asnotes
話は少し遡る。戻る道が崩れ、ずるずると這いながら近づいてくる人造人間 に怖がりながら話をしている時まで。
アスノーツ「エヴァさんだけに戦わせる訳にはいかないよ!!!」
エヴァ「まぁまぁ見てなって...ミセバヤ」
この言葉をエヴァが言った瞬間、アスノーツは目を丸め驚き、辺りをキョロキョロ見ていた。
エヴァ「アスノーツちゃんには見せた事がなかったね、見えないんだけど」
ムーディ・エヴァグレインにはムーディ・イクリプスのような特殊な能力を持っている。その能力を端的に言えば認識阻害というもので、誰にも見えず聞こえず触れても感じない存在になる事ができる。アスノーツからすると目の前に見えていたはずのエヴァが突然消えたかのように見えた。
エヴァ「さて!軍人時代の力を見せつけよっかぁ!」
一応補足だがエヴァの軍人時代の記憶は全てムーディの中にある為、記憶を失ってから戦った事はない。意気揚々とアスノーツに強い所を年上の人間として魅せつけようとしているがアスノーツ以上に戦いに長けていない。エヴァは近くの物を漁っていた。
アスノーツ「エヴァさん?!エヴァさん?!!」
エヴァ「はいはーい聞こえてますよー」
無論だがアスノーツにはエヴァの声は聞こえていない。
エヴァ「お!この鉄パイプ使えるんじゃない?、って結構アスノーツちゃんの前まで来てるじゃん!」
エヴァは人造人間 の方に走る。アスノーツはまた涙がでそうな辛い表情をしながら戦闘態勢を取っていた。
アスノーツ「やっぱり...エヴァさんも私が怖くて逃げたんだ...」
人造人間 は飛びかかりアスノーツに襲いかかる瞬間、エヴァもジャンプし、鉄パイプを人造人間 の背中めがけてぶっ刺し、その勢いで鉄パイプは地面までめり込んだ。人造人間 はアスノーツを襲おうと手をジタバタと動かすが鉄パイプが地面まで刺さってるため近づく事ができずにいた。
エヴァ「やっぱりってアスノーツちゃんまだ疑ってたのかい?心外だよぉ」
アスノーツ「そりゃあいきなり消えるんですもん!!!」
エヴァ「あはは!ごめんごめん、でもこれでこのてけてけぽいのも動けないから戻る道探そっか」
アスノーツはエヴァが不安にさせた事に怒り、2人は戻る道を探して幸せの母体から離れた。テントに帰ると、ヒュウマが夕食の準備をしているのが見えた。アスノーツは甲高い声で帰って来た事をヒュウマに言い、焚火の近くに置いている石に二人は座り、食事を取った。エヴァはヒュウマに都市に行った時の一連の話をして、アスノーツは食事に夢中で話を聞かずガツガツとガサツに食べていた。
ヒュウマ「お前よく人造人間 と戦えたな、記憶を盗られる前のお前ならともかく今のお前は戦闘技術もないだろ」
エヴァ「動きも遅かったし、アスノーツちゃんが戦おうとしてたから...私はトゥムル君と同じでなるべくアスノーツちゃんを戦わせたくないからさ」
ヒュウマ「俺にとってはお前が危険になる事がいやなんだがな、それにしてもアスノーツを戻す途中に荷物も拾いに行ったってそんなに荷物の中に大切な物があるのか?」
ヒュウマはアスノーツに質問するがアスノーツは食事に夢中で話を聞いておらず、名前が出たのには気づき、一度匙を置き「何?」と答えて、ヒュウマは答えてくれると思い間を置いて待っていたら、アスノーツは何も答えずまたガツガツと食べ始めた。食事が終わり食器等々を片し、寝ようとテントの中に入る前に改めてアスノーツに質問した。
アスノーツ「え?荷物を取りに行った理由?えっとね、ムーディが私の荷物の中に大切な物を入れてるって言ってて絶対に手放しちゃダメって言ってたの」
機密物か、とヒュウマ冷静に表情を変えずにアスノーツの話を聞いた。
アスノーツ「中身は私も知らないし人に見せちゃいけないんだって、そんな物なら私に持たせないでほしいけど」
ヒュウマ「何が入ってるか気にならないのか?」
アスノーツ「興味ない」
アスノーツは素っ気ない返しをしてテントの中に入ってった。ヒュウマとエヴァはこれ以上中身について追及しなかったが興味があった。
ヒュウマ「中身は何が入ってるんだろうか」
エヴァ「気になるの?」
ヒュウマ「あいつ自身に関する書記なら興味あるな、記憶を返す方法でも書かれていればな」
エヴァ「ムーディ君の能力には奪う事しかないって言ってたし、私も特殊な能力を持ってるから使い勝手のいいものじゃないから記憶を私に返せるような事は書いてないと思うよ」
ヒュウマ「日記のような物...だったならあるんじゃないか?お前自身日記を昔っからとってるし、今もとっている、羞恥心的な理由で誰にも見せてはいけないと言っていたなら辻褄が合うだろ?」
エヴァ「例えそうだとしたら勝手に人の日記見ていいの?」
ヒュウマ「悪い事だとは思ってるがお前の記憶を取り戻せるなら俺はなんだってできる、誰に止められても記憶を取り戻せるならつかみ取ろうとするし、ムーディ・イクリプスと言う青年を殺す事で記憶を取り戻せるならする」
ヒュウマの目はいつになく真剣な眼差しをしていた。
エヴァ「殺すとか物騒な事は言わなくていいからさ...まぁ私も中身が気になってたからアスノーツちゃんが寝てる間に見てみない?」
ヒュウマ「懇願するとかじゃなくて盗み見るのかお前は」
静まった夜、ぱちぱちと音を出しながら唯一の灯りは雪原を照らしていた。少し時間が経ち、アスノーツが完全に眠っているのを確認してエヴァはかばんの中のムーディの大切な物を探した。出てくるものは服ばかりでこれと言って出てくる物に面白みもなければアスノーツの言っていた物は出てこない。
エヴァ「これ、ないっていう終わり方しない?」
小声でヒュウマの方に話した。ヒュウマはアスノーツとトゥムルが寝ている為、テントの中に入れず、代わりに外で身振り手振りで「かばんを外に持って来い」と言っていた。それはエヴァには伝わらず何故か口を手で笑いそうになっている。伝わらない事に気づきヒュウマは小声で言い、エヴァに伝わり外にかばんを持っていった。
エヴァ「さっき何してたの?」
エヴァはさっきのヒュウマの身振り手振りの行動を思い出し笑いを堪えていた。
ヒュウマ「ジェスチャーで伝えようとしていたがお前が気づいてくれなかっただけだ、それよりあったか?」
エヴァ「服と生活用具しか出てこないよ、アスノーツちゃんのかばんに本当に入ってるのかな」
ヒュウマ「トゥムルのかばんなんじゃないか?」
エヴァ「仮にそうだとしたら女の子の服が出てくるのはおかしいんじゃない?」
ヒュウマ「おかしいのは大切な物を入れたと言った記憶を奪ったあいつだ、アスノーツやトゥムルのように何日も一緒にいたわけでも、なんなら会った事もねぇから信用ならねぇ、本当に入ってるのか?」
二人は疑心しながらかばんの中を探した。やがて中に入ってる荷物を全て出し尽くし、かばんを逆さに持って探したがなかった。そんな中ふとエヴァは閃いた。
エヴァ「ねぇヒュウマ、こんだけ探してないって事は日記じゃないって事じゃない?本物の機密物で見つけれないようにしてるんじゃないの?」
ヒュウマ「それなら確かに見つからない理由になる、だとすればカバンの中じゃなくてカバンの布地の中とかか」
2人はいつの間にか探す好奇心が強くなり、日記じゃないとわかった今も探すのをやめなかった。ヒュウマはカバンを縫い付けている糸に綺麗に爪を引っ掛けて、糸を切り布地の中をこじ開けた。開けた中にはクリアファイルが一つ入っており、その中の紙を2人は見た。
ヒュウマ「なんだ、この内容は...今まで聞いた事ないぞ」
紙の内容はヒュウマが想像もいかなかった事が書かれていた。
アスノーツ「エヴァさんだけに戦わせる訳にはいかないよ!!!」
エヴァ「まぁまぁ見てなって...ミセバヤ」
この言葉をエヴァが言った瞬間、アスノーツは目を丸め驚き、辺りをキョロキョロ見ていた。
エヴァ「アスノーツちゃんには見せた事がなかったね、見えないんだけど」
ムーディ・エヴァグレインにはムーディ・イクリプスのような特殊な能力を持っている。その能力を端的に言えば認識阻害というもので、誰にも見えず聞こえず触れても感じない存在になる事ができる。アスノーツからすると目の前に見えていたはずのエヴァが突然消えたかのように見えた。
エヴァ「さて!軍人時代の力を見せつけよっかぁ!」
一応補足だがエヴァの軍人時代の記憶は全てムーディの中にある為、記憶を失ってから戦った事はない。意気揚々とアスノーツに強い所を年上の人間として魅せつけようとしているがアスノーツ以上に戦いに長けていない。エヴァは近くの物を漁っていた。
アスノーツ「エヴァさん?!エヴァさん?!!」
エヴァ「はいはーい聞こえてますよー」
無論だがアスノーツにはエヴァの声は聞こえていない。
エヴァ「お!この鉄パイプ使えるんじゃない?、って結構アスノーツちゃんの前まで来てるじゃん!」
エヴァは
アスノーツ「やっぱり...エヴァさんも私が怖くて逃げたんだ...」
エヴァ「やっぱりってアスノーツちゃんまだ疑ってたのかい?心外だよぉ」
アスノーツ「そりゃあいきなり消えるんですもん!!!」
エヴァ「あはは!ごめんごめん、でもこれでこのてけてけぽいのも動けないから戻る道探そっか」
アスノーツはエヴァが不安にさせた事に怒り、2人は戻る道を探して幸せの母体から離れた。テントに帰ると、ヒュウマが夕食の準備をしているのが見えた。アスノーツは甲高い声で帰って来た事をヒュウマに言い、焚火の近くに置いている石に二人は座り、食事を取った。エヴァはヒュウマに都市に行った時の一連の話をして、アスノーツは食事に夢中で話を聞かずガツガツとガサツに食べていた。
ヒュウマ「お前よく
エヴァ「動きも遅かったし、アスノーツちゃんが戦おうとしてたから...私はトゥムル君と同じでなるべくアスノーツちゃんを戦わせたくないからさ」
ヒュウマ「俺にとってはお前が危険になる事がいやなんだがな、それにしてもアスノーツを戻す途中に荷物も拾いに行ったってそんなに荷物の中に大切な物があるのか?」
ヒュウマはアスノーツに質問するがアスノーツは食事に夢中で話を聞いておらず、名前が出たのには気づき、一度匙を置き「何?」と答えて、ヒュウマは答えてくれると思い間を置いて待っていたら、アスノーツは何も答えずまたガツガツと食べ始めた。食事が終わり食器等々を片し、寝ようとテントの中に入る前に改めてアスノーツに質問した。
アスノーツ「え?荷物を取りに行った理由?えっとね、ムーディが私の荷物の中に大切な物を入れてるって言ってて絶対に手放しちゃダメって言ってたの」
機密物か、とヒュウマ冷静に表情を変えずにアスノーツの話を聞いた。
アスノーツ「中身は私も知らないし人に見せちゃいけないんだって、そんな物なら私に持たせないでほしいけど」
ヒュウマ「何が入ってるか気にならないのか?」
アスノーツ「興味ない」
アスノーツは素っ気ない返しをしてテントの中に入ってった。ヒュウマとエヴァはこれ以上中身について追及しなかったが興味があった。
ヒュウマ「中身は何が入ってるんだろうか」
エヴァ「気になるの?」
ヒュウマ「あいつ自身に関する書記なら興味あるな、記憶を返す方法でも書かれていればな」
エヴァ「ムーディ君の能力には奪う事しかないって言ってたし、私も特殊な能力を持ってるから使い勝手のいいものじゃないから記憶を私に返せるような事は書いてないと思うよ」
ヒュウマ「日記のような物...だったならあるんじゃないか?お前自身日記を昔っからとってるし、今もとっている、羞恥心的な理由で誰にも見せてはいけないと言っていたなら辻褄が合うだろ?」
エヴァ「例えそうだとしたら勝手に人の日記見ていいの?」
ヒュウマ「悪い事だとは思ってるがお前の記憶を取り戻せるなら俺はなんだってできる、誰に止められても記憶を取り戻せるならつかみ取ろうとするし、ムーディ・イクリプスと言う青年を殺す事で記憶を取り戻せるならする」
ヒュウマの目はいつになく真剣な眼差しをしていた。
エヴァ「殺すとか物騒な事は言わなくていいからさ...まぁ私も中身が気になってたからアスノーツちゃんが寝てる間に見てみない?」
ヒュウマ「懇願するとかじゃなくて盗み見るのかお前は」
静まった夜、ぱちぱちと音を出しながら唯一の灯りは雪原を照らしていた。少し時間が経ち、アスノーツが完全に眠っているのを確認してエヴァはかばんの中のムーディの大切な物を探した。出てくるものは服ばかりでこれと言って出てくる物に面白みもなければアスノーツの言っていた物は出てこない。
エヴァ「これ、ないっていう終わり方しない?」
小声でヒュウマの方に話した。ヒュウマはアスノーツとトゥムルが寝ている為、テントの中に入れず、代わりに外で身振り手振りで「かばんを外に持って来い」と言っていた。それはエヴァには伝わらず何故か口を手で笑いそうになっている。伝わらない事に気づきヒュウマは小声で言い、エヴァに伝わり外にかばんを持っていった。
エヴァ「さっき何してたの?」
エヴァはさっきのヒュウマの身振り手振りの行動を思い出し笑いを堪えていた。
ヒュウマ「ジェスチャーで伝えようとしていたがお前が気づいてくれなかっただけだ、それよりあったか?」
エヴァ「服と生活用具しか出てこないよ、アスノーツちゃんのかばんに本当に入ってるのかな」
ヒュウマ「トゥムルのかばんなんじゃないか?」
エヴァ「仮にそうだとしたら女の子の服が出てくるのはおかしいんじゃない?」
ヒュウマ「おかしいのは大切な物を入れたと言った記憶を奪ったあいつだ、アスノーツやトゥムルのように何日も一緒にいたわけでも、なんなら会った事もねぇから信用ならねぇ、本当に入ってるのか?」
二人は疑心しながらかばんの中を探した。やがて中に入ってる荷物を全て出し尽くし、かばんを逆さに持って探したがなかった。そんな中ふとエヴァは閃いた。
エヴァ「ねぇヒュウマ、こんだけ探してないって事は日記じゃないって事じゃない?本物の機密物で見つけれないようにしてるんじゃないの?」
ヒュウマ「それなら確かに見つからない理由になる、だとすればカバンの中じゃなくてカバンの布地の中とかか」
2人はいつの間にか探す好奇心が強くなり、日記じゃないとわかった今も探すのをやめなかった。ヒュウマはカバンを縫い付けている糸に綺麗に爪を引っ掛けて、糸を切り布地の中をこじ開けた。開けた中にはクリアファイルが一つ入っており、その中の紙を2人は見た。
ヒュウマ「なんだ、この内容は...今まで聞いた事ないぞ」
紙の内容はヒュウマが想像もいかなかった事が書かれていた。