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ワタリが運転する車が混雑を避ける様にやや遠回りをして、旧キラ捜査本部の移動対策室へと滑り込む。
「シキ、メロから連絡が入ってます。上へ上がってから確認しましょう」
エルの言葉に頷きセキュリティ解除を行う。
「荷物は私が運び入れます。お二人はまずこの、旧キラ捜査本部の復旧作業に当たらねばならないでしょうから」
ニッコリと笑ったワタリがその老齢の体には似合わない力強さで、幾つかの荷物を同時に持ち上げる。
「ワタリ頼んだ。シキ、行きますよ」
エルに手を取られてエレベーターへと乗り込む。静かな動作音で、上昇してゆく中エルの携帯が音を立てた。
いつものように摘み上げたエルが表示を見て眉を寄せる。
「駿河さんからです」
スピーカー機能を使って通話を始めたエルは相手が名乗るよりも先に問いを発した。
「何かありましたか?」
『やられた、ここも爆発された。幸い皆んな無事だか、商業施設から誰も出ない様にと』
「警察がですか?」
『いや、恐らく犯人からだ。爆発は百貨店の正面玄関を爆発。規模はそれ程大きくない爆破で人的被害もそれ程多くは無さそうだが……爆発と同時に百貨店から館内放送が入った誰も表に出るなと』
駿河さんの説明の途中で、エレベーターが止まる。静かに開いたドアの外に出ると非常灯の灯りが足元を照らす。
「なるほど、警官や消防は?」
廊下の壁に埋め込まれたパネルを操作して明かりを付けながらエルは問いを発した。
電話を気にしながら私も捜査本部となって居た部屋のロックを解除して明かりをつける。
『表には来ているが入って来ようとしない』
「なるほど、となると犯人側からの要求の可能性が高いですね」
『やっぱり、そう思うか?』
『だから、そうだと言っているではないですか』
ニアの何処か呆れた様な声が少し遠くから聞こえてくる。
「間違い無いでしょうね。携帯の使用は禁止されて居ませんね?」
『ああ、周りの客も使っているから、目立っては居ない筈だ』
「ならば暫くそこで人質になって居てください。そして現場の情報を此方に上げてください」
最後にこの本部を使ってから5年以上の月日が流れているが、定期的に手を入れてあるらしく、埃も溜まって居なければ設置されている機器は最新モデルになっている。
電源を入れながら、ざっと部屋を見渡す。
何処か寒々と広く感じた。
「シキ、オパールもオニキスもゲガもなく元気だそうです」
エルの言葉にホッと胸を撫で下ろす。
「駿河さんは、ほかに爆発物が仕掛けられて居ないか見回って見るそうです」
「シキ、メロから連絡が入ってます。上へ上がってから確認しましょう」
エルの言葉に頷きセキュリティ解除を行う。
「荷物は私が運び入れます。お二人はまずこの、旧キラ捜査本部の復旧作業に当たらねばならないでしょうから」
ニッコリと笑ったワタリがその老齢の体には似合わない力強さで、幾つかの荷物を同時に持ち上げる。
「ワタリ頼んだ。シキ、行きますよ」
エルに手を取られてエレベーターへと乗り込む。静かな動作音で、上昇してゆく中エルの携帯が音を立てた。
いつものように摘み上げたエルが表示を見て眉を寄せる。
「駿河さんからです」
スピーカー機能を使って通話を始めたエルは相手が名乗るよりも先に問いを発した。
「何かありましたか?」
『やられた、ここも爆発された。幸い皆んな無事だか、商業施設から誰も出ない様にと』
「警察がですか?」
『いや、恐らく犯人からだ。爆発は百貨店の正面玄関を爆発。規模はそれ程大きくない爆破で人的被害もそれ程多くは無さそうだが……爆発と同時に百貨店から館内放送が入った誰も表に出るなと』
駿河さんの説明の途中で、エレベーターが止まる。静かに開いたドアの外に出ると非常灯の灯りが足元を照らす。
「なるほど、警官や消防は?」
廊下の壁に埋め込まれたパネルを操作して明かりを付けながらエルは問いを発した。
電話を気にしながら私も捜査本部となって居た部屋のロックを解除して明かりをつける。
『表には来ているが入って来ようとしない』
「なるほど、となると犯人側からの要求の可能性が高いですね」
『やっぱり、そう思うか?』
『だから、そうだと言っているではないですか』
ニアの何処か呆れた様な声が少し遠くから聞こえてくる。
「間違い無いでしょうね。携帯の使用は禁止されて居ませんね?」
『ああ、周りの客も使っているから、目立っては居ない筈だ』
「ならば暫くそこで人質になって居てください。そして現場の情報を此方に上げてください」
最後にこの本部を使ってから5年以上の月日が流れているが、定期的に手を入れてあるらしく、埃も溜まって居なければ設置されている機器は最新モデルになっている。
電源を入れながら、ざっと部屋を見渡す。
何処か寒々と広く感じた。
「シキ、オパールもオニキスもゲガもなく元気だそうです」
エルの言葉にホッと胸を撫で下ろす。
「駿河さんは、ほかに爆発物が仕掛けられて居ないか見回って見るそうです」