恋人、幼馴染み、同級生。いろんなシチュエーションあります。
予約の輪っか
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『さっむ…』
「まあ、冬だし。…て言うか1週間のうち1番冷え込むって言われてる日に外に出る方が悪いでしょ」
『知らないもん、テレビ見てないし』
「天気予報見なよ。書いてあるんだからさ」
『うるさいなあ!いいの!星空が綺麗な今日が良かったの!』
「はいはい」
今年1番って言われるくらいの寒い夜。
薄着でもない服装なのに体に染み込む寒さに肩をすくめて小さく『うぅ〜…』と唸ると私の頭上から溜め息が聞こえた。
「はい、手貸しなよ」
いつも長い袖に隠れている細く雪のような白い手が差し出される。
『え、なに。デレ期じゃん』
「…」
『冗談。遠慮なく借りますよー』
夜の冷たい空気と同化するほどの冷ややかな視線を貰ってしまってはバツが悪いので大人しく好意に甘える事にした。
(見た目と違って男の人って感じの手。ずるいなぁ)
「…手、意外と小さいんだね」
『意外とってなに?今まででかく見えてたわけ?』
「アルスの顔くらいには」
『うわ…それどっちにも失礼』
「冗談だけど」
『真に受けてないよ!それより、本来の目的があってですね…』
今日はクリスマス。聖なる夜のクリスマス。
今夜は恋人達があつーくなる日。
「目的?どんな」
『そりゃあ、クリスマスですから。満天の星空の下にプレゼントとか?お渡ししちゃおうかなーって』
「ああ、なるほどね。なまえからのプレゼント気になるなー」
『うわ、期待してなさそうな言い方…。因みに、プレゼントは…わたし!…なんちゃって』
なんとも表情の読めない顔で睨まれた、気がしたところでポケットに忍ばせたプレゼントを取り出そうとした時には顔が、端正な綺麗な顔が私に迫ってきてた。
「クリスマスにそんな事言えるのって凄いね。それなりの覚悟があるって受け取られてもおかしくないけど」
『ん!?いや、冗談っていうか、渡す前の余興と言いますか…』
なんて言い訳している間にも唇が触れそうなほどに顔が近くなり思わず目を閉じた。
「本当に揶揄い甲斐あるよね」
そんな言葉に目を開けると「はい、これ」と差し出される小さな箱。
『なに、これ』
「開けたら分かるよ。いつかはちゃんとした物を贈る予定。予約って意味で受け取ってもらえたらいいかな」
いつもと変わらない顔で言うもんだから緊張してしまう。
『よ、やく…され、ますね?』
なんて変な言葉を口走ってしまった。
「どーも。で、そろそろ中に入りたいんだけど、いい加減寒すぎ」
もう少し色んな余韻に浸りながら星空を眺めていたい所だけど確かに寒すぎて風邪を引きそうだ。
『仕方ないなあ。あたたかーいお部屋でまったりしよっか』
来年も再来年も君と過ごすクリスマスが良い日でありますように。
「まあ、冬だし。…て言うか1週間のうち1番冷え込むって言われてる日に外に出る方が悪いでしょ」
『知らないもん、テレビ見てないし』
「天気予報見なよ。書いてあるんだからさ」
『うるさいなあ!いいの!星空が綺麗な今日が良かったの!』
「はいはい」
今年1番って言われるくらいの寒い夜。
薄着でもない服装なのに体に染み込む寒さに肩をすくめて小さく『うぅ〜…』と唸ると私の頭上から溜め息が聞こえた。
「はい、手貸しなよ」
いつも長い袖に隠れている細く雪のような白い手が差し出される。
『え、なに。デレ期じゃん』
「…」
『冗談。遠慮なく借りますよー』
夜の冷たい空気と同化するほどの冷ややかな視線を貰ってしまってはバツが悪いので大人しく好意に甘える事にした。
(見た目と違って男の人って感じの手。ずるいなぁ)
「…手、意外と小さいんだね」
『意外とってなに?今まででかく見えてたわけ?』
「アルスの顔くらいには」
『うわ…それどっちにも失礼』
「冗談だけど」
『真に受けてないよ!それより、本来の目的があってですね…』
今日はクリスマス。聖なる夜のクリスマス。
今夜は恋人達があつーくなる日。
「目的?どんな」
『そりゃあ、クリスマスですから。満天の星空の下にプレゼントとか?お渡ししちゃおうかなーって』
「ああ、なるほどね。なまえからのプレゼント気になるなー」
『うわ、期待してなさそうな言い方…。因みに、プレゼントは…わたし!…なんちゃって』
なんとも表情の読めない顔で睨まれた、気がしたところでポケットに忍ばせたプレゼントを取り出そうとした時には顔が、端正な綺麗な顔が私に迫ってきてた。
「クリスマスにそんな事言えるのって凄いね。それなりの覚悟があるって受け取られてもおかしくないけど」
『ん!?いや、冗談っていうか、渡す前の余興と言いますか…』
なんて言い訳している間にも唇が触れそうなほどに顔が近くなり思わず目を閉じた。
「本当に揶揄い甲斐あるよね」
そんな言葉に目を開けると「はい、これ」と差し出される小さな箱。
『なに、これ』
「開けたら分かるよ。いつかはちゃんとした物を贈る予定。予約って意味で受け取ってもらえたらいいかな」
いつもと変わらない顔で言うもんだから緊張してしまう。
『よ、やく…され、ますね?』
なんて変な言葉を口走ってしまった。
「どーも。で、そろそろ中に入りたいんだけど、いい加減寒すぎ」
もう少し色んな余韻に浸りながら星空を眺めていたい所だけど確かに寒すぎて風邪を引きそうだ。
『仕方ないなあ。あたたかーいお部屋でまったりしよっか』
来年も再来年も君と過ごすクリスマスが良い日でありますように。
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