日日是好日
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日本の空港に着くとじんわりとした湿度と暑さが襲ってきた。今年の日本は空梅雨らしい。すでに真夏のように陽光が鈍銀の街を焼いている。
「シキとりあえず、ホテルで休みましょう。急ぐ旅では無いですしね」
「ニアはどうするの?」
オパールの問いにニアはホテルに篭りますと答えて駿河さんを振り返る。
「同じホテルだよ。別々の所だと我々が面倒だしな」
駿河さんが運転するリムジンに乗り込んでホテルにチェックインする。
「最上階とその下を押さえてある」
「あれ? このホテル……」
見覚えのありすぎるホテルにエルと顔を見合わせる。キラ事件のそれも、日本警察と合流した時のホテルだ。
「懐かしいですね」
エルに手を引かれソファーに落ち着く。
なんて言うか、因縁めいたものを感じなくも無い。
子供達は、いくつかあるベットルームを好きに選んでいるようだ。彼方此方の扉が開閉される音と、ぱたぱたと響く足音が楽しげなリズムを奏でている。ニアがそこに加わっているのがさらに微笑ましい。
「ニアはあまりこう言うホテルを利用しませんからね」
Lの後継者としてあちこち飛び回っているニアだけどセーフティハウスにしか寝泊まりしないらしい。
部屋が決まった子供達は、今度はホテル内の探検に出掛けていくみたいだ。
「お母さん、お父さん、いってきます。ニアは部屋に篭ってトランプタワー作ってるから邪魔しちゃダメよ」
オパールの言葉に微かに笑ったエルが子供達を送り出す。
「例の番組が放送されるのが19日後の土曜日の昼間だそうです。それまで私たちはのんびり観光でもしましょう。新幹線を使えば京都まで2時間ほどで行けますから、金平糖を買いに行くのも良いですね」
ワタリが淹れてくれたアイスティーを飲みながらエルが甘味屋巡りの計画を立てている。
捜査中かと言うぐらい爛々とした目でガイドブックを睨めっこしているエルの姿を見て、ワタリが優しく笑っている。
「お団子は焼き立てが美味しいらしいですよ。それからパフェや、かき氷などはお持ち帰りができませんからね……ケーキは買って帰ってきてホテルでゆっくり頂くのが理想でしょう。シキは、どこか気になるところがありますか?」
エルの隣にあるもう一冊のガイドブックに手を伸ばしてパラパラと捲る。
「お茶の専門店が気になるかな、あとは……」
エルと行きたい場所の距離や移動手段などを考えつつ話していると、駿河さんがぽつりと爆弾を落とした。
「普通旅行に来る前に決めるもんじゃないのか? そう言うの」
ワタリがまたもや楽しそうに笑う。
「そうゆうものですかね……?」
エルがポリポリと、どこか気恥ずかしげに頭をかいた。
「シキとりあえず、ホテルで休みましょう。急ぐ旅では無いですしね」
「ニアはどうするの?」
オパールの問いにニアはホテルに篭りますと答えて駿河さんを振り返る。
「同じホテルだよ。別々の所だと我々が面倒だしな」
駿河さんが運転するリムジンに乗り込んでホテルにチェックインする。
「最上階とその下を押さえてある」
「あれ? このホテル……」
見覚えのありすぎるホテルにエルと顔を見合わせる。キラ事件のそれも、日本警察と合流した時のホテルだ。
「懐かしいですね」
エルに手を引かれソファーに落ち着く。
なんて言うか、因縁めいたものを感じなくも無い。
子供達は、いくつかあるベットルームを好きに選んでいるようだ。彼方此方の扉が開閉される音と、ぱたぱたと響く足音が楽しげなリズムを奏でている。ニアがそこに加わっているのがさらに微笑ましい。
「ニアはあまりこう言うホテルを利用しませんからね」
Lの後継者としてあちこち飛び回っているニアだけどセーフティハウスにしか寝泊まりしないらしい。
部屋が決まった子供達は、今度はホテル内の探検に出掛けていくみたいだ。
「お母さん、お父さん、いってきます。ニアは部屋に篭ってトランプタワー作ってるから邪魔しちゃダメよ」
オパールの言葉に微かに笑ったエルが子供達を送り出す。
「例の番組が放送されるのが19日後の土曜日の昼間だそうです。それまで私たちはのんびり観光でもしましょう。新幹線を使えば京都まで2時間ほどで行けますから、金平糖を買いに行くのも良いですね」
ワタリが淹れてくれたアイスティーを飲みながらエルが甘味屋巡りの計画を立てている。
捜査中かと言うぐらい爛々とした目でガイドブックを睨めっこしているエルの姿を見て、ワタリが優しく笑っている。
「お団子は焼き立てが美味しいらしいですよ。それからパフェや、かき氷などはお持ち帰りができませんからね……ケーキは買って帰ってきてホテルでゆっくり頂くのが理想でしょう。シキは、どこか気になるところがありますか?」
エルの隣にあるもう一冊のガイドブックに手を伸ばしてパラパラと捲る。
「お茶の専門店が気になるかな、あとは……」
エルと行きたい場所の距離や移動手段などを考えつつ話していると、駿河さんがぽつりと爆弾を落とした。
「普通旅行に来る前に決めるもんじゃないのか? そう言うの」
ワタリがまたもや楽しそうに笑う。
「そうゆうものですかね……?」
エルがポリポリと、どこか気恥ずかしげに頭をかいた。