After 5 years
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「それでシキを生き返らせられるとでも? 先程も言いましたが5年も前の事です。こんな事は言いたくは無いのですがシキの身体は既に腐敗し、大地へ還っていっている。そんな状態で生き返らせるなど酷な事はしたくありません」
死神はどこからとも無くメモ用紙?の様なものを取り出して唸っている。
「ここは日本じゃ無いから火葬しないだろ?」
「ええ、そのまま埋葬しましたが?」
「埋葬したって言うのは、死んでからどのぐらいだ?」
日本からイギリスに戻り、ローレンス家の者たちとワイミーズハウスの関係者に見送られてシキを埋葬したのは…………死亡から……
「75時間ほどでしょうね。死神界はどうか知りませんが、例え仮死状態でも75時間も経てばそれなりに脳に障害が残ったり、元の様に動けるまでに時間が掛かるものです」
「でも、腐ったのを見た訳じゃ無いんだな」
腐ったとか言いますか? 死神とは配慮が無い生き物ですね。頷くに留めると、ホッとした様に死神はメモ用紙に視線をむける。
「なら、不確定性理論の応用でなんとでもなるんだと」
不確定性理論の応用ですか…………死神からそんな言葉が聞けるとは思いませんでしたが
「観察するまでは、見えない、見ていないものがどうなっているのかは決定していない。と言うことですか」
現状に即せばそう言った解釈で間違い無いだろう。応用と言うよりは曲解、詭弁の域だが、それを言ってしまえばそもそも死神の存在自体がチートな訳で……
「75時間ってのがどのぐらい影響するかは分からんし、持ってた性質、体質が変わる訳じゃ無いからな、生き返ることが幸せかどうかは分からんが、シキを生き返らせる事って言う条件ならのめる」
ニヤニヤ笑う死神は、死神の消しゴムを手の上で弄んでいる。
「それで、シキに与えられる寿命はどうなるのですか。リュークさんの命と引き換えとか言いますか?」
それは絶対無いだろうと踏みつつも死神を伺う。
「あ、ヤベ忘れてたわ。そうそう、あの女もう寿命無かったもんなー。そこは誰かから譲って貰わないと無理だわ」
「シキを生き返らせるために誰かを殺さねばならないと言うのなら考えるまでもなく却下です」
「まあ、待てよ。そんなことしなくても何とかなる。そうだなぁ、例えばエルお前の寿命を残り半分くらいシキに分けてやれば良い」
私の寿命を半分ですか……
「そうだ、エル。お前は考えていただろう? シキと共に死ねればいいってなぁ? 今度はその願いも叶うって訳だ」
「なかなかに死神らしい提案ですね、リュークさん。では次の問題です。死神の殺し方の記憶を消すとはどうするのです? シキを生き返らせた後DEATHNOTEで私たち死神の殺し方を知るもの達を殺すのですか?」
黒い死神は、やれやれとでも言いたげに肩をすくめて、もう一度メモの用紙を覗き込んだ。
「死神大王(ジジイ)が言うには、シキを生き返らせるために死神の消しゴムを使うことによって、DEATHNOTEを使用した事に準ずる扱いになるんだと。
そんでシキが生き返った後、その名前が書かれていたDEATHNOTEのページの所有権破棄、つまり燃やすなりなんなりすれば……死神の殺し方は忘れるらしい」
つまり、シキの名前を消すために夜神月も含め死神の殺し方を知っている者たちを集めなければならないと言うわけか。
[ L、シキが生き返ると言うのなら、私は死神の条件を聞いても問題ないと思っています。しかし、夜神月に再びDEATHNOTEを触らせるとなると危険なのではありませんか]
ずっと静かになり行きを伺っていたニアからの通信文。
そう言えばあなたもシキにはよく懐いて居ましたね。
「リュークさん。一つ確認なのですが、無くすのは死神の殺し方の記憶だけですか? 夜神月や弥海砂の様にDEATHNOTEに関する記憶全てが消えるのですか?」
死神はどこからとも無くメモ用紙?の様なものを取り出して唸っている。
「ここは日本じゃ無いから火葬しないだろ?」
「ええ、そのまま埋葬しましたが?」
「埋葬したって言うのは、死んでからどのぐらいだ?」
日本からイギリスに戻り、ローレンス家の者たちとワイミーズハウスの関係者に見送られてシキを埋葬したのは…………死亡から……
「75時間ほどでしょうね。死神界はどうか知りませんが、例え仮死状態でも75時間も経てばそれなりに脳に障害が残ったり、元の様に動けるまでに時間が掛かるものです」
「でも、腐ったのを見た訳じゃ無いんだな」
腐ったとか言いますか? 死神とは配慮が無い生き物ですね。頷くに留めると、ホッとした様に死神はメモ用紙に視線をむける。
「なら、不確定性理論の応用でなんとでもなるんだと」
不確定性理論の応用ですか…………死神からそんな言葉が聞けるとは思いませんでしたが
「観察するまでは、見えない、見ていないものがどうなっているのかは決定していない。と言うことですか」
現状に即せばそう言った解釈で間違い無いだろう。応用と言うよりは曲解、詭弁の域だが、それを言ってしまえばそもそも死神の存在自体がチートな訳で……
「75時間ってのがどのぐらい影響するかは分からんし、持ってた性質、体質が変わる訳じゃ無いからな、生き返ることが幸せかどうかは分からんが、シキを生き返らせる事って言う条件ならのめる」
ニヤニヤ笑う死神は、死神の消しゴムを手の上で弄んでいる。
「それで、シキに与えられる寿命はどうなるのですか。リュークさんの命と引き換えとか言いますか?」
それは絶対無いだろうと踏みつつも死神を伺う。
「あ、ヤベ忘れてたわ。そうそう、あの女もう寿命無かったもんなー。そこは誰かから譲って貰わないと無理だわ」
「シキを生き返らせるために誰かを殺さねばならないと言うのなら考えるまでもなく却下です」
「まあ、待てよ。そんなことしなくても何とかなる。そうだなぁ、例えばエルお前の寿命を残り半分くらいシキに分けてやれば良い」
私の寿命を半分ですか……
「そうだ、エル。お前は考えていただろう? シキと共に死ねればいいってなぁ? 今度はその願いも叶うって訳だ」
「なかなかに死神らしい提案ですね、リュークさん。では次の問題です。死神の殺し方の記憶を消すとはどうするのです? シキを生き返らせた後DEATHNOTEで私たち死神の殺し方を知るもの達を殺すのですか?」
黒い死神は、やれやれとでも言いたげに肩をすくめて、もう一度メモの用紙を覗き込んだ。
「死神大王(ジジイ)が言うには、シキを生き返らせるために死神の消しゴムを使うことによって、DEATHNOTEを使用した事に準ずる扱いになるんだと。
そんでシキが生き返った後、その名前が書かれていたDEATHNOTEのページの所有権破棄、つまり燃やすなりなんなりすれば……死神の殺し方は忘れるらしい」
つまり、シキの名前を消すために夜神月も含め死神の殺し方を知っている者たちを集めなければならないと言うわけか。
[ L、シキが生き返ると言うのなら、私は死神の条件を聞いても問題ないと思っています。しかし、夜神月に再びDEATHNOTEを触らせるとなると危険なのではありませんか]
ずっと静かになり行きを伺っていたニアからの通信文。
そう言えばあなたもシキにはよく懐いて居ましたね。
「リュークさん。一つ確認なのですが、無くすのは死神の殺し方の記憶だけですか? 夜神月や弥海砂の様にDEATHNOTEに関する記憶全てが消えるのですか?」