restart
あなたのお名前
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『貴方に色々言われる筋合いはないはずです』
画面の向こうのニアが、自らの癖のある白い髪を指に絡めながらイライラした様に言う。
月君はそれを見て肩をすくめた。
「Lの後継者と言ってもまだまだ幼いな。5年前のLには到底及ばない」
ニア、顔、凄い事になってますよ……
「まあ、彼らは5年前の私たちより若いですし、人それぞれ得意分野と言うものも有りますし……」
って、なんで私が弁解しているのでしょう。
『ニア〜、シュークリーム食べよう』
ニアのパソコンのマイクが拾ったのはオパールの声だった、ガタガタと雑音が混じるのを見るにオパールとオニキスが遊びに行っているらしい。
今現在も坑道を調査中のメロとマットには申し訳ないですが、彼らの連絡待ちで捜査が進まない為私たちはティーブレイクとする事にした。
「シキさんの熱が思ったより酷くなくて良かったよ」
スマイル0円とでも言うように笑った夜神月はふと、表情を改めて、5年前のキラ事件について改めて私達に詫びた。
「過ぎた事です。それにシキを取り戻すことができた今、キラ事件に関わらなかったら……と言うifを考えた方が恐ろしいですしね。
それに、貴方が贖罪すべきは私達では無いはずですよ」
「分かっているよ竜崎。それでも、言わせてくれよ。
僕は……キラだった。その重さに潰れる訳にはいかないし、簡単に潰れる気も無いけれど、やっぱり凄く重く感じることはあるんだ。
特に……毎日が凄く平和で、育てている作物が順調に大きくなっていくのを見ながら、昼休みとかしてるとさ……」
窓の外の午後の日差しを眩しそうに眺める月君。その瞳には、彼が日々働いている農園の景色が見えているかの様だった。
彼が背負った十字架の重みは、彼にしか分からないだろう。
「勝手な話で申し訳ないけど、シキさんが生き返るかも知れないって聞いた時、その重みが少し軽くなった気がしたんだ。
いや、軽くしてはダメなんだけど、気持ち的にホッとしたと言うか……息ができる様になったと言うか……」
「本当に勝手ですね……」
私の一言に月君は笑ってからため息を付いた。
「そうだな、本当にごめん。
でも、そう言う気持ちだけじゃなくて、今は、本気で竜崎達の力にもなりたいと思ってる。だから、協力出来ることがあればなんでも言ってくれ」
月君の言葉にシキがニコニコと笑って頷く。珍しい……流石のシキでも月君の人たらしの力にやられたのでしょうか、いやシキに限ってそんなはずは……
「それにしても本当に甘くて美味しい苺だったね。まだ有るの? もう少し食べたいな」
シキのその言葉に私と月君は同時に立ち上がった。
「待ってきましょう。おかわり」
「嬉しいな、生産者として1番嬉しい言葉だよ。あ、おい竜崎、僕がやるよ」
2人でバタバタと廊下を戻りキッチンへと戻った。私が低温庫から取り出した苺を月君が洗っている。
「月君、早くしてください。シキが待ってます」
「お前、本当にシキさんの事大事なんだな。日本の捜査本部でもたまに餌付けしてたし……」
「シキは私と違って、あれが食べたいだの、これが欲しいだの言わないタイプなので……苺相当気に入ったんだと思います」
私の言葉に月君は微妙な顔で笑った。
画面の向こうのニアが、自らの癖のある白い髪を指に絡めながらイライラした様に言う。
月君はそれを見て肩をすくめた。
「Lの後継者と言ってもまだまだ幼いな。5年前のLには到底及ばない」
ニア、顔、凄い事になってますよ……
「まあ、彼らは5年前の私たちより若いですし、人それぞれ得意分野と言うものも有りますし……」
って、なんで私が弁解しているのでしょう。
『ニア〜、シュークリーム食べよう』
ニアのパソコンのマイクが拾ったのはオパールの声だった、ガタガタと雑音が混じるのを見るにオパールとオニキスが遊びに行っているらしい。
今現在も坑道を調査中のメロとマットには申し訳ないですが、彼らの連絡待ちで捜査が進まない為私たちはティーブレイクとする事にした。
「シキさんの熱が思ったより酷くなくて良かったよ」
スマイル0円とでも言うように笑った夜神月はふと、表情を改めて、5年前のキラ事件について改めて私達に詫びた。
「過ぎた事です。それにシキを取り戻すことができた今、キラ事件に関わらなかったら……と言うifを考えた方が恐ろしいですしね。
それに、貴方が贖罪すべきは私達では無いはずですよ」
「分かっているよ竜崎。それでも、言わせてくれよ。
僕は……キラだった。その重さに潰れる訳にはいかないし、簡単に潰れる気も無いけれど、やっぱり凄く重く感じることはあるんだ。
特に……毎日が凄く平和で、育てている作物が順調に大きくなっていくのを見ながら、昼休みとかしてるとさ……」
窓の外の午後の日差しを眩しそうに眺める月君。その瞳には、彼が日々働いている農園の景色が見えているかの様だった。
彼が背負った十字架の重みは、彼にしか分からないだろう。
「勝手な話で申し訳ないけど、シキさんが生き返るかも知れないって聞いた時、その重みが少し軽くなった気がしたんだ。
いや、軽くしてはダメなんだけど、気持ち的にホッとしたと言うか……息ができる様になったと言うか……」
「本当に勝手ですね……」
私の一言に月君は笑ってからため息を付いた。
「そうだな、本当にごめん。
でも、そう言う気持ちだけじゃなくて、今は、本気で竜崎達の力にもなりたいと思ってる。だから、協力出来ることがあればなんでも言ってくれ」
月君の言葉にシキがニコニコと笑って頷く。珍しい……流石のシキでも月君の人たらしの力にやられたのでしょうか、いやシキに限ってそんなはずは……
「それにしても本当に甘くて美味しい苺だったね。まだ有るの? もう少し食べたいな」
シキのその言葉に私と月君は同時に立ち上がった。
「待ってきましょう。おかわり」
「嬉しいな、生産者として1番嬉しい言葉だよ。あ、おい竜崎、僕がやるよ」
2人でバタバタと廊下を戻りキッチンへと戻った。私が低温庫から取り出した苺を月君が洗っている。
「月君、早くしてください。シキが待ってます」
「お前、本当にシキさんの事大事なんだな。日本の捜査本部でもたまに餌付けしてたし……」
「シキは私と違って、あれが食べたいだの、これが欲しいだの言わないタイプなので……苺相当気に入ったんだと思います」
私の言葉に月君は微妙な顔で笑った。