恋人、幼馴染み、同級生。いろんなシチュエーションあります。
雨
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『雨やっば…』
帰る前までの晴れ模様は嘘だったかのように雨が降り始めた夕方5時過ぎ。学校が終わり、部活にも入っていない私はまっすぐ家に帰るべく足早に歩いていた所だった。
『今日の天気予報、雨…だったっけ…?』
まだ家までは少し距離があるため雨宿りをするため近くのコンビニまで小走りで向かった。
雨を含んだ制服が重い。
濡れたままで中に入るのはどうだろう。と悩んでいると「あれ、なまえさんじゃないですか」と声をかけてきた人がいた。
『え…と…?』
「同じクラスなのに名前覚えてないんですか?」
『……けん、けん…』
「剣持刀也です。この前まで隣の席だったんですけど覚えてないんですか?」
『スー…スミマセン…』
気まずい。非常に気まずい。
去年から同じクラスだと言われても他人の名前を覚える事が苦手な私にとって、非常に気まずく、申し訳ない。
『えーっと…け、んもちくんは雨に濡れなかったんだね』
会話のデッキが少ない。話題がない。
「まあ、丁度いいタイミングで降ってきたんですよ。ついでなんで送ります」
『や、でも…』
「ここでそれじゃあ、さようならなんて去って行ったら僕めちゃくちゃ冷たい人みたいじゃないですか。ほら、行きますよ」
早くしろと言わんばかりの目で見られたら行くしかあるまい。
『おじゃまします…』
相合傘というのだろうか、これは。
『あ、えっと…こっちです。そこを左曲がったらすぐ着くので…ここでだいじょ…』
「すぐ近くなら送りますよ。雨に濡れて風邪引いたら後味悪いじゃないですか」
『恐れ入ります…』
話を遮られてしまった。
『あ…ありがとうございます。送ってもらっちゃって…』
「いいんですよ、そんなの。僕が送りたかっただけなんで。それじゃ」
帰る前までの晴れ模様は嘘だったかのように雨が降り始めた夕方5時過ぎ。学校が終わり、部活にも入っていない私はまっすぐ家に帰るべく足早に歩いていた所だった。
『今日の天気予報、雨…だったっけ…?』
まだ家までは少し距離があるため雨宿りをするため近くのコンビニまで小走りで向かった。
雨を含んだ制服が重い。
濡れたままで中に入るのはどうだろう。と悩んでいると「あれ、なまえさんじゃないですか」と声をかけてきた人がいた。
『え…と…?』
「同じクラスなのに名前覚えてないんですか?」
『……けん、けん…』
「剣持刀也です。この前まで隣の席だったんですけど覚えてないんですか?」
『スー…スミマセン…』
気まずい。非常に気まずい。
去年から同じクラスだと言われても他人の名前を覚える事が苦手な私にとって、非常に気まずく、申し訳ない。
『えーっと…け、んもちくんは雨に濡れなかったんだね』
会話のデッキが少ない。話題がない。
「まあ、丁度いいタイミングで降ってきたんですよ。ついでなんで送ります」
『や、でも…』
「ここでそれじゃあ、さようならなんて去って行ったら僕めちゃくちゃ冷たい人みたいじゃないですか。ほら、行きますよ」
早くしろと言わんばかりの目で見られたら行くしかあるまい。
『おじゃまします…』
相合傘というのだろうか、これは。
『あ、えっと…こっちです。そこを左曲がったらすぐ着くので…ここでだいじょ…』
「すぐ近くなら送りますよ。雨に濡れて風邪引いたら後味悪いじゃないですか」
『恐れ入ります…』
話を遮られてしまった。
『あ…ありがとうございます。送ってもらっちゃって…』
「いいんですよ、そんなの。僕が送りたかっただけなんで。それじゃ」
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