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バタバタと走るようにして出てきた相沢さんと模木さんに案内されて、近くの公園の駐車場に場所を移した。
「お陰で危険物は全て回収できたと思う。今のところ何が起こったと言う報告はない」
「それは何よりです」
あの、模木さん何をしてるのでしょう?
エルと話し始めた相沢さんを尻目に、模木さんは自らのスーツの背中をガサガサ探ってる。
! スーツの下からタブレット端末が出てきた。
「あ、いや咄嗟に」
「よくそれで走って来れましたね」
端末を起動させてパスワードを打ち込んだ模木さんが、何かの報告書のようなものを表示させた。
「爆発物の成分表?」
頷く模木さんに、相沢さんが詳しい内容を話し出す。
「交番で二つ、警視庁で一つ、警視庁前の道端で二つ、赤煉瓦棟に一つ仕掛けてあった」
それぞれ微妙に配分が違う。
「興味深いですね」
「花火で使う火薬……ほら、例えばこっちは煙がたくさん出る配合だし」
「こちらは閃光弾効果が強い配合ですね」
エルと顔を見合わせる。
「確かリストの中に……」
「はい、花火屋の息子で今はツバメ運送の社長の堀内天火が居ました」
車に備え付けの端末から情報を表示させて相沢さん達に見えるように向きを変える。
「そして、ツバメ運送の宅配を高井も川原も受けていましたね。こちらから依頼した、病院の事務局長と清掃のおばちゃんなる人物はどうですか?」
どうやら、ここにきて漸く点と点が繋がり全体像を描き始めたようだ。
エルの方を見ると、ニンマリと人の悪い顔で笑っている。
「事務局長は山本治、清掃のおばちゃんとやらは……あぁ、小屋敷清子だな。どっちもツバメ運送の利用は有るな。そもそもツバメ運送は大手だ。"日本中で一度も使ってない家なんて無いだろう”ってぐらいだからな」
相沢さんがそう言いながら大手の運送会社の名前を二つほど挙げた。
「この物流社会じゃ大体の人間が全社を利用してるな」
会話を聞きながら堀内天花の交友関係を洗い出す。
エプロンをつけてアイスクリームを人数分盛り付けていたワタリが全て配り終えて車の中へ戻ってゆく。
私の分のアイスクリームも受け取ったエルがスプーンを差し出す。
そのまま口で受け取るとひんやりとしたラムネ菓子の味のアイスクリームだった。
エルは何が面白いのか、そのままアイスクリームを給餌してくる。
「エル、見つけたよ」
「ええ、おそらくこの3人で間違いないでしょう」
「「ツキが回ってきたようです」」
相沢さんと模木さんに告げた言葉がエルと被る。
一方告げられた相沢さんと模木さんはハッとしたように気を引き締めた顔になった。
「一応聞きますが、拳銃は携行してますね? では、同行してください。大丈夫です。問題ありません」
「お陰で危険物は全て回収できたと思う。今のところ何が起こったと言う報告はない」
「それは何よりです」
あの、模木さん何をしてるのでしょう?
エルと話し始めた相沢さんを尻目に、模木さんは自らのスーツの背中をガサガサ探ってる。
! スーツの下からタブレット端末が出てきた。
「あ、いや咄嗟に」
「よくそれで走って来れましたね」
端末を起動させてパスワードを打ち込んだ模木さんが、何かの報告書のようなものを表示させた。
「爆発物の成分表?」
頷く模木さんに、相沢さんが詳しい内容を話し出す。
「交番で二つ、警視庁で一つ、警視庁前の道端で二つ、赤煉瓦棟に一つ仕掛けてあった」
それぞれ微妙に配分が違う。
「興味深いですね」
「花火で使う火薬……ほら、例えばこっちは煙がたくさん出る配合だし」
「こちらは閃光弾効果が強い配合ですね」
エルと顔を見合わせる。
「確かリストの中に……」
「はい、花火屋の息子で今はツバメ運送の社長の堀内天火が居ました」
車に備え付けの端末から情報を表示させて相沢さん達に見えるように向きを変える。
「そして、ツバメ運送の宅配を高井も川原も受けていましたね。こちらから依頼した、病院の事務局長と清掃のおばちゃんなる人物はどうですか?」
どうやら、ここにきて漸く点と点が繋がり全体像を描き始めたようだ。
エルの方を見ると、ニンマリと人の悪い顔で笑っている。
「事務局長は山本治、清掃のおばちゃんとやらは……あぁ、小屋敷清子だな。どっちもツバメ運送の利用は有るな。そもそもツバメ運送は大手だ。"日本中で一度も使ってない家なんて無いだろう”ってぐらいだからな」
相沢さんがそう言いながら大手の運送会社の名前を二つほど挙げた。
「この物流社会じゃ大体の人間が全社を利用してるな」
会話を聞きながら堀内天花の交友関係を洗い出す。
エプロンをつけてアイスクリームを人数分盛り付けていたワタリが全て配り終えて車の中へ戻ってゆく。
私の分のアイスクリームも受け取ったエルがスプーンを差し出す。
そのまま口で受け取るとひんやりとしたラムネ菓子の味のアイスクリームだった。
エルは何が面白いのか、そのままアイスクリームを給餌してくる。
「エル、見つけたよ」
「ええ、おそらくこの3人で間違いないでしょう」
「「ツキが回ってきたようです」」
相沢さんと模木さんに告げた言葉がエルと被る。
一方告げられた相沢さんと模木さんはハッとしたように気を引き締めた顔になった。
「一応聞きますが、拳銃は携行してますね? では、同行してください。大丈夫です。問題ありません」
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