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『エル、作戦開始から10分経ったぞ? そろそろだろ?』
どこか呆れた様なメロの声が届く。
「まふぁ、ほんはに、ゔっ……まあ、そんなに慌てなくても大丈夫です」
月君に背中を叩かれて、飴玉を飲み込んでしまいました。喉が気持ち悪いです。
「竜崎、口に物を入れたまま喋るな」
暴力反対です。
「煙は入口まで流れて来てる?」
シキの問いにメロが頷く。
『薄っすらとだが、漂って来てる。……いや、結構煙たくなって来た。ゲッなんだよこの煙ピリピリするし、目に染みる』
「L特製の発煙筒ですから。世界最強の唐辛子成分入りです」
私の発言にニアと月君が嫌そうな顔をした。携帯端末の向こうではメロが盛大に涙を流して居る。平然としているのはシキだけだ。Lの名を舐めてもらっては困ります。攻撃はいつだって全力で行うものですよ。その点ニアとメロはまだ甘いですね……
さて、そろそろいい頃合いかもしれませんね。
「エル、先程の映像から相手の持つ銃が割れました。軍から流れた品の様です。先程、マットの操作するラジコンの破壊に2発撃ってますから残り3発…いえ、替えの弾を持って居る可能性も有りますね」
『チッ、飛距離が長いやつだな。面倒だ』
ニアとメロもこう言う時には喧嘩しないんですよね。
まあ、シキの前と言うこともあるでしょうが。
「多分、武器はさほど気にしなくて大丈夫。催眠薬が効いていれば大分意識はぼんやりとしてるだろうし」
シキがそう言って、メロに操作させて再びワタリ特製動くカメラを坑道内に入れる。
『曇ってて何にも見えねーよ』
「マット、静かにしてください。音に注意していてください」
30メートルほど進めると、微かに咳き込む音が聞こえて来た。
「メロそこで止めて」
シキの指示に従って坑道の壁際でメロがカメラを停止させる。
咳の音と共に、ジャリジャリと、小石を踏む様な音が聞こえて来た。やがてぼんやりと人影らしきものが二つ通り過ぎてゆく。
「マット、メロ映像はもう良いです。確保の準備に回ってください」
「銃はまだ所持してるから、一応気をつけてね」
私とシキの言葉に2人は頷いて、行動の出口を囲む警官の輪の中に紛れていった。
白い煙が漂う坑道の入り口を警官隊が遠巻きに囲う。
ジリジリとした、沈黙の時間が続く。やがて何かが地面を這う様な音が聞こえて来た。
「匍匐前進してるのか?」
「いえ、多分違います」
月君の言葉を否定しながら画面に注目する。
ゾンビ映画が何かの様に緩慢な動きで2人の男が這い出て来た。
既に戦意は喪失して居る様だ。
「チェックメイトです」
どこか呆れた様なメロの声が届く。
「まふぁ、ほんはに、ゔっ……まあ、そんなに慌てなくても大丈夫です」
月君に背中を叩かれて、飴玉を飲み込んでしまいました。喉が気持ち悪いです。
「竜崎、口に物を入れたまま喋るな」
暴力反対です。
「煙は入口まで流れて来てる?」
シキの問いにメロが頷く。
『薄っすらとだが、漂って来てる。……いや、結構煙たくなって来た。ゲッなんだよこの煙ピリピリするし、目に染みる』
「L特製の発煙筒ですから。世界最強の唐辛子成分入りです」
私の発言にニアと月君が嫌そうな顔をした。携帯端末の向こうではメロが盛大に涙を流して居る。平然としているのはシキだけだ。Lの名を舐めてもらっては困ります。攻撃はいつだって全力で行うものですよ。その点ニアとメロはまだ甘いですね……
さて、そろそろいい頃合いかもしれませんね。
「エル、先程の映像から相手の持つ銃が割れました。軍から流れた品の様です。先程、マットの操作するラジコンの破壊に2発撃ってますから残り3発…いえ、替えの弾を持って居る可能性も有りますね」
『チッ、飛距離が長いやつだな。面倒だ』
ニアとメロもこう言う時には喧嘩しないんですよね。
まあ、シキの前と言うこともあるでしょうが。
「多分、武器はさほど気にしなくて大丈夫。催眠薬が効いていれば大分意識はぼんやりとしてるだろうし」
シキがそう言って、メロに操作させて再びワタリ特製動くカメラを坑道内に入れる。
『曇ってて何にも見えねーよ』
「マット、静かにしてください。音に注意していてください」
30メートルほど進めると、微かに咳き込む音が聞こえて来た。
「メロそこで止めて」
シキの指示に従って坑道の壁際でメロがカメラを停止させる。
咳の音と共に、ジャリジャリと、小石を踏む様な音が聞こえて来た。やがてぼんやりと人影らしきものが二つ通り過ぎてゆく。
「マット、メロ映像はもう良いです。確保の準備に回ってください」
「銃はまだ所持してるから、一応気をつけてね」
私とシキの言葉に2人は頷いて、行動の出口を囲む警官の輪の中に紛れていった。
白い煙が漂う坑道の入り口を警官隊が遠巻きに囲う。
ジリジリとした、沈黙の時間が続く。やがて何かが地面を這う様な音が聞こえて来た。
「匍匐前進してるのか?」
「いえ、多分違います」
月君の言葉を否定しながら画面に注目する。
ゾンビ映画が何かの様に緩慢な動きで2人の男が這い出て来た。
既に戦意は喪失して居る様だ。
「チェックメイトです」