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まず、確実に潰せるところからということで、嘗てキラ捜査を共にした警察関係者の現在位置の調査も同時に進める。
「皆さん携帯の番号変わって無いみたい。これならすぐに割り出せると思う。相沢さんと模木さんは出勤してるみたい」
「はい、警察庁のタイムカードの履歴も確認できましたから、間違いありません松田さんは有給の届出が出ていますね」
「後は、夜神さんか」
「夜神さんは場所が特定出来てます。月君に会いに2日前から奥さんとイギリスに旅行中だそうです。マットからメールが入りました」
言葉を交わしながらも目では画面に映るデータを追い指はキーボードの上を滑っている。
「あ、松田さん最初に爆破があった病院に居る」
GPSの位置情報が指し示す先が、件の総合病院であった事に僅かに驚く。
僅かに宙を見上げたエルが何かに得心したかのうように声を上げた。
「そうでした、シキ。松田さんは今年の春先結婚したのですよ。夜神さん月君経由の情報では、お相手の方も警察関係者だとか」
「春先……あぁ」
産科の検診に付き合って休みを取ったのだろうとエルは推測しているらしかった。
「松田さんらしいね」
「ええ、意外と使える男です」
ニヤリと笑ったエルが携帯に手を伸ばす。
早速松田さんに連絡して捜査に参加してもらう心算の様だ。
繋がったらしい携帯の向こうから懐かしい素っ頓狂な大声が聞こえてくる。
元気だとか、水臭いだの何だかんだとまるで爆破された病院に滞在しているとは思えない会話に本当に病院に居るのかとGPSの位置情報を再確認してしまう程だ。
「松田さん、単刀直入に言います。今爆破があった病院に居ますね? 我々や外の警察官は病院の中に入れません。つまり病院内部の捜査ができるのは松田さんのみです」
『ぼ、僕は何をすれば良いんでしょう? やっぱり爆発物の捜査ですか?』
上擦った声で音量を落とし囁く様に問う松田さんは、本当に5年前とそれほど変わって無さそうだ。
「取りあえずは、他の爆発物が無いかそれとなく見て下さい。それから、その病院に勤務している者が関係していると見て間違いなさそうです。医師、看護師、事務員などにもそれとなく目を配って下さい」
『わ、分かりました。やって見ます』
「こちらからも、関係していそうな職員のリストを順次送ります。くれぐれも警察関係者と気付かれないように、動いてください」
丁度松田さんとの会話が終るのを見計らった様にオニキスに持たせていた携帯からの着信が入る。
『ニアです。状況は変わりません安全のためにという名目で客は一階の吹き抜け下に集められています。駿河さんとは今別行動です。それと、今から送る写真の人物を調べて下さい』
ニアにしては珍しく早口で言うだけ言うとプツリと電話が切れる。
「あまり、楽観視してられないかもね」
「ええ、早々に蹴りをつけねばならない様です」
「皆さん携帯の番号変わって無いみたい。これならすぐに割り出せると思う。相沢さんと模木さんは出勤してるみたい」
「はい、警察庁のタイムカードの履歴も確認できましたから、間違いありません松田さんは有給の届出が出ていますね」
「後は、夜神さんか」
「夜神さんは場所が特定出来てます。月君に会いに2日前から奥さんとイギリスに旅行中だそうです。マットからメールが入りました」
言葉を交わしながらも目では画面に映るデータを追い指はキーボードの上を滑っている。
「あ、松田さん最初に爆破があった病院に居る」
GPSの位置情報が指し示す先が、件の総合病院であった事に僅かに驚く。
僅かに宙を見上げたエルが何かに得心したかのうように声を上げた。
「そうでした、シキ。松田さんは今年の春先結婚したのですよ。夜神さん月君経由の情報では、お相手の方も警察関係者だとか」
「春先……あぁ」
産科の検診に付き合って休みを取ったのだろうとエルは推測しているらしかった。
「松田さんらしいね」
「ええ、意外と使える男です」
ニヤリと笑ったエルが携帯に手を伸ばす。
早速松田さんに連絡して捜査に参加してもらう心算の様だ。
繋がったらしい携帯の向こうから懐かしい素っ頓狂な大声が聞こえてくる。
元気だとか、水臭いだの何だかんだとまるで爆破された病院に滞在しているとは思えない会話に本当に病院に居るのかとGPSの位置情報を再確認してしまう程だ。
「松田さん、単刀直入に言います。今爆破があった病院に居ますね? 我々や外の警察官は病院の中に入れません。つまり病院内部の捜査ができるのは松田さんのみです」
『ぼ、僕は何をすれば良いんでしょう? やっぱり爆発物の捜査ですか?』
上擦った声で音量を落とし囁く様に問う松田さんは、本当に5年前とそれほど変わって無さそうだ。
「取りあえずは、他の爆発物が無いかそれとなく見て下さい。それから、その病院に勤務している者が関係していると見て間違いなさそうです。医師、看護師、事務員などにもそれとなく目を配って下さい」
『わ、分かりました。やって見ます』
「こちらからも、関係していそうな職員のリストを順次送ります。くれぐれも警察関係者と気付かれないように、動いてください」
丁度松田さんとの会話が終るのを見計らった様にオニキスに持たせていた携帯からの着信が入る。
『ニアです。状況は変わりません安全のためにという名目で客は一階の吹き抜け下に集められています。駿河さんとは今別行動です。それと、今から送る写真の人物を調べて下さい』
ニアにしては珍しく早口で言うだけ言うとプツリと電話が切れる。
「あまり、楽観視してられないかもね」
「ええ、早々に蹴りをつけねばならない様です」