日日是好日
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「あー夜神のおじさん、とうとう海砂さんと結婚するの?」
「オパール笑えない冗談は辞めなよ。で、こんな時間にどうしたんですか?」
ワイミーズハウスから帰ってきたオパールとオニキスが、夜神君と海砂さんを見咎めて纏わりつく。
「お邪魔してるよ。……と言うか、オパールはなんで海砂と僕の関係を知っているんだ? 竜崎」
「えー竜崎さんとシキちゃんの子供? 双子? って言うか、何歳? え? え?」
「ふふふふふ、『なんで海砂と僕の関係を知っているんだ?』だって〜、やっぱそうなの?」
「オパールとりあえず、月おじさんを揶揄うの辞めてあげなよ」
「オパール、僕が言ったのはそう言う意味では無いんだが……竜崎、お前子供の育て方間違えてないか?」
途端に騒がしくなるリビングにエルが辟易した表情をして、シュガーポットに手を伸ばす。Lを休業してから自主的に控えていたようだけど、ストレス解消に嗜好品はある程度効果があるから仕方がない。というより、寧ろ私も何か甘いものを食べたいぐらいだ。
「おや、皆さんお揃いですね。……竜崎、食事は6人分用意しますか?」
音もなく帰宅したワタリがリビングに顔を出して問う。
「すみません、ワタリさん。突然お邪魔して、ご迷惑かけます」
「月君、家主はワタリではなく、私とシキですが……」
段々と収集が付かなくなってきた。
結局その日は夜神君も海砂さんも我が家に泊まることになった。ゲストルームを簡単に整えて、空気を入れ替える。
「シキ、そんな事は月君にやらせれば良いんですから、少し休んだらどうですか?
まだ、無理は禁物ですよ」
「オパールもオニキスも随分と夜神君に懐いてるのね。楽しそうに話してるから夜神君に相手してもらっとこうよ」
風にはためくカーテンを纏めながらエルを伺うと、どこか拗ねたように「あれは、懐いてると言うよりは、月君で遊んでるんですよ」と嘯くエル。
「そうそう、ワタリから伝言です。『夕食の準備は気にせず少し休みなさい』だそうですよ。
と、言うよりどうやらキッチンを海砂さんに占領されそうな予感がします。まあ、ワタリが付いているので惨事にはならないでしょうが……月君に手料理を振る舞いたいとか、女優はカロリー制限があるとかなんとか……
我が家は宿泊施設では無いんですが……」
不満そうに爪を噛むエルの背を押してゲストルームを出る。続き間となっているリビングとキッチンの方からは賑やかな声が聞こえてくる。
その声を背に書斎へと足を運んだ。
「ニアもメロも苦戦しつつも中々の結果を出していますよ。ニアの我儘に付き合わされている駿河さんは大変そうですけどね」
振り分けた仕事の内片付いたのはまだ5分の1程度の様だけど、それぞれから送られてきた報告書を眺めてエルが微笑む。
「心配しなくても良さそうなので、ゆっくりしましょう」
ソファーに座るエルの隣に座って外を眺める。
「洗濯物が気持ちよさそうですね」
子供達の服とエルの服が風に揺られている。その隣で風にはためく紺色のワンピース。
「うん……」
ぼんやりと外を眺めていたエルと私は、いつのまにか眠り込んでしまっていた。
「エル、シキ、風邪をひきますよ。起きてください。夕食の準備が整いました。皆さんお待ちですよ」
ワタリが起こしに来るまで、お互いに寄りかかり熟睡していた私たち。嘗てのエルからしたら考えられない事かもしれないけれど、この休暇中はこうしてのんびり過ごすことをエル自身楽しんでいるようだ。
「……食べられる物が出来上がりましたか? キッチンは破壊されずに済んでいますか?」
失礼なエルの問いに、楽しそうに笑ったワタリがここだけの話ですが……と、控えめに切り出した。
「キッチンを必守するのに、中々苦労致しました。シキは海砂さんの作ったものは召し上がらない方が賢明かもしれませんよ? 食べるには食べれるでしょうが……
胃が驚くかもしれません」
「オパール笑えない冗談は辞めなよ。で、こんな時間にどうしたんですか?」
ワイミーズハウスから帰ってきたオパールとオニキスが、夜神君と海砂さんを見咎めて纏わりつく。
「お邪魔してるよ。……と言うか、オパールはなんで海砂と僕の関係を知っているんだ? 竜崎」
「えー竜崎さんとシキちゃんの子供? 双子? って言うか、何歳? え? え?」
「ふふふふふ、『なんで海砂と僕の関係を知っているんだ?』だって〜、やっぱそうなの?」
「オパールとりあえず、月おじさんを揶揄うの辞めてあげなよ」
「オパール、僕が言ったのはそう言う意味では無いんだが……竜崎、お前子供の育て方間違えてないか?」
途端に騒がしくなるリビングにエルが辟易した表情をして、シュガーポットに手を伸ばす。Lを休業してから自主的に控えていたようだけど、ストレス解消に嗜好品はある程度効果があるから仕方がない。というより、寧ろ私も何か甘いものを食べたいぐらいだ。
「おや、皆さんお揃いですね。……竜崎、食事は6人分用意しますか?」
音もなく帰宅したワタリがリビングに顔を出して問う。
「すみません、ワタリさん。突然お邪魔して、ご迷惑かけます」
「月君、家主はワタリではなく、私とシキですが……」
段々と収集が付かなくなってきた。
結局その日は夜神君も海砂さんも我が家に泊まることになった。ゲストルームを簡単に整えて、空気を入れ替える。
「シキ、そんな事は月君にやらせれば良いんですから、少し休んだらどうですか?
まだ、無理は禁物ですよ」
「オパールもオニキスも随分と夜神君に懐いてるのね。楽しそうに話してるから夜神君に相手してもらっとこうよ」
風にはためくカーテンを纏めながらエルを伺うと、どこか拗ねたように「あれは、懐いてると言うよりは、月君で遊んでるんですよ」と嘯くエル。
「そうそう、ワタリから伝言です。『夕食の準備は気にせず少し休みなさい』だそうですよ。
と、言うよりどうやらキッチンを海砂さんに占領されそうな予感がします。まあ、ワタリが付いているので惨事にはならないでしょうが……月君に手料理を振る舞いたいとか、女優はカロリー制限があるとかなんとか……
我が家は宿泊施設では無いんですが……」
不満そうに爪を噛むエルの背を押してゲストルームを出る。続き間となっているリビングとキッチンの方からは賑やかな声が聞こえてくる。
その声を背に書斎へと足を運んだ。
「ニアもメロも苦戦しつつも中々の結果を出していますよ。ニアの我儘に付き合わされている駿河さんは大変そうですけどね」
振り分けた仕事の内片付いたのはまだ5分の1程度の様だけど、それぞれから送られてきた報告書を眺めてエルが微笑む。
「心配しなくても良さそうなので、ゆっくりしましょう」
ソファーに座るエルの隣に座って外を眺める。
「洗濯物が気持ちよさそうですね」
子供達の服とエルの服が風に揺られている。その隣で風にはためく紺色のワンピース。
「うん……」
ぼんやりと外を眺めていたエルと私は、いつのまにか眠り込んでしまっていた。
「エル、シキ、風邪をひきますよ。起きてください。夕食の準備が整いました。皆さんお待ちですよ」
ワタリが起こしに来るまで、お互いに寄りかかり熟睡していた私たち。嘗てのエルからしたら考えられない事かもしれないけれど、この休暇中はこうしてのんびり過ごすことをエル自身楽しんでいるようだ。
「……食べられる物が出来上がりましたか? キッチンは破壊されずに済んでいますか?」
失礼なエルの問いに、楽しそうに笑ったワタリがここだけの話ですが……と、控えめに切り出した。
「キッチンを必守するのに、中々苦労致しました。シキは海砂さんの作ったものは召し上がらない方が賢明かもしれませんよ? 食べるには食べれるでしょうが……
胃が驚くかもしれません」