桜
あなたのお名前
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「僕を逮捕するなんて、後悔するぞ!」
既に駄々をこねる子供のような夜神月は、視界の片隅で笑う黒い死神を突然呼んだ。
「そうだ、リューク。お前が名前を書け。これからなんだ。これからもっと面白いものを見せてやる。だから殺すんだ。ここに居る全員を。レムどこに居る? このままだと海砂は死刑台行きだぞ? コイツらを早く始末しろ!」
はっとして、死神に銃を向ける捜査員達。
松田さんと夜神さんの銃を構える腕を両手で下げながら、夜神月の目の前にいるエルに並ぶ。
「死神に銃は効かないので、仕舞って。 リューク」
「あ? オレ?」
成り行きを楽しそうに見守って居たリュークは突然名前を呼ばれた事に怪訝な表情を浮かべた。
「誰かの名前を書く素振りを見せようものなら、貴方が憑いているDEATHNOTEに瀕死の病人の名前を書いて、延命させる、用意があります。だから一切の手出しは無用。貴方は傍観者でしょ?」
裂けた口を吊り上げて、ニタリと笑う死神。さて、どう出るか……
「クックック、死神を脅迫するのか。本当人間は面白いなぁ。……だけどよ、どうせなら夜神月の名前を書こうと思ったんだが、それも駄目か?」
こてんと首を傾げる動作は死神にしては人間臭い。
「せっかく、キラを捕らえる事ができたのに、殺されたら後味悪いでしょ?」
「その通りです。シキの言う様に、リュークさんは傍観して居て下さい。それから月君、レムさんはもう居ませんよ。あの死神は死にました。それにもし、この場にいる者たちを殺せたとしても月君は直ぐに捕らえられるでしょう。先ほどからずっと此方の映像をLの後継者達に通信で見せています」
Lのレタリングが、いつの間にかワイミーズハウスの紋章へと変わっている。
ハウスの彼らが咄嗟に助太刀してくれた様だ。
「思い上がるなよL!」
叫んだ夜神月はテーブルの上のペンを手にすると机の上に置かれて居たDEATHNOTEを素早く開き、名前を書き込んでゆく。
「あぁ、失敗しました。手錠は後ろ手にかけてもらうべきでしたね」
「ふっ、そんな余裕な態度を取って居て良いのかL。お前の命も後40秒足らずだ」
書き終わったノートを掲げてみせる夜神月に、夜神さんが強烈な一発をお見舞いした。派手な音を立てて床に伸びた夜神月。
「すまない、竜崎。皆んな……息子が、こんな……」
思いっきり、頭を下げる夜神さん。彼は最後の最後まで父親としてーー息子を信じたかったのだろう。
「大丈夫です。月君が書いたのは私たちの偽名の内の一つだから。これでは竜崎は死にません。勿論私も」
「ええ、それよりも問題はこれからですよ。DEATHNOTEの事を公にする事も出来ませんしね。
このノートは全ての報告が終わったら処分してしまいましょう。ノートを処分するとなると……所有権が消えて月君はまた記憶を失うでしょうし、どうしましょうか……」
振り向いて、尋ねるエルに笑う。
「そこはもう、皆さんにお任せしたらどうかな。Lの仕事は事件解決まで。その後の処遇を決めるのは私たちのすることでは無いし」
「あのー、それってつまり、月君を許してあげるって事ですか?」
松田さんの頓珍漢な問いに、憮然とするエル。
「罪は罪として償ってもらう必要があるけど、DEATHNOTEさえ無ければ、夜神月も唯の人の子。何も恐れる必要はないんじゃ無いかな」
「えっと、つまり……?」
まだ分からないと言う様に私たちの言葉を待つ松田さん。
「キラの記憶を無くしている時の夜神月のは性格に歪みがなかった。つまり、夜神月もDEATHNOTEと死神によって踊らされて居た1人なのかも知れませんね……」
既に駄々をこねる子供のような夜神月は、視界の片隅で笑う黒い死神を突然呼んだ。
「そうだ、リューク。お前が名前を書け。これからなんだ。これからもっと面白いものを見せてやる。だから殺すんだ。ここに居る全員を。レムどこに居る? このままだと海砂は死刑台行きだぞ? コイツらを早く始末しろ!」
はっとして、死神に銃を向ける捜査員達。
松田さんと夜神さんの銃を構える腕を両手で下げながら、夜神月の目の前にいるエルに並ぶ。
「死神に銃は効かないので、仕舞って。 リューク」
「あ? オレ?」
成り行きを楽しそうに見守って居たリュークは突然名前を呼ばれた事に怪訝な表情を浮かべた。
「誰かの名前を書く素振りを見せようものなら、貴方が憑いているDEATHNOTEに瀕死の病人の名前を書いて、延命させる、用意があります。だから一切の手出しは無用。貴方は傍観者でしょ?」
裂けた口を吊り上げて、ニタリと笑う死神。さて、どう出るか……
「クックック、死神を脅迫するのか。本当人間は面白いなぁ。……だけどよ、どうせなら夜神月の名前を書こうと思ったんだが、それも駄目か?」
こてんと首を傾げる動作は死神にしては人間臭い。
「せっかく、キラを捕らえる事ができたのに、殺されたら後味悪いでしょ?」
「その通りです。シキの言う様に、リュークさんは傍観して居て下さい。それから月君、レムさんはもう居ませんよ。あの死神は死にました。それにもし、この場にいる者たちを殺せたとしても月君は直ぐに捕らえられるでしょう。先ほどからずっと此方の映像をLの後継者達に通信で見せています」
Lのレタリングが、いつの間にかワイミーズハウスの紋章へと変わっている。
ハウスの彼らが咄嗟に助太刀してくれた様だ。
「思い上がるなよL!」
叫んだ夜神月はテーブルの上のペンを手にすると机の上に置かれて居たDEATHNOTEを素早く開き、名前を書き込んでゆく。
「あぁ、失敗しました。手錠は後ろ手にかけてもらうべきでしたね」
「ふっ、そんな余裕な態度を取って居て良いのかL。お前の命も後40秒足らずだ」
書き終わったノートを掲げてみせる夜神月に、夜神さんが強烈な一発をお見舞いした。派手な音を立てて床に伸びた夜神月。
「すまない、竜崎。皆んな……息子が、こんな……」
思いっきり、頭を下げる夜神さん。彼は最後の最後まで父親としてーー息子を信じたかったのだろう。
「大丈夫です。月君が書いたのは私たちの偽名の内の一つだから。これでは竜崎は死にません。勿論私も」
「ええ、それよりも問題はこれからですよ。DEATHNOTEの事を公にする事も出来ませんしね。
このノートは全ての報告が終わったら処分してしまいましょう。ノートを処分するとなると……所有権が消えて月君はまた記憶を失うでしょうし、どうしましょうか……」
振り向いて、尋ねるエルに笑う。
「そこはもう、皆さんにお任せしたらどうかな。Lの仕事は事件解決まで。その後の処遇を決めるのは私たちのすることでは無いし」
「あのー、それってつまり、月君を許してあげるって事ですか?」
松田さんの頓珍漢な問いに、憮然とするエル。
「罪は罪として償ってもらう必要があるけど、DEATHNOTEさえ無ければ、夜神月も唯の人の子。何も恐れる必要はないんじゃ無いかな」
「えっと、つまり……?」
まだ分からないと言う様に私たちの言葉を待つ松田さん。
「キラの記憶を無くしている時の夜神月のは性格に歪みがなかった。つまり、夜神月もDEATHNOTEと死神によって踊らされて居た1人なのかも知れませんね……」