asnotes
アスノーツを追う形でムーディとトゥムルは町に歩きながら向かっていった。
トゥムル「ムーディ、走っていかないか?アスノーツが一人でいることは色々と心配だ」
険しい顔をしながらムーディを見て話すトゥムルに対し笑顔でムーディは何かを取り出そうとしていた。
ムーディ「あんま心配すんなって、あいつには護身術も教えているし、勝手に誰かについていくことはないだろ」
ムーディ達はアスノーツが既に誰かに着いて行ってることは知らない。
トゥムル「心配するだろ、俺達は誰かわからない奴に会いに行ってる、俺達に対し脅迫かもしれないし、実はアスノーツをさらうための手紙だったかもしれない!」
いつになく熱く焦りながら語るムーディに少し気圧された。
ムーディ「そう熱くなるなトゥムル...アスノーツが目に見えないとき気になっていつになくそわそわするの、お前の悪い癖だぞ」
そう言われたトゥムルはため息をつき平常心を取り戻した。
トゥムル「だがしかしムーディ...お前は気をゆるみすぎてはいないか?アスノーツがどんな人造人間 か知っているだろ?俺以上に」
ムーディ「知っているからと言って私はアスノーツにとって技工士でも保護者でもない、あくまでお前の二年前言った戯言に付き合っているだけ、二年前からずっとそう言ってただろ?」
トゥムル「...そうだなお前は俺に付き合ってくれているだけ...”楽しい”を求めるから俺のそばにいるんだろ」
ムーディは笑顔でトゥムルの方を向き、バッグから何か取り出した。
ムーディ「そうさ!私は自分を知らないが興味ないのさ!私の人生を楽しく謳歌できればそれでいい、今の楽しいはお前の人生のそばにいる事だからさ!」
トゥムル「そう言ってもらえるのは俺として嬉しい...それにしても手に持っている機械はなんだ?」
ムーディ「発信機と言うやつだ、他国に行ったときに買ってきてみたのだがな、どうやら見つけたい人に対となる機械を持たせておくと見つけれるらしい、それをこの間アスノーツの服の中に縫い付けておいたんだ」
自信満々にムーディは言った。
トゥムル「縫ったのは俺だがな...なるほど先週お前がよくわからない機械を持ってきて縫わせたのはこの為か」
ムーディ「もしもの事を考えてな、相当話せるようになったアスノーツがこれから買い出しに一人で外出することを考えたら心配になるだろ?」
なんだかんだ言いながらムーディはアスノーツの事を考えている、トゥムルはそんなムーディを見て少し笑みがこぼれた。
トゥムル「で?どうやってその機械は動くんだい?」
ムーディ「ボタン一つでこの機械でアスノーツのいる所までの距離が映るらしい、使ってみるぜ」
機械のボタンを押し起動してみると、なんともうまくいってない事がわかる神妙な顔をムーディはしていた。
トゥムル「...アスノーツを見つけられないのか?」
ムーディ「こっちの機械はちゃんと動いてるから問題は服に付いてるほうか...」
トゥムル「...もしかして洗濯したのがダメだったか?」
驚きと呆けた状態が合わさったような顔をムーディはしながらトゥムルを見つめていた。そんなこんなしているうちに二人は町に着いた。
ムーディ「なんか懐かしく感じるなログハウスってのは」
トゥムル「感傷に浸っている場合じゃあないぞ、あてになる機械が壊れていたんだから二手に分かれてアスノーツを探すぞ」
ムーディ「まぁまぁまだあてはある、私の能力を使えばね」
そう言いながらムーディの視線は家の脇の所で座り込んでいる老けた男性を見ていた。男性は視線を送らせてくるムーディを見て嫌な顔をしていた。
トゥムル「能力?そういえば”お前の能力を聞いたことなかったな”」
ムーディが持つ能力と言うのは魔法界に存在する人間が生まれつき持っているもので、魔法が使えない代わりに何かしらの能力が身についている。場所によっては奇跡や超能力、悪魔の手と言われている。
ムーディ「私の能力はな、他人に使えるものなんだ、少しそこの男性に話しかけてくるよ...おーいそこのおっちゃ~ん賭けしない?」
トゥムル「賭けなんかしてる場合か...それとも何か?賭けをしないと能力が発動しないのか?」
襟元を掴みながら少しにらんでいた。
ムーディ「ごめんごめんしたかっただけだ...私の能力は他人を認識しているだけで問題ないからな、たとえ名前を知らなくてもな」
笑いながらムーディは男性の方に右手を向けると、ムーディの脳内にそこにいた男性のたった数十分の思考、感情、記憶が濁流のように流れ入っていった。同時に男性は気を失った。ムーディは先程までの元気さが見てわかるほどの疲れに変わっていた。
トゥムル「ムーディ大丈夫か?!能力を使うと倒れそうになるのか?!」
ムーディ「相当疲れるんだ、私の能力は他人の記憶を”奪う”から...この男性が今さっき見た光景内にアスノーツがいればどこに行ったか軽くわかるが...」
立つのもつらくなったムーディは勢いよく座り込んだ。
ムーディ「手紙の相手も一緒だとはな、何をしてるんだあいつは」
トゥムル「どういうことだ?!アスノーツはやっぱり誘拐する為に呼ばれたってことか?!」
ムーディ「いや知らず知らずに二人が会ってるだけだな、それにしても予想通りの人間だったよ」
トゥムル「...予想通り?と言うとムーディの知り合いなんだろ?俺はムーディの知り合いは知らないはずだ、なんでだ...」
ムーディ「さぁねなんでだろうな...アスノーツの居場所も分かった所だし早速向かおうぜトゥムル」
トゥムルはムーディを起こし、道中を歩いて行った。その頃アスノーツはご飯をむしゃむしゃと一皿一皿綺麗に平らげながら、酒場を教えてくれた女性といた。
???「私のね、苗字エヴァグレインっていうの!これね結婚する前からエヴァグレインなんだけど旦那がね、五年前記憶障害起きて名前も忘れちゃってたから二度と家族の事も私の事も忘れないように苗字を私の使ってくれたんだよ、やっさしいよねぇ~」
軽快な口調で話してくる女性にピクリとも反応せずスパゲッティを平らげようとしていた。
???「それにしてもよく食べるねぇお姉さん感心するよ」
アスノーツのテーブルには五皿ほど食べ終わった食器が積み重ねており、喉が女性とは思えない音をだしながらアスノーツは食べていた。食べ終わると女性の方を向き大きく「ごちそうさま」言った。
???「うんうん食べる子は育つって言うからねいっぱい食べるのは偉いよ、ジュースはいらないのかい?」
アスノーツ「泡がシュワシュワ浮き上がってくるジュースがいいな」
???「炭酸ジュースかな?オレンジでいいかい?」
アスノーツはコクリとうなずき、マスターが頼んだジュースを出してきた。
アスノーツ「ねぇエヴァグレインさんは私にこんなに親切にしてくれるのはなんで?」
???「エヴァでいいよ、親切にする理由か、ただの気まぐれって言ったら信じてくれる?わけないか、私はね”待っているの”、私を」
理解出来ずハテナマークを浮かべながら話を聞いた。
エヴァ「私はね私の体から消えてしまったのすっぽりと…それから私は旦那に看病して貰いながら私の行方を探してたの、見つけたけど私から行くのは敵視しながら行くと思われても嫌だったからここに来ることを待ってたの」
アスノーツ「でもエヴァさん目の前にいるのに自分を待っているってどういうこと?」
エヴァ「そのうちわかるよ」
含みのある言い方だなぁと思いながらアスノーツは手に取ったジュースを飲んだ。
アスノーツ「なんか...エヘへエヴァさんってムーディに似てるんですよねぇ」
エヴァ「お嬢ちゃんの知り合いのかい?」
アスノーツ「そうですよぉ...よく家にいなくてたまにしかいない人なんだけどねぇ...なんていうか口調と言うか...アハハァしゃべり方というか髪の色?なんですかねぇ?似てるんですよぉ」
エヴァ「髪の色に関しては私のいる国の人間は皆生まれ持って紫色だから関係ないと思うよ?その子が私と同じ国だったらね...それよりお嬢ちゃんなんか酔ってない?」
アスノーツはジュースを飲んでからとろけた口調と少し笑い上戸になったとエヴァは感じた。アスノーツが貰ったジュースを見てもただの炭酸ジュースでただの勘違いだろうと思い込んだ。
アスノーツ「酔うってなんですかぁ?まぁいいやマスターおかわり!!!」
マスターから同じジュースを貰うと同時にエヴァは「少しお手洗いに行ってくる」といって席を離れていった。
アスノーツ「...そういえばエヴァさんって苗字言ったけど名前は言ってないけどなんて言うんだろ?」
悩むことはあまりしないアスノーツは言葉に発したけどそこまで考え込むことはせずジュースを飲んでは意味もなく笑っていた。
トゥムル「ムーディ、走っていかないか?アスノーツが一人でいることは色々と心配だ」
険しい顔をしながらムーディを見て話すトゥムルに対し笑顔でムーディは何かを取り出そうとしていた。
ムーディ「あんま心配すんなって、あいつには護身術も教えているし、勝手に誰かについていくことはないだろ」
ムーディ達はアスノーツが既に誰かに着いて行ってることは知らない。
トゥムル「心配するだろ、俺達は誰かわからない奴に会いに行ってる、俺達に対し脅迫かもしれないし、実はアスノーツをさらうための手紙だったかもしれない!」
いつになく熱く焦りながら語るムーディに少し気圧された。
ムーディ「そう熱くなるなトゥムル...アスノーツが目に見えないとき気になっていつになくそわそわするの、お前の悪い癖だぞ」
そう言われたトゥムルはため息をつき平常心を取り戻した。
トゥムル「だがしかしムーディ...お前は気をゆるみすぎてはいないか?アスノーツがどんな
ムーディ「知っているからと言って私はアスノーツにとって技工士でも保護者でもない、あくまでお前の二年前言った戯言に付き合っているだけ、二年前からずっとそう言ってただろ?」
トゥムル「...そうだなお前は俺に付き合ってくれているだけ...”楽しい”を求めるから俺のそばにいるんだろ」
ムーディは笑顔でトゥムルの方を向き、バッグから何か取り出した。
ムーディ「そうさ!私は自分を知らないが興味ないのさ!私の人生を楽しく謳歌できればそれでいい、今の楽しいはお前の人生のそばにいる事だからさ!」
トゥムル「そう言ってもらえるのは俺として嬉しい...それにしても手に持っている機械はなんだ?」
ムーディ「発信機と言うやつだ、他国に行ったときに買ってきてみたのだがな、どうやら見つけたい人に対となる機械を持たせておくと見つけれるらしい、それをこの間アスノーツの服の中に縫い付けておいたんだ」
自信満々にムーディは言った。
トゥムル「縫ったのは俺だがな...なるほど先週お前がよくわからない機械を持ってきて縫わせたのはこの為か」
ムーディ「もしもの事を考えてな、相当話せるようになったアスノーツがこれから買い出しに一人で外出することを考えたら心配になるだろ?」
なんだかんだ言いながらムーディはアスノーツの事を考えている、トゥムルはそんなムーディを見て少し笑みがこぼれた。
トゥムル「で?どうやってその機械は動くんだい?」
ムーディ「ボタン一つでこの機械でアスノーツのいる所までの距離が映るらしい、使ってみるぜ」
機械のボタンを押し起動してみると、なんともうまくいってない事がわかる神妙な顔をムーディはしていた。
トゥムル「...アスノーツを見つけられないのか?」
ムーディ「こっちの機械はちゃんと動いてるから問題は服に付いてるほうか...」
トゥムル「...もしかして洗濯したのがダメだったか?」
驚きと呆けた状態が合わさったような顔をムーディはしながらトゥムルを見つめていた。そんなこんなしているうちに二人は町に着いた。
ムーディ「なんか懐かしく感じるなログハウスってのは」
トゥムル「感傷に浸っている場合じゃあないぞ、あてになる機械が壊れていたんだから二手に分かれてアスノーツを探すぞ」
ムーディ「まぁまぁまだあてはある、私の能力を使えばね」
そう言いながらムーディの視線は家の脇の所で座り込んでいる老けた男性を見ていた。男性は視線を送らせてくるムーディを見て嫌な顔をしていた。
トゥムル「能力?そういえば”お前の能力を聞いたことなかったな”」
ムーディが持つ能力と言うのは魔法界に存在する人間が生まれつき持っているもので、魔法が使えない代わりに何かしらの能力が身についている。場所によっては奇跡や超能力、悪魔の手と言われている。
ムーディ「私の能力はな、他人に使えるものなんだ、少しそこの男性に話しかけてくるよ...おーいそこのおっちゃ~ん賭けしない?」
トゥムル「賭けなんかしてる場合か...それとも何か?賭けをしないと能力が発動しないのか?」
襟元を掴みながら少しにらんでいた。
ムーディ「ごめんごめんしたかっただけだ...私の能力は他人を認識しているだけで問題ないからな、たとえ名前を知らなくてもな」
笑いながらムーディは男性の方に右手を向けると、ムーディの脳内にそこにいた男性のたった数十分の思考、感情、記憶が濁流のように流れ入っていった。同時に男性は気を失った。ムーディは先程までの元気さが見てわかるほどの疲れに変わっていた。
トゥムル「ムーディ大丈夫か?!能力を使うと倒れそうになるのか?!」
ムーディ「相当疲れるんだ、私の能力は他人の記憶を”奪う”から...この男性が今さっき見た光景内にアスノーツがいればどこに行ったか軽くわかるが...」
立つのもつらくなったムーディは勢いよく座り込んだ。
ムーディ「手紙の相手も一緒だとはな、何をしてるんだあいつは」
トゥムル「どういうことだ?!アスノーツはやっぱり誘拐する為に呼ばれたってことか?!」
ムーディ「いや知らず知らずに二人が会ってるだけだな、それにしても予想通りの人間だったよ」
トゥムル「...予想通り?と言うとムーディの知り合いなんだろ?俺はムーディの知り合いは知らないはずだ、なんでだ...」
ムーディ「さぁねなんでだろうな...アスノーツの居場所も分かった所だし早速向かおうぜトゥムル」
トゥムルはムーディを起こし、道中を歩いて行った。その頃アスノーツはご飯をむしゃむしゃと一皿一皿綺麗に平らげながら、酒場を教えてくれた女性といた。
???「私のね、苗字エヴァグレインっていうの!これね結婚する前からエヴァグレインなんだけど旦那がね、五年前記憶障害起きて名前も忘れちゃってたから二度と家族の事も私の事も忘れないように苗字を私の使ってくれたんだよ、やっさしいよねぇ~」
軽快な口調で話してくる女性にピクリとも反応せずスパゲッティを平らげようとしていた。
???「それにしてもよく食べるねぇお姉さん感心するよ」
アスノーツのテーブルには五皿ほど食べ終わった食器が積み重ねており、喉が女性とは思えない音をだしながらアスノーツは食べていた。食べ終わると女性の方を向き大きく「ごちそうさま」言った。
???「うんうん食べる子は育つって言うからねいっぱい食べるのは偉いよ、ジュースはいらないのかい?」
アスノーツ「泡がシュワシュワ浮き上がってくるジュースがいいな」
???「炭酸ジュースかな?オレンジでいいかい?」
アスノーツはコクリとうなずき、マスターが頼んだジュースを出してきた。
アスノーツ「ねぇエヴァグレインさんは私にこんなに親切にしてくれるのはなんで?」
???「エヴァでいいよ、親切にする理由か、ただの気まぐれって言ったら信じてくれる?わけないか、私はね”待っているの”、私を」
理解出来ずハテナマークを浮かべながら話を聞いた。
エヴァ「私はね私の体から消えてしまったのすっぽりと…それから私は旦那に看病して貰いながら私の行方を探してたの、見つけたけど私から行くのは敵視しながら行くと思われても嫌だったからここに来ることを待ってたの」
アスノーツ「でもエヴァさん目の前にいるのに自分を待っているってどういうこと?」
エヴァ「そのうちわかるよ」
含みのある言い方だなぁと思いながらアスノーツは手に取ったジュースを飲んだ。
アスノーツ「なんか...エヘへエヴァさんってムーディに似てるんですよねぇ」
エヴァ「お嬢ちゃんの知り合いのかい?」
アスノーツ「そうですよぉ...よく家にいなくてたまにしかいない人なんだけどねぇ...なんていうか口調と言うか...アハハァしゃべり方というか髪の色?なんですかねぇ?似てるんですよぉ」
エヴァ「髪の色に関しては私のいる国の人間は皆生まれ持って紫色だから関係ないと思うよ?その子が私と同じ国だったらね...それよりお嬢ちゃんなんか酔ってない?」
アスノーツはジュースを飲んでからとろけた口調と少し笑い上戸になったとエヴァは感じた。アスノーツが貰ったジュースを見てもただの炭酸ジュースでただの勘違いだろうと思い込んだ。
アスノーツ「酔うってなんですかぁ?まぁいいやマスターおかわり!!!」
マスターから同じジュースを貰うと同時にエヴァは「少しお手洗いに行ってくる」といって席を離れていった。
アスノーツ「...そういえばエヴァさんって苗字言ったけど名前は言ってないけどなんて言うんだろ?」
悩むことはあまりしないアスノーツは言葉に発したけどそこまで考え込むことはせずジュースを飲んでは意味もなく笑っていた。