WorLd
あなたのお名前
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
駿河さんと合流した私たちは、クレープ車の機材を利用して、必要な情報にアクセスする。
仕事は厳禁だと言い渡していた筈のワタリからも連絡が入っていた。どうやら明日の午後には退院出来るらしい。
「ワタリにはもう1日入院していて貰おうかな」
「都内で一番大きな病院ですし、有事の指定病院ですからね」
勿論特別室に入院しているので、療養を理由にある程度金を使えばいくらでも入院していられるだろう。
「九条達が国外逃亡? だが、どこに?」
「おそらくアメリカです」
「アメリカ!?」
駿河さんの運転するクレープ車が、空港への道をひた走る。
すでに夜は明け切っていた。
「行き先には的場も口を出した筈。的場には、理念など何も無い。あるのは欲だけ」
「そして、欲のある人間が目指すのは……一番金になる国です」
黙ってしまった駿河さんを見てシキが声をかけた。
「……DEATHNOTEは既に焼却処分していて、もう手元には何もありません。あとは、空港へ向かうだけです。ここで降りてもらっても大丈夫です」
ギョッとした様な駿河さんの表情につい、笑ってしまう。この人はこの仕事向かないのでは無いだろうか。
「いや、この際だ。最後まで協力させてくれ。それに、君たちは免許持っていないのだろう?」
「免許など無くても車の運転ぐらい何とかなりますよ?」
私の言葉に苦笑いした駿河さんは、そのまま車のスピードを少し上げた。
飛行機の離陸時間が迫っていた。
「エル、見つけた。海外で手術予定の子供が乗っている。フライトまで時間はーー、直で止めないと間に合わない」
シキの言葉に頷くと駿河さん声をかける。
「そこの道に入ってください。滑走路に侵入します」
「! 分かった」
どうやら度胸はそれなりに有る様ですね。
クレープ車が黒煙を上げる程、スピードを出し指示したコースを走らせる駿河さん。
目的の飛行機は、私たちの車(滑走路内の不審車輌)を無視して動き出している。
ドアを開けて、身を乗り出す私とシキ。
地面との距離と、車の出すスピードを一瞬で測ったシキが、ひらりと飛び降りて搭乗口へと駆け上がる。
一瞬遅れた私が向かう。揺れる階段に苦戦するも何とか搭乗口に飛び移る事が出来た。
シキの手を借りて投げ出された身体を持ち上げる。
カチャリ。
シキの背後で響いたその音に、九条が連れていた女性ーー初音が銃口をこちらへ向けている事を認識する。
仕事は厳禁だと言い渡していた筈のワタリからも連絡が入っていた。どうやら明日の午後には退院出来るらしい。
「ワタリにはもう1日入院していて貰おうかな」
「都内で一番大きな病院ですし、有事の指定病院ですからね」
勿論特別室に入院しているので、療養を理由にある程度金を使えばいくらでも入院していられるだろう。
「九条達が国外逃亡? だが、どこに?」
「おそらくアメリカです」
「アメリカ!?」
駿河さんの運転するクレープ車が、空港への道をひた走る。
すでに夜は明け切っていた。
「行き先には的場も口を出した筈。的場には、理念など何も無い。あるのは欲だけ」
「そして、欲のある人間が目指すのは……一番金になる国です」
黙ってしまった駿河さんを見てシキが声をかけた。
「……DEATHNOTEは既に焼却処分していて、もう手元には何もありません。あとは、空港へ向かうだけです。ここで降りてもらっても大丈夫です」
ギョッとした様な駿河さんの表情につい、笑ってしまう。この人はこの仕事向かないのでは無いだろうか。
「いや、この際だ。最後まで協力させてくれ。それに、君たちは免許持っていないのだろう?」
「免許など無くても車の運転ぐらい何とかなりますよ?」
私の言葉に苦笑いした駿河さんは、そのまま車のスピードを少し上げた。
飛行機の離陸時間が迫っていた。
「エル、見つけた。海外で手術予定の子供が乗っている。フライトまで時間はーー、直で止めないと間に合わない」
シキの言葉に頷くと駿河さん声をかける。
「そこの道に入ってください。滑走路に侵入します」
「! 分かった」
どうやら度胸はそれなりに有る様ですね。
クレープ車が黒煙を上げる程、スピードを出し指示したコースを走らせる駿河さん。
目的の飛行機は、私たちの車(滑走路内の不審車輌)を無視して動き出している。
ドアを開けて、身を乗り出す私とシキ。
地面との距離と、車の出すスピードを一瞬で測ったシキが、ひらりと飛び降りて搭乗口へと駆け上がる。
一瞬遅れた私が向かう。揺れる階段に苦戦するも何とか搭乗口に飛び移る事が出来た。
シキの手を借りて投げ出された身体を持ち上げる。
カチャリ。
シキの背後で響いたその音に、九条が連れていた女性ーー初音が銃口をこちらへ向けている事を認識する。