫か?!アスノーツ!」
アスノーツに近寄ろうとしたが、アスノーツは大声で「来ないで!!!」とヒュウマに向かって言い、ヒュウマすかさずは立ち止まった。アスノーツはトゥムルとムーディの今までの行動を憶測し過ぎて、人への不信感が強くなり、誰も信用できなくなっていた。アスノーツは嘔吐して汚い口を拭かず、どこかへ走り去ってしまった。
ヒュウマ「待てアスノーツ!どこへ行く!」
エヴァ「トゥムル君を置いてまで何処かに行っちゃうなんてただ事じゃない何かがあったのね」
ヒュウマ「そうだな、あの塔から二人が落ちてきてびっくりしたがそれと何か関係しているのか?とりあえず俺が追いかけるよ」
エヴァ「いや私が行くよ、こういう時は女の子同士で話したほうが分かってもらえる事もあるから」
ヒュウマ「お前女の子とか言える歳じゃないだろ、同い年だし」
エヴァ「うるさいわね!旦那として若々しい一言を言う妻を見て可愛いの一つでも言ったら?...まぁいいわヒュウマはトゥムル君が起きるかもしれないからここにいて」
エヴァはアスノーツの為に注いだココアを置き、アスノーツが走っていった方向に向かって歩いて行った。無我夢中で走っていたアスノーツはいつの間にか第三都市ブライトマウの前にいた。都市を囲う壁は所々崩れており、都市の外から都市の壊れている状態がよく見えていた。
アスノーツ「都市で起きた事は本当だったんだ...」
夢であってほしかった、シャネルと話した内容が、
アスノーツ「こんな状態にするのか...私の身体の中の爆弾は」
自身の中に爆弾がある事が今一度怖くなり武者震いしていた。
アスノーツ「ずっと怖かったんだ...トゥムルも...ムーディも」
トゥムルが悩んでいた事は私がいつ爆発するか恐ろしかったんだ、ムーディも時々いなくなるのも私を本当は捨てる所を探していたのかもしれない...怖いから。
アスノーツは辛くなり涙が流れていた。