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シキが、顔を上げて月君を見て笑う。
「夜神君、お見舞いありがとう。5年前より大人っぽくなったね」
「そうかな? って言うか、本当に体調大丈夫? 竜崎に合わせて無理をする必要は無いと思うよ。なんて、僕が言えた義理でも無いけど」
ええ、それに関しては全くその通りです。
「鉱山の……坑道の地図、有りませんね」
「メロからの連絡を待ってみよう。もしかしたら手に入るかも。あ、月君も座って。ごめんね、なんだかバタバタしてて」
シキの言葉に素直に従った月君は、シキに苺を勧めながら首を傾げた。
「ところで今回は、なんの捜査をしてるんだ?」
彼の頭の中ではここ最近報道されて居る、何件かの犯罪が浮かんでいるに違いない。
「3の悪魔ですよ。ニュースにもなって居るので月君もご存じでしょう。
先月3日、13日、23日、30日、にあった殺人事件の犯人を追っていました。今月の3日にも、一件殺人事件が起きていますが、こちらは報道を伏せています」
シキの膝の上からパソコンを取り上げて、デーブルの上に置き月君の方へと向ける。
「……見ても良いのか?」
事件の概要と、捜査線上に上がった犯人と思われる男のデータを表示して見せると、月君は驚いた様に尋ねた。
「どうぞ……」
「へえ、さっき元軍人の男が犯人って言ってたな、こっちの外科医の方も相当怪しいけど……共犯の線は無さそうか……」
日々農業に勤しんでいても、そのずば抜けた頭脳は衰えていないらしい。
「外科医の方はもっと古い事件に関わっているね。28年前のセントラルホテル少女誘拐事件の犯人だと思う。
古い事件だし、今では証拠が何も無いから、自白しない限り捕まえるのは難しいかも。
まあ、今回手口が似て居るから外科医の方も調べたんでしょう?」
シキの問いに頷いて、苺に手を伸ばす。
「確かに甘味は強いですが……
月君、冷蔵庫に練乳が有ります。持ってきてくれませんか?」
「げ、竜崎これだけ甘味の強い苺にさらに練乳かけるのか? 本当病気になるぞ」
心底嫌そうな顔をしながらも立ち上がる月君。長男と言うこともあって面倒見がいいタイプなんですよね……
「推理するには糖分が足りません。あ、フォークも持ってきてください」
練乳を掛けた苺をフォークに刺してシキの口元に運ぶ。思考の海に浸かってしまって居るシキは素直にそれを口にした。
「なあ竜崎、その鉱山もう随分前に閉山してたよな。なんでまたそんな所に人がいたんだ? 観光地になってるわけでも無いだろ? なら……」
月君の指摘。多分シキも気が付いて居る。
「「「良からぬことをしている人たち」」」
「なんだな」
「だよ」
「でしょうね」
ええ、なんの因果か犯罪者が犯罪者を人質に鉱山に立て籠った訳です。
「メロとニアの話では、犯行現場を抑えようと警察とメロ、マットで元軍人の男に気がつかれない様に、警戒(尾行・監視)していたらしいんだけど……」
「なるほど、実戦経験のある元軍人相手に大勢での監視は不味いです。勘付かれたのでしょう」
「無能な警察とかがよくやるパターンだな」
月君の容赦ない一言に、画面越しのニアが憮然とした表情をしていますね。
「夜神君、お見舞いありがとう。5年前より大人っぽくなったね」
「そうかな? って言うか、本当に体調大丈夫? 竜崎に合わせて無理をする必要は無いと思うよ。なんて、僕が言えた義理でも無いけど」
ええ、それに関しては全くその通りです。
「鉱山の……坑道の地図、有りませんね」
「メロからの連絡を待ってみよう。もしかしたら手に入るかも。あ、月君も座って。ごめんね、なんだかバタバタしてて」
シキの言葉に素直に従った月君は、シキに苺を勧めながら首を傾げた。
「ところで今回は、なんの捜査をしてるんだ?」
彼の頭の中ではここ最近報道されて居る、何件かの犯罪が浮かんでいるに違いない。
「3の悪魔ですよ。ニュースにもなって居るので月君もご存じでしょう。
先月3日、13日、23日、30日、にあった殺人事件の犯人を追っていました。今月の3日にも、一件殺人事件が起きていますが、こちらは報道を伏せています」
シキの膝の上からパソコンを取り上げて、デーブルの上に置き月君の方へと向ける。
「……見ても良いのか?」
事件の概要と、捜査線上に上がった犯人と思われる男のデータを表示して見せると、月君は驚いた様に尋ねた。
「どうぞ……」
「へえ、さっき元軍人の男が犯人って言ってたな、こっちの外科医の方も相当怪しいけど……共犯の線は無さそうか……」
日々農業に勤しんでいても、そのずば抜けた頭脳は衰えていないらしい。
「外科医の方はもっと古い事件に関わっているね。28年前のセントラルホテル少女誘拐事件の犯人だと思う。
古い事件だし、今では証拠が何も無いから、自白しない限り捕まえるのは難しいかも。
まあ、今回手口が似て居るから外科医の方も調べたんでしょう?」
シキの問いに頷いて、苺に手を伸ばす。
「確かに甘味は強いですが……
月君、冷蔵庫に練乳が有ります。持ってきてくれませんか?」
「げ、竜崎これだけ甘味の強い苺にさらに練乳かけるのか? 本当病気になるぞ」
心底嫌そうな顔をしながらも立ち上がる月君。長男と言うこともあって面倒見がいいタイプなんですよね……
「推理するには糖分が足りません。あ、フォークも持ってきてください」
練乳を掛けた苺をフォークに刺してシキの口元に運ぶ。思考の海に浸かってしまって居るシキは素直にそれを口にした。
「なあ竜崎、その鉱山もう随分前に閉山してたよな。なんでまたそんな所に人がいたんだ? 観光地になってるわけでも無いだろ? なら……」
月君の指摘。多分シキも気が付いて居る。
「「「良からぬことをしている人たち」」」
「なんだな」
「だよ」
「でしょうね」
ええ、なんの因果か犯罪者が犯罪者を人質に鉱山に立て籠った訳です。
「メロとニアの話では、犯行現場を抑えようと警察とメロ、マットで元軍人の男に気がつかれない様に、警戒(尾行・監視)していたらしいんだけど……」
「なるほど、実戦経験のある元軍人相手に大勢での監視は不味いです。勘付かれたのでしょう」
「無能な警察とかがよくやるパターンだな」
月君の容赦ない一言に、画面越しのニアが憮然とした表情をしていますね。