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ワイミーズハウスのエルの部屋と言っても、幼い頃から使っていたままのその部屋だ。
5年前キラ事件を終えてイギリスへ戻ってきた時、幼い双子を抱えて生活していくのは難しいとワイミーズハウスに身を寄せたエル。
親子3人で使うのだからもっと広い部屋にしたらどうだとワタリやロジャーから散々説得が有ったようだが、嘗て自分が使っていた部屋がたまたま空いていると知ったエルは、嘗ての部屋に早々に陣取ってしまったらしい。
それにしても、この狭い部屋に、エルに私、マット、メロ、ニア、オパール、オニキス、エフ、さらにこの後ワタリと駿河さんも来ると総勢10名、流石にに狭い。
「シキ」
ベッドの上に座ったエルに呼ばれて隣へ向かうと、腰に手を回されてののままエルに抱え込まれてしまう。
「お母さんずる〜い。ニア!」
オパールが、床に座り込んでいるニアの背中めがけて飛び付く。
「オパール……重いです」
「あのさ、ニア。オパールちゃん女の子なんだから重いとか言っちゃダメだろ」
「ニア酷い。私重くないもん」
マットとオパールに文句を言われつつも、ニアはそのまま動かず、オパールのしたいようにさせている。
「おや、これはこれは……」
「人口密度が高いな」
ワタリと駿河さんも揃ったところでニアとメロが牽制し合うように視線を交わした。
「「サクラTVの番組」」
ニアとメロの声が重なる。
「メロも気がついていましたか」
「馬鹿にするなよ」
メロがニアを睨みながらチョコレートを齧る。パキンと響いた音に被るようにエルが溜息をついた。
「サクラTVですか……どうせまたキラ特番でも行うのでしょう。懲りないですね」
「以前のキラ特番が視聴率が良かったからな、テレビ局なんてどこもそんなもんだ」
エルと駿河さんの容赦ない言葉に、苦笑いしてニアとメロを促す。
「予算と、出演者。そらから番組内で放送する映像のコピーは入手しました。内容自体はそれほど興味を惹かれるものはありませんが……」
「放送予定日は20日後だ。観客を入れての生放送らしい。放送事故にならなきゃ良いがな」
そう言ってメロが持ち込んでいたノートパソコンを開く。TV局のパソコンをハッキングしたのか、公開テレビ収録の観客募集の案内が作成されていた。
「まだホームページや広告には上がってない」
「まあ、時間の問題なんじゃなねーの? ほらここに局長の決裁も済んでるようだし?」
メロのパソコンに手を伸ばして構っていたマットが声を上げる。
「既に情報は拡散してますよ。少し貸してください。ネットの書き込みです」
ニアがメロからノートパソコンを借り受け幾つかの書き込みを表示させる。
キラの復活に生きる目的の無い若者たちが感化されている様だ。
「今度のキラがサクラTVの特番を見たとして、恐らくですが殺して欲しいと観客が言えば、その者を手にかけるでしょう。以前のキラとは比べ物にならないぐらい程度が低いですから」
「見るだろう特番。前回Lが仕掛けた松田とか言う刑事の例もあるんだ、どんな放送か気にしてるはず。そうなれば放送事故決定じゃねーか」
メロは板チョコを齧り終えたのか丸めた銀紙をグシャリと握りつぶして画面に表示されている書き込みを流し読みしている。それを横目にニアが手を挙げた。
「Lは休暇中との事ですが、キラという存在にとってLの名前ほど効果が有るものは有りません。サクラTVの放送次第ではLが対応した方が良いのでは無いですか?」
5年前キラ事件を終えてイギリスへ戻ってきた時、幼い双子を抱えて生活していくのは難しいとワイミーズハウスに身を寄せたエル。
親子3人で使うのだからもっと広い部屋にしたらどうだとワタリやロジャーから散々説得が有ったようだが、嘗て自分が使っていた部屋がたまたま空いていると知ったエルは、嘗ての部屋に早々に陣取ってしまったらしい。
それにしても、この狭い部屋に、エルに私、マット、メロ、ニア、オパール、オニキス、エフ、さらにこの後ワタリと駿河さんも来ると総勢10名、流石にに狭い。
「シキ」
ベッドの上に座ったエルに呼ばれて隣へ向かうと、腰に手を回されてののままエルに抱え込まれてしまう。
「お母さんずる〜い。ニア!」
オパールが、床に座り込んでいるニアの背中めがけて飛び付く。
「オパール……重いです」
「あのさ、ニア。オパールちゃん女の子なんだから重いとか言っちゃダメだろ」
「ニア酷い。私重くないもん」
マットとオパールに文句を言われつつも、ニアはそのまま動かず、オパールのしたいようにさせている。
「おや、これはこれは……」
「人口密度が高いな」
ワタリと駿河さんも揃ったところでニアとメロが牽制し合うように視線を交わした。
「「サクラTVの番組」」
ニアとメロの声が重なる。
「メロも気がついていましたか」
「馬鹿にするなよ」
メロがニアを睨みながらチョコレートを齧る。パキンと響いた音に被るようにエルが溜息をついた。
「サクラTVですか……どうせまたキラ特番でも行うのでしょう。懲りないですね」
「以前のキラ特番が視聴率が良かったからな、テレビ局なんてどこもそんなもんだ」
エルと駿河さんの容赦ない言葉に、苦笑いしてニアとメロを促す。
「予算と、出演者。そらから番組内で放送する映像のコピーは入手しました。内容自体はそれほど興味を惹かれるものはありませんが……」
「放送予定日は20日後だ。観客を入れての生放送らしい。放送事故にならなきゃ良いがな」
そう言ってメロが持ち込んでいたノートパソコンを開く。TV局のパソコンをハッキングしたのか、公開テレビ収録の観客募集の案内が作成されていた。
「まだホームページや広告には上がってない」
「まあ、時間の問題なんじゃなねーの? ほらここに局長の決裁も済んでるようだし?」
メロのパソコンに手を伸ばして構っていたマットが声を上げる。
「既に情報は拡散してますよ。少し貸してください。ネットの書き込みです」
ニアがメロからノートパソコンを借り受け幾つかの書き込みを表示させる。
キラの復活に生きる目的の無い若者たちが感化されている様だ。
「今度のキラがサクラTVの特番を見たとして、恐らくですが殺して欲しいと観客が言えば、その者を手にかけるでしょう。以前のキラとは比べ物にならないぐらい程度が低いですから」
「見るだろう特番。前回Lが仕掛けた松田とか言う刑事の例もあるんだ、どんな放送か気にしてるはず。そうなれば放送事故決定じゃねーか」
メロは板チョコを齧り終えたのか丸めた銀紙をグシャリと握りつぶして画面に表示されている書き込みを流し読みしている。それを横目にニアが手を挙げた。
「Lは休暇中との事ですが、キラという存在にとってLの名前ほど効果が有るものは有りません。サクラTVの放送次第ではLが対応した方が良いのでは無いですか?」