日日是好日
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しばらくしてキッチンへと戻ってきたワタリは何か考え込んでいるようだった。
「チェックメイトです」
リビングからエルの声が響く。時計を見ればそれなりの時間だ。
「さて、そろそろお開きにしましょう。月君、海砂さんゲストルームに案内します。キッチンとリビングの出入りは自由ですがそれ以外の部屋へは立ち入らないようにお願いします。何せ仕事上機密情報が多いですから。
シキ、休みましょか」
子供たちにお休みのキスをしたエルが振り向いて言う。夜神君と海砂さんはワタリに案内されてそれぞれゲストルームへと下がっていった。
寝室へは向かわず書斎の扉を開く。
薄暗い部屋の中でパソコンの画面がぼんやりと光っている。
「休暇中と知っていてねじ込んできた依頼、日本警察からですか……」
遠慮がちな彼の国の人々が態々休暇中としている私達に連絡を取ってきたとなれば、それなりの事態では有るのだろう。
エルと2人で依頼内容に目を通す。
「日本警察と言うよりは、旧キラ対策本部の皆さんからと言った方がいいかもしれないね」
事の経緯が書き示されたそれに挙げられている名前に顔を見合わせる。
「今日、月君と海砂さんが訪ねてきた時エル、一瞬難しい顔をして居たけれど。やっぱりこの依頼と関係が有る?」
「ええ、タイミングが良すぎたので……ネット上でキラの復活が騒がれて始めて居ます」
ノックの音が響いてワタリが顔を出す。
「日本警察からの依頼はどうなさいますか」
ワタリの言葉を聞きながらキラ復活を謳っているネットを流し読みする。
「高齢者……? と言うか寧ろこれは……」
「75%以上の確率で月君と海砂さんは関係ないでしょう。今日の様子からも月君は兎も角、海砂さんは何も知らない様子ですね。
さて、どうしたものか、警察からの依頼は断りましょう。DEATH NOTEで間違い無いでしょうが」
紅茶の香りがふわりと漂う。ワタリがテーブルにカップを置いた音がカタリと響く。
「今回は、私の様な老人は1番に殺されると言うわけですね。ネット上には、家族総出で早く楽にしてほしいと動画を上げている者達も居るとか……
私たちの若い頃は生きる事に必要の時代でした。特に当時戦争をして居た日本人など、私たちでは思いもよらない生を歩んで来た方々でしょうに、残念な事です」
眉を下げてワタリが嘆息する。
「日本警察からの報告を見ても、今度の所有者も日本人若しくは今現在日本で暮らしている者で間違い無いでしょ?」
私の言葉にエルは頷いて宙を見上げる。
「Lとして、DEATH NOTEの事に言及して日本警察に殺人ノートの捜索をさせることは簡単ですが、そうなればいずれ何処からか情報は漏れて、日本で殺人ノートブームが起こるでしょうね」
ソファーに飛び乗ったエルが紅茶に角砂糖を落としている。
「うん、それに休暇中でなくてもこの依頼は、殺人ノートについて既に知っている以上断って居たと思う」
「はい、なんら面白味もありません。犠牲者の数も以前のキラ事件に及ばずに、収束するでしょう」
「チェックメイトです」
リビングからエルの声が響く。時計を見ればそれなりの時間だ。
「さて、そろそろお開きにしましょう。月君、海砂さんゲストルームに案内します。キッチンとリビングの出入りは自由ですがそれ以外の部屋へは立ち入らないようにお願いします。何せ仕事上機密情報が多いですから。
シキ、休みましょか」
子供たちにお休みのキスをしたエルが振り向いて言う。夜神君と海砂さんはワタリに案内されてそれぞれゲストルームへと下がっていった。
寝室へは向かわず書斎の扉を開く。
薄暗い部屋の中でパソコンの画面がぼんやりと光っている。
「休暇中と知っていてねじ込んできた依頼、日本警察からですか……」
遠慮がちな彼の国の人々が態々休暇中としている私達に連絡を取ってきたとなれば、それなりの事態では有るのだろう。
エルと2人で依頼内容に目を通す。
「日本警察と言うよりは、旧キラ対策本部の皆さんからと言った方がいいかもしれないね」
事の経緯が書き示されたそれに挙げられている名前に顔を見合わせる。
「今日、月君と海砂さんが訪ねてきた時エル、一瞬難しい顔をして居たけれど。やっぱりこの依頼と関係が有る?」
「ええ、タイミングが良すぎたので……ネット上でキラの復活が騒がれて始めて居ます」
ノックの音が響いてワタリが顔を出す。
「日本警察からの依頼はどうなさいますか」
ワタリの言葉を聞きながらキラ復活を謳っているネットを流し読みする。
「高齢者……? と言うか寧ろこれは……」
「75%以上の確率で月君と海砂さんは関係ないでしょう。今日の様子からも月君は兎も角、海砂さんは何も知らない様子ですね。
さて、どうしたものか、警察からの依頼は断りましょう。DEATH NOTEで間違い無いでしょうが」
紅茶の香りがふわりと漂う。ワタリがテーブルにカップを置いた音がカタリと響く。
「今回は、私の様な老人は1番に殺されると言うわけですね。ネット上には、家族総出で早く楽にしてほしいと動画を上げている者達も居るとか……
私たちの若い頃は生きる事に必要の時代でした。特に当時戦争をして居た日本人など、私たちでは思いもよらない生を歩んで来た方々でしょうに、残念な事です」
眉を下げてワタリが嘆息する。
「日本警察からの報告を見ても、今度の所有者も日本人若しくは今現在日本で暮らしている者で間違い無いでしょ?」
私の言葉にエルは頷いて宙を見上げる。
「Lとして、DEATH NOTEの事に言及して日本警察に殺人ノートの捜索をさせることは簡単ですが、そうなればいずれ何処からか情報は漏れて、日本で殺人ノートブームが起こるでしょうね」
ソファーに飛び乗ったエルが紅茶に角砂糖を落としている。
「うん、それに休暇中でなくてもこの依頼は、殺人ノートについて既に知っている以上断って居たと思う」
「はい、なんら面白味もありません。犠牲者の数も以前のキラ事件に及ばずに、収束するでしょう」