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「シキ、ニアから送られて来た人物の来歴がこちらです」
「流石エル仕事早いね。あ、この2人私がチェックしたリストにいた」
リストの中からその2人拾い上げる。
高井 天(38)商業施設の管理事務員
家族情報:妻と子供2人
15年前実家に強盗が入り父母と妹が殺害される。この事件の犯人はキラによって殺害されている。
勤務態度は真面目。無断欠勤等も無く、定時で帰宅。休日は家族サービスで、アウトドアなどに出かけることが多い。
川原 みどり(58)商業施設の清掃員
家族情報:老父母・飼い犬2匹
46年前の連続婦女殺害通り魔事件の生き残り。この事件の犯人達もキラによって殺害されている。
勤務態度は真面目であるが老父母の介護で休みがち。
毎朝愛犬2匹を散歩させている姿を目撃されている。近所付き合いも良好。
じーっと2人の経歴やキラ信者としての行動などを眺めたエルが首を傾げる。
「何というか、らしくないと言うか」
「うん、とても職場を爆破する様には思えないね……」
「まあ、主犯は別にいるのでしょうが」
「主犯と何かしらの方法で連絡は取っていただろうから、通話履歴や過去のメールの洗い出しは警察にでも委託する?」
「そうですね、流石に数が多すぎます。爆破された地点は他に七箇所あります。その全てに1人から数人の実行犯が居ると考えると……割と面倒な事件です」
目をすがめつつワタリを通して警察に依頼の指示を出したエルはチラリと時計を見た。
既に昼を少し回っている。
「紅茶でも淹れようか? 持ち込んだ荷物の中に食べ物も少しは入っていたはず。こっちのデータは全て見終わったし、この事件に絡んでいそうな人達とそうでないグループには分けてあるから」
見る?と尋ねると無言で頷いたエルが腕だけの力でキャスター付きの椅子ごと身体を引き寄せる。
何だか前にも同じ様な事してたなぁなんて思いながら給湯室へと向かう。
「流石ワタリ」
給湯室には茶葉とカップ、シュガーポットに、冷蔵庫の中にはケーキやフルーツサンドもある。
でも、ケーキはここに来る前にも食べてたしなぁ……なんて考えながら紅茶の準備をして戻る。
部屋に戻るとエルが
「そうですか? はい、では引き続きお願いします松田さん」
プツリと電話を切って猛然とキーボードを叩き始める。
「何か分かったの?」
「ええ、生意気にも松田さん実行犯らしき目星をつけた人物がいると」
会話をしながらもエルは手を休めない。
[ エル、シキ。警察から連絡が…]
一瞬視線を交わしたのちに、ワタリからの通信を切り替える。
「Lです。捜査に進展があった様ですが?」
『先程連絡を貰った2人の携帯及びパソコンの通話、通信記録だ。データはワタリから指示があった宛先に送ってある。
我々も人海戦術で2人の周囲を洗っているが、目ぼしい情報は無い。あと、公安が持っているデータにも照合を掛けているがやはり、通信通話履歴より洗い出せるのは親族友人関係と、通信販売などの物品購入先ぐらいだな』
おや? この声は
「相沢さんでしたか、お久しぶりです」
『ああ、あんたらも変わらない様で……と、言うか相変わらずなんだな』
「変わって無いですかね? データの確認は此方でもします。警察の皆さんは交友関係を引き続き洗ってください」
一瞬の間の後、フッと笑い声が電話の向こうから漏れ聞こえて来た。
『相変わらず人使いが荒いな。が、Lの能力は日本警察の中では俺らが1番知ってるからな』
「では、お願いします」
電話が切れたタイミングでワタリからデータが送られてくる。
「そう言えば松田さんはなんて?」
「流石エル仕事早いね。あ、この2人私がチェックしたリストにいた」
リストの中からその2人拾い上げる。
高井 天(38)商業施設の管理事務員
家族情報:妻と子供2人
15年前実家に強盗が入り父母と妹が殺害される。この事件の犯人はキラによって殺害されている。
勤務態度は真面目。無断欠勤等も無く、定時で帰宅。休日は家族サービスで、アウトドアなどに出かけることが多い。
川原 みどり(58)商業施設の清掃員
家族情報:老父母・飼い犬2匹
46年前の連続婦女殺害通り魔事件の生き残り。この事件の犯人達もキラによって殺害されている。
勤務態度は真面目であるが老父母の介護で休みがち。
毎朝愛犬2匹を散歩させている姿を目撃されている。近所付き合いも良好。
じーっと2人の経歴やキラ信者としての行動などを眺めたエルが首を傾げる。
「何というか、らしくないと言うか」
「うん、とても職場を爆破する様には思えないね……」
「まあ、主犯は別にいるのでしょうが」
「主犯と何かしらの方法で連絡は取っていただろうから、通話履歴や過去のメールの洗い出しは警察にでも委託する?」
「そうですね、流石に数が多すぎます。爆破された地点は他に七箇所あります。その全てに1人から数人の実行犯が居ると考えると……割と面倒な事件です」
目をすがめつつワタリを通して警察に依頼の指示を出したエルはチラリと時計を見た。
既に昼を少し回っている。
「紅茶でも淹れようか? 持ち込んだ荷物の中に食べ物も少しは入っていたはず。こっちのデータは全て見終わったし、この事件に絡んでいそうな人達とそうでないグループには分けてあるから」
見る?と尋ねると無言で頷いたエルが腕だけの力でキャスター付きの椅子ごと身体を引き寄せる。
何だか前にも同じ様な事してたなぁなんて思いながら給湯室へと向かう。
「流石ワタリ」
給湯室には茶葉とカップ、シュガーポットに、冷蔵庫の中にはケーキやフルーツサンドもある。
でも、ケーキはここに来る前にも食べてたしなぁ……なんて考えながら紅茶の準備をして戻る。
部屋に戻るとエルが
「そうですか? はい、では引き続きお願いします松田さん」
プツリと電話を切って猛然とキーボードを叩き始める。
「何か分かったの?」
「ええ、生意気にも松田さん実行犯らしき目星をつけた人物がいると」
会話をしながらもエルは手を休めない。
[ エル、シキ。警察から連絡が…]
一瞬視線を交わしたのちに、ワタリからの通信を切り替える。
「Lです。捜査に進展があった様ですが?」
『先程連絡を貰った2人の携帯及びパソコンの通話、通信記録だ。データはワタリから指示があった宛先に送ってある。
我々も人海戦術で2人の周囲を洗っているが、目ぼしい情報は無い。あと、公安が持っているデータにも照合を掛けているがやはり、通信通話履歴より洗い出せるのは親族友人関係と、通信販売などの物品購入先ぐらいだな』
おや? この声は
「相沢さんでしたか、お久しぶりです」
『ああ、あんたらも変わらない様で……と、言うか相変わらずなんだな』
「変わって無いですかね? データの確認は此方でもします。警察の皆さんは交友関係を引き続き洗ってください」
一瞬の間の後、フッと笑い声が電話の向こうから漏れ聞こえて来た。
『相変わらず人使いが荒いな。が、Lの能力は日本警察の中では俺らが1番知ってるからな』
「では、お願いします」
電話が切れたタイミングでワタリからデータが送られてくる。
「そう言えば松田さんはなんて?」