asnotes
軽快な口調で嫌になる話を言われたとばかりの睨みを効かせていた。トゥムルの表情は冷静ではあるが怒りが隠れていなかった。
トゥムル「アラレ計画がどれほどやばいかを貴様は知っているのか?」
とても低くまるで威嚇しているかのような声でトゥムルは発した。
???「少なくとも君よりは知っているよ、君の"持っている"人造人間 の事もね」
トゥムル「アスノーツは物じゃない...持っているなどと言うな」
???「アスノーツって言うんだ、フフッ...物じゃないのに名前なんてつけちゃって...もしかしてこっちの趣味?」
挑発混じりでトゥムルの言葉をいなしていた。がトゥムルは挑発には乗らず話の本文を思い出した。
トゥムル「...貴様...アラレ計画の復活が目的と言っていたが俺の目の前にいる奴は完成しているとは言えないのか?」
???「残念ながら外装は完璧に君の人造人間 と一緒だけど中身が全然違うのさ」
トゥムル「...じゃあお前がこの人造人間 を作った理由は」
???「実験...試験...改良中...色々あるけど1番は...君を誘き寄せる為だよ、トゥムル・グローリア」
ニチャついた声が終わると同時にアスノーツに似た人造人間 は発光し、爆破した。話はアスノーツが修理を手伝っている頃まで遡る。丸太を肩にかけて持ちながらアスノーツは先程ヒュウマに言われたことを考えていた。
アスノーツ「何の為に戦っているかなんて...トゥムルが戦っている所なんて昨日以外今まで戦ってなかったじゃない」
アスノーツはヒュウマの言葉をそのまま受け取っていた。
エヴァ「悩みながら丸太持ってると怪我するよ〜」
いきなり目の前に現れたエヴァにアスノーツは横転しそうになった。
アスノーツ「危ないじゃないですか!エヴァさん!」
エヴァ「アハハッごめんごめん、でも暗い表情してたし、トゥムル君の事が気になるの?」
アスノーツ「...はい」
エヴァ「アスノーツちゃんは...トゥムル君の事が好き?」
アスノーツ「好きですよそりゃあ、色んな事を教えてくれましたし、掃除も綺麗でご飯も美味しいし...一緒に遊んでくれるしね!」
暗い表情は話をしながら笑顔になり最後はドヤ顔をしていた。
エヴァ「いい子じゃないトゥムル君は、そしてアスノーツちゃんもね...トゥムル君はねアスノーツちゃんと同じように好きだから戦いにいってほしくないのよ」
アスノーツ「なんで?」
エヴァ「怪我してほしくないとか...それこそそういう血なまぐさい世界にいってほしくないのよ...」
アスノーツ「...そっか」
実感がわかなかった。血なまぐさい世界とか戦争に行ったことも見たことも無いアスノーツからすれば絵空事の話だった。
アスノーツ「けどトゥムルの戦いはもう終わったんじゃないの?昔戦争をしてただけで今はもうやってないんじゃ...」
私と同じ顔の人造人間 ...そもそも私と同じ顔の存在がいるって...私は自分が人造人間 ということ以外"知らない"。
エヴァ「んー?私はよくはわからないけど今回のトゥムルの事は"過去"に何かあった話なんじゃないかな?私とムーディ君みたいに」
アスノーツ「"過去"...か」
今まで興味がなかったトゥムルの過去か...今が幸せならそれで考え事がなかったけど...そっか私は今までトゥムルの過去も...自分の過去も知ろうとしなかった。けどトゥムルと一緒にいる為なら、今回の事がまた起きるなら私は...
アスノーツ「私トゥムルの所行ってきます!!!会ってやっぱり話したい事があるので!トゥムルの言葉で」
エヴァさんは快く「いいよ」と笑顔で言ってくれた。そして私も星降りの地に向かった。星降りの地に着いたアスノーツは周囲を見ながら歩いていた。
アスノーツ「うへぇ、本当にごみしかないじゃん...トゥムルー!!!どこー!!!」
呼んでも返事は来ず静寂のままだった。連なる山々を一つ一つ見上げている内に微かに聞こえる声が聞こえアスノーツは声の方に向かった。するとトゥムルが見え声をかけようとした瞬間、すぐ近くで爆発が起きた。アスノーツは何が起きたか理解できなかったが落ちてくるトゥムルを見つけしっかりとキャッチした。落ちてきたトゥムルは所々に傷が出来ており左腕だけ真っ赤になって傷が何処にあるのかさえ見えない状況だった。
アスノーツ「トゥムル!トゥムル!!!」
あわめふためきながら話しかけても返事はせず、トゥムルは気を失っていた。アスノーツはトゥムルを抱えたまま急いで町に戻った。帰ると近くにいた人達は驚いた顔をしており、それを察してかエヴァグレインは走ってきた。
アスノーツ「トゥムルが...トゥムルが...」
私はトゥムルを抱えたまま涙を流していた。
エヴァ「大丈夫だよアスノーツちゃん、すぐに医者連れてくるよ」
エヴァさんが医者を呼んできてトゥムルの治療をしてもらった。トゥムルの怪我は左腕以外は殆ど爆発の時に飛んだ破片で出来た切り傷で軽傷だそうだ。ただ左腕は1部だけ肉が抉り取られたような傷があったそうだ。トゥムルは気絶したままベッドの上にいて私は横で泣いていた。
アスノーツ「こんな...怪我をするまでの...戦う理由が...あるの」
ヒュウマ「あるんだろうな、それこそ俺と同じように守りたいものが出来たんだろ、トゥムルにも」
アスノーツ「守りたいもの...」
私の事なのだろうか、けど私は守られるより一緒に戦いたい...私は...
アスノーツ「私は守られるだけで何も知らず幸せに生きるより...もっとトゥムルに近づいて一緒に...戦っていきたい」
ヒュウマはアスノーツの発言でクスッと笑いアスノーツに告げた。
ヒュウマ「トゥムルが思ってた考えとは反してるだろうがな...アスノーツ、自分のいい答えを持っているじゃないか...トゥムルが起きたら本人に直接それを言ってやりな」
ニコニコしながらヒュウマは部屋を出た。暫くしてトゥムルは目覚めた。目覚めたトゥムルは酷く苦渋な顔をしていた。
トゥムル「......アスノーツ...か」
アスノーツ「そうだよ!トゥムル!何を見てきたの?」
トゥムル「......すぐに第3都市ブライトマウに向かうぞ」
アスノーツ「トゥムル!!!」
顔を近づけさせ、トゥムルがびっくりするほど大きく名前を呼んだ。アスノーツはいつになく真剣な顔をしていた。
アスノーツ「私はさ、トゥムルが何を考え、何に悩んでるかわっかんないけどさ、仲間なんだよ?!怪我をさせたくないのか、私に何か秘密にしてるとかあるかもしれないけど...私の事で悩んでるんだったら教えて!私もトゥムルと一緒に戦いたいから!明日の幸せに向かって生きたいから!!!」
トゥムル「......わかった」
驚いた顔をしながらトゥムルは返事をしてアスノーツは可愛い笑顔を見せた。少し何も喋らない時間が経ちトゥムルから話し始めた。
トゥムル「...この国の都市の1つブライトマウに向かうぞアスノーツ」
アスノーツ「さっきも言ってたけど何しに行くの?」
トゥムル「...君と同じ顔の人造人間 と会ったよ、中身が君と全然違うけどね...その人造人間 を動かしてた奴が"第3都市ブライトマウで待っている"って言っていた...」
アスノーツ「罠ってやつなんじゃないの?」
トゥムル「十中八九そうだろう...けど行かないと分からない事があるからな行かないといけない」
アスノーツ「分からない事?」
トゥムル「...そのうち話す...」
アスノーツ「むぅ...わかった」
トゥムル「アスノーツ喉が乾いたから少し飲み物貰いに行ってくれないか?...俺の荷物にあるやつでもいい」
アスノーツは少しふてくされた顔をしながら飲み物を取りに行った。アスノーツが見えなくなったところで一段落ついたとばかりにトゥムルは深いため息をついた。
トゥムル「アスノーツが自分で何かをしたいって言ったの初めてだな...思えば昨日からだな...」
まるで親かのようにアスノーツの成長を感心していた。
トゥムル「...しかし...あの人造人間 ...いや中の奴...目的は俺なのか...アスノーツなのか...」
エヴァグレインの家の一室にトゥムルの荷物はあり、アスノーツはトゥムルの水筒を見つけ持っていこうとした所をエヴァに引き止められていた。
エヴァ「言いたい事言えた?アスノーツちゃん?」
アスノーツ「バッチリです!!!」
エヴァの言葉にアスノーツは満面の笑みでかえした。
エヴァ「それなら良かった...今日働かなかった分は明日からキッチリしてもらうからね...トゥムル君の分もね」
アスノーツの満面の笑みは分かりやすくめんどくさいと顔に書いてるような表情に変わった。
トゥムル「アラレ計画がどれほどやばいかを貴様は知っているのか?」
とても低くまるで威嚇しているかのような声でトゥムルは発した。
???「少なくとも君よりは知っているよ、君の"持っている"
トゥムル「アスノーツは物じゃない...持っているなどと言うな」
???「アスノーツって言うんだ、フフッ...物じゃないのに名前なんてつけちゃって...もしかしてこっちの趣味?」
挑発混じりでトゥムルの言葉をいなしていた。がトゥムルは挑発には乗らず話の本文を思い出した。
トゥムル「...貴様...アラレ計画の復活が目的と言っていたが俺の目の前にいる奴は完成しているとは言えないのか?」
???「残念ながら外装は完璧に君の
トゥムル「...じゃあお前がこの
???「実験...試験...改良中...色々あるけど1番は...君を誘き寄せる為だよ、トゥムル・グローリア」
ニチャついた声が終わると同時にアスノーツに似た
アスノーツ「何の為に戦っているかなんて...トゥムルが戦っている所なんて昨日以外今まで戦ってなかったじゃない」
アスノーツはヒュウマの言葉をそのまま受け取っていた。
エヴァ「悩みながら丸太持ってると怪我するよ〜」
いきなり目の前に現れたエヴァにアスノーツは横転しそうになった。
アスノーツ「危ないじゃないですか!エヴァさん!」
エヴァ「アハハッごめんごめん、でも暗い表情してたし、トゥムル君の事が気になるの?」
アスノーツ「...はい」
エヴァ「アスノーツちゃんは...トゥムル君の事が好き?」
アスノーツ「好きですよそりゃあ、色んな事を教えてくれましたし、掃除も綺麗でご飯も美味しいし...一緒に遊んでくれるしね!」
暗い表情は話をしながら笑顔になり最後はドヤ顔をしていた。
エヴァ「いい子じゃないトゥムル君は、そしてアスノーツちゃんもね...トゥムル君はねアスノーツちゃんと同じように好きだから戦いにいってほしくないのよ」
アスノーツ「なんで?」
エヴァ「怪我してほしくないとか...それこそそういう血なまぐさい世界にいってほしくないのよ...」
アスノーツ「...そっか」
実感がわかなかった。血なまぐさい世界とか戦争に行ったことも見たことも無いアスノーツからすれば絵空事の話だった。
アスノーツ「けどトゥムルの戦いはもう終わったんじゃないの?昔戦争をしてただけで今はもうやってないんじゃ...」
私と同じ顔の
エヴァ「んー?私はよくはわからないけど今回のトゥムルの事は"過去"に何かあった話なんじゃないかな?私とムーディ君みたいに」
アスノーツ「"過去"...か」
今まで興味がなかったトゥムルの過去か...今が幸せならそれで考え事がなかったけど...そっか私は今までトゥムルの過去も...自分の過去も知ろうとしなかった。けどトゥムルと一緒にいる為なら、今回の事がまた起きるなら私は...
アスノーツ「私トゥムルの所行ってきます!!!会ってやっぱり話したい事があるので!トゥムルの言葉で」
エヴァさんは快く「いいよ」と笑顔で言ってくれた。そして私も星降りの地に向かった。星降りの地に着いたアスノーツは周囲を見ながら歩いていた。
アスノーツ「うへぇ、本当にごみしかないじゃん...トゥムルー!!!どこー!!!」
呼んでも返事は来ず静寂のままだった。連なる山々を一つ一つ見上げている内に微かに聞こえる声が聞こえアスノーツは声の方に向かった。するとトゥムルが見え声をかけようとした瞬間、すぐ近くで爆発が起きた。アスノーツは何が起きたか理解できなかったが落ちてくるトゥムルを見つけしっかりとキャッチした。落ちてきたトゥムルは所々に傷が出来ており左腕だけ真っ赤になって傷が何処にあるのかさえ見えない状況だった。
アスノーツ「トゥムル!トゥムル!!!」
あわめふためきながら話しかけても返事はせず、トゥムルは気を失っていた。アスノーツはトゥムルを抱えたまま急いで町に戻った。帰ると近くにいた人達は驚いた顔をしており、それを察してかエヴァグレインは走ってきた。
アスノーツ「トゥムルが...トゥムルが...」
私はトゥムルを抱えたまま涙を流していた。
エヴァ「大丈夫だよアスノーツちゃん、すぐに医者連れてくるよ」
エヴァさんが医者を呼んできてトゥムルの治療をしてもらった。トゥムルの怪我は左腕以外は殆ど爆発の時に飛んだ破片で出来た切り傷で軽傷だそうだ。ただ左腕は1部だけ肉が抉り取られたような傷があったそうだ。トゥムルは気絶したままベッドの上にいて私は横で泣いていた。
アスノーツ「こんな...怪我をするまでの...戦う理由が...あるの」
ヒュウマ「あるんだろうな、それこそ俺と同じように守りたいものが出来たんだろ、トゥムルにも」
アスノーツ「守りたいもの...」
私の事なのだろうか、けど私は守られるより一緒に戦いたい...私は...
アスノーツ「私は守られるだけで何も知らず幸せに生きるより...もっとトゥムルに近づいて一緒に...戦っていきたい」
ヒュウマはアスノーツの発言でクスッと笑いアスノーツに告げた。
ヒュウマ「トゥムルが思ってた考えとは反してるだろうがな...アスノーツ、自分のいい答えを持っているじゃないか...トゥムルが起きたら本人に直接それを言ってやりな」
ニコニコしながらヒュウマは部屋を出た。暫くしてトゥムルは目覚めた。目覚めたトゥムルは酷く苦渋な顔をしていた。
トゥムル「......アスノーツ...か」
アスノーツ「そうだよ!トゥムル!何を見てきたの?」
トゥムル「......すぐに第3都市ブライトマウに向かうぞ」
アスノーツ「トゥムル!!!」
顔を近づけさせ、トゥムルがびっくりするほど大きく名前を呼んだ。アスノーツはいつになく真剣な顔をしていた。
アスノーツ「私はさ、トゥムルが何を考え、何に悩んでるかわっかんないけどさ、仲間なんだよ?!怪我をさせたくないのか、私に何か秘密にしてるとかあるかもしれないけど...私の事で悩んでるんだったら教えて!私もトゥムルと一緒に戦いたいから!明日の幸せに向かって生きたいから!!!」
トゥムル「......わかった」
驚いた顔をしながらトゥムルは返事をしてアスノーツは可愛い笑顔を見せた。少し何も喋らない時間が経ちトゥムルから話し始めた。
トゥムル「...この国の都市の1つブライトマウに向かうぞアスノーツ」
アスノーツ「さっきも言ってたけど何しに行くの?」
トゥムル「...君と同じ顔の
アスノーツ「罠ってやつなんじゃないの?」
トゥムル「十中八九そうだろう...けど行かないと分からない事があるからな行かないといけない」
アスノーツ「分からない事?」
トゥムル「...そのうち話す...」
アスノーツ「むぅ...わかった」
トゥムル「アスノーツ喉が乾いたから少し飲み物貰いに行ってくれないか?...俺の荷物にあるやつでもいい」
アスノーツは少しふてくされた顔をしながら飲み物を取りに行った。アスノーツが見えなくなったところで一段落ついたとばかりにトゥムルは深いため息をついた。
トゥムル「アスノーツが自分で何かをしたいって言ったの初めてだな...思えば昨日からだな...」
まるで親かのようにアスノーツの成長を感心していた。
トゥムル「...しかし...あの
エヴァグレインの家の一室にトゥムルの荷物はあり、アスノーツはトゥムルの水筒を見つけ持っていこうとした所をエヴァに引き止められていた。
エヴァ「言いたい事言えた?アスノーツちゃん?」
アスノーツ「バッチリです!!!」
エヴァの言葉にアスノーツは満面の笑みでかえした。
エヴァ「それなら良かった...今日働かなかった分は明日からキッチリしてもらうからね...トゥムル君の分もね」
アスノーツの満面の笑みは分かりやすくめんどくさいと顔に書いてるような表情に変わった。