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「シキ!」
エルの非難がましい声を気にせず携帯をエルの手へと戻す。
「エル、客観的に見てどっちがLで、どっちがキラに見えると思う?」
態とらしく人差し指を口元に添え小首を傾げて見せると、盛大なため息の後にまるで降参とでも言うように両手を上げたエル。
「……不本意ですが、時間も無いのでこのまま進めます。13時ですがーーまた何処かを爆破するのでしょうが、特定するには情報がなさすぎますね。被害が出ないと良いんですが」
偽のDEATHNOTEを小脇に抱えて、羊羹を積み上げ始めたエル。雑に積んでいる割には絶妙なバランスで崩れずにかなりの高さに積み上がっている。
「警視庁周辺……交番。後は官公庁。無駄足に終わるかもしれませんが、爆発物の捜索をしてもらいましょう」
「うん、仕掛けるならその辺かもしれないね。添付されていた地図の順路も警視庁からだったし……」
摘み上げた羊羹から1つを抜き出して包装をめくり咀嚼し終えたエルは、徐に電話をかけ始めた。
「Lです。相沢さんお願いがあるのですが……」
『捜査状況ならあまり進展は無いぞ』
「そうですか。爆発物の発見にも人手を割いてほいしのですが……
警視庁周辺、この周辺の交番、後は官公庁。恐らくですが13時に爆発がある筈です。13時前に見つけたら解体処理をお願いします」
『難しいな、捜査にだいぶ人手を割かれているからな。が、警視庁が爆破されたり交番が爆破されたりするのは不味い』
エルの持つ携帯電話から唸り声が聞こえて来る。
「警察の威信にも関わるでしょうね。まあ、こちらはそんなこと知ったことでは有りませんが」
『言ってくれるな』
重いため息と共に聞こえて来た相沢さんの声にエルと視線を交わす。
「清掃会社に手伝ってもらうのはどうでしょう? 交番は勤務の警官でなんとかなるでしょうが。官公庁や警視庁となればそうもいかないでしょう」
取引がある清掃会社の情報を拾いながら、思案する。
「エル、ダブルチェックかけさせた方が良いかも」
頷いたエルが、関係のない清掃会社2社を使って二重チェックをかけるよう提案する。
「勿論、機密事項等あるでしょうから全ての場所を清掃員に任せるわけにはいかないでしょうが、ある程度の戦力にはなると思います。
お勧めの清掃業社のリストも相沢さんの業務用ノートパソコンのメールに送付したので、必要ならば使ってください。時間がないので、決断は急いだ方が良いでしょうね。では、私たちも準備がありますのでこれで」
エルにしては捲し立てるように早口で言い終わると、携帯をテーブルに投げ出し、キャンディーを一掴み、一口羊羹の包みを一掴みポケットに詰め込んで椅子から飛び降りた。
「シキ、プランは有りますか?」
「ない。エルは?」
「作戦名、行き当たりばったりです」
顔を見合わせて笑い合う。
「ワタリも呼んで作戦会議でもする?」
「ええ、そうしましょう。シキ」
エルの非難がましい声を気にせず携帯をエルの手へと戻す。
「エル、客観的に見てどっちがLで、どっちがキラに見えると思う?」
態とらしく人差し指を口元に添え小首を傾げて見せると、盛大なため息の後にまるで降参とでも言うように両手を上げたエル。
「……不本意ですが、時間も無いのでこのまま進めます。13時ですがーーまた何処かを爆破するのでしょうが、特定するには情報がなさすぎますね。被害が出ないと良いんですが」
偽のDEATHNOTEを小脇に抱えて、羊羹を積み上げ始めたエル。雑に積んでいる割には絶妙なバランスで崩れずにかなりの高さに積み上がっている。
「警視庁周辺……交番。後は官公庁。無駄足に終わるかもしれませんが、爆発物の捜索をしてもらいましょう」
「うん、仕掛けるならその辺かもしれないね。添付されていた地図の順路も警視庁からだったし……」
摘み上げた羊羹から1つを抜き出して包装をめくり咀嚼し終えたエルは、徐に電話をかけ始めた。
「Lです。相沢さんお願いがあるのですが……」
『捜査状況ならあまり進展は無いぞ』
「そうですか。爆発物の発見にも人手を割いてほいしのですが……
警視庁周辺、この周辺の交番、後は官公庁。恐らくですが13時に爆発がある筈です。13時前に見つけたら解体処理をお願いします」
『難しいな、捜査にだいぶ人手を割かれているからな。が、警視庁が爆破されたり交番が爆破されたりするのは不味い』
エルの持つ携帯電話から唸り声が聞こえて来る。
「警察の威信にも関わるでしょうね。まあ、こちらはそんなこと知ったことでは有りませんが」
『言ってくれるな』
重いため息と共に聞こえて来た相沢さんの声にエルと視線を交わす。
「清掃会社に手伝ってもらうのはどうでしょう? 交番は勤務の警官でなんとかなるでしょうが。官公庁や警視庁となればそうもいかないでしょう」
取引がある清掃会社の情報を拾いながら、思案する。
「エル、ダブルチェックかけさせた方が良いかも」
頷いたエルが、関係のない清掃会社2社を使って二重チェックをかけるよう提案する。
「勿論、機密事項等あるでしょうから全ての場所を清掃員に任せるわけにはいかないでしょうが、ある程度の戦力にはなると思います。
お勧めの清掃業社のリストも相沢さんの業務用ノートパソコンのメールに送付したので、必要ならば使ってください。時間がないので、決断は急いだ方が良いでしょうね。では、私たちも準備がありますのでこれで」
エルにしては捲し立てるように早口で言い終わると、携帯をテーブルに投げ出し、キャンディーを一掴み、一口羊羹の包みを一掴みポケットに詰め込んで椅子から飛び降りた。
「シキ、プランは有りますか?」
「ない。エルは?」
「作戦名、行き当たりばったりです」
顔を見合わせて笑い合う。
「ワタリも呼んで作戦会議でもする?」
「ええ、そうしましょう。シキ」