恋人、幼馴染み、同級生。いろんなシチュエーションあります。
夏の終わり
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夏が過ぎ…きってない9月。夏の暑さと秋の涼しさが混ざった季節、3階の教室からは残っていた数人の生徒が帰っていく姿が見えた。
誰も居ない教室で私はとある人を待っている。
「遅くなってすみません」
ガラリと音を立てて教室のドアが開くと少し息を切らした彼が入ってきた。
『遅いぞー、学校内に殆ど誰も居ないじゃん。もうめちゃくちゃ待った』
「これでも部活終わってすぐ来たんですけどね」
『冗談だよ。お疲れ様、刀也くん」
「うるさいなぁ、でもありがとうございます。ほら帰りますよ」
学校内で一緒にいる事もないしデートをする事も少ない。それが少し寂しくなって、刀也くんの部活中に送った『一緒に帰りたい』ってLINE。部活終わりに見て急いで来てくれたんだろうなって思ったら好きが溢れてくる。
鞄を持って彼の元へ行けば自然と繋がれる手は私よりも大きい。
「行きますよ」と歩き出すと私に歩幅も合わせてくれる彼の優しさを感じて胸がきゅうっと締め付けられる。ちょっと悔しいから繋いだ手を離して指を絡ませて繋ぎ直してやった。
「…寂しい、ですよね」
不意に言われた言葉に少しドキッとする。あんなLINE送られて気づかない訳がないか。
『まぁ…でも、こうやって私のワガママに答えてくれたし?許してやるさ』
「うわ、めちゃくちゃ上からじゃないですか」
「腹立つなぁ」なんて悪態をついてくる。
腹を立ててるのはこっちだぞ、なんて思うけど言わないでおこう。
「でもあれですよ、僕はなまえの事好きですからね。あぁ、そうだ。こっち向いて下さい」
あと少しで昇降口だというのになんなのだ。
なんて思ってると顔が近づいてきた。
唇に柔らかい感触。触れるだけの優しいキス。
「本当は僕だって、ずっとキスくらいしたかったんですよ」
自分からしたくせに恥ずかしそうに顔を赤らめてる刀也くん。
私だって心臓が壊れそうなくらいドキドキしているのにそんな反応はズルい。
『ファーストキスだよ』
「僕だってファーストキスなんですけど」
『うるさい』
今まで不安にさせた罰としてもう一度私からキスをしてやった。
誰も居ない教室で私はとある人を待っている。
「遅くなってすみません」
ガラリと音を立てて教室のドアが開くと少し息を切らした彼が入ってきた。
『遅いぞー、学校内に殆ど誰も居ないじゃん。もうめちゃくちゃ待った』
「これでも部活終わってすぐ来たんですけどね」
『冗談だよ。お疲れ様、刀也くん」
「うるさいなぁ、でもありがとうございます。ほら帰りますよ」
学校内で一緒にいる事もないしデートをする事も少ない。それが少し寂しくなって、刀也くんの部活中に送った『一緒に帰りたい』ってLINE。部活終わりに見て急いで来てくれたんだろうなって思ったら好きが溢れてくる。
鞄を持って彼の元へ行けば自然と繋がれる手は私よりも大きい。
「行きますよ」と歩き出すと私に歩幅も合わせてくれる彼の優しさを感じて胸がきゅうっと締め付けられる。ちょっと悔しいから繋いだ手を離して指を絡ませて繋ぎ直してやった。
「…寂しい、ですよね」
不意に言われた言葉に少しドキッとする。あんなLINE送られて気づかない訳がないか。
『まぁ…でも、こうやって私のワガママに答えてくれたし?許してやるさ』
「うわ、めちゃくちゃ上からじゃないですか」
「腹立つなぁ」なんて悪態をついてくる。
腹を立ててるのはこっちだぞ、なんて思うけど言わないでおこう。
「でもあれですよ、僕はなまえの事好きですからね。あぁ、そうだ。こっち向いて下さい」
あと少しで昇降口だというのになんなのだ。
なんて思ってると顔が近づいてきた。
唇に柔らかい感触。触れるだけの優しいキス。
「本当は僕だって、ずっとキスくらいしたかったんですよ」
自分からしたくせに恥ずかしそうに顔を赤らめてる刀也くん。
私だって心臓が壊れそうなくらいドキドキしているのにそんな反応はズルい。
『ファーストキスだよ』
「僕だってファーストキスなんですけど」
『うるさい』
今まで不安にさせた罰としてもう一度私からキスをしてやった。
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