桜
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ワタリの執務室に姿を見せた黒い死神は、暫く私を見つめて、やがて大声で笑い出した。
ワタリが慌てた様にエルに連絡を入れている。
「スッゲー。これだから人間は面白い。なあ、どうやったんだ? それ」
人の頭の上を指差して笑う死神に、手元にあった果物カゴからリンゴを放り投げる。
「もう1人来るから、話はそれからにして貰っても?」
ワタリの部屋に顔を出したエルが、もう一冊のDEATHNOTEを触って死神を確認した。
「なあ、もう話しても良いか」
黒い死神はリンゴを齧りながら言った。
「どうぞ?」
「お前の寿命、もう尽きてるはずだったんだか、どうやって手に入れた?」
死神が細く長い指で私を指し示す。
「レムと言う死神が憑いていたDEATHNOTEに名前を書いたの」
火口の使っていたDEATHNOTEを開いて指し示す。
アイバーが息を飲んで、壁際まで後ずさる。反対にエルがずいっと、死神に詰め寄った。
「本当にシキは、11月3日に死ぬはずだったのですか?」
「どうやって、知ったんだ? そう、確かにそこの女の寿命は11月3日に尽きるはずだった。
まさか、こんなふうにDEATHNOTEを使う奴が居るとは思わなかったぜ。なあ、所でレムはどうしたんだ?」
エルがリュークにビヨンドの死神の目の事。DEATHNOTEに私の名前を書いた途端レムがノートを残して消えてしまったことなどを説明している。
「……レムは死神の殺し方は人に恋をさせる事だって言ってたけどなぁ」
新しいリンゴに手を伸ばしながらリュークが首を傾げる。
詳しく話す様に促すと、海砂とレムから聞いたと言う死神の殺し方の話を素直にしてくれた。
「誰かの寿命を伸ばすためにDEATHNOTEを使うと、使った死神の寿命が、その誰かに補填されて、死神は死ぬと言うことですね……
そもそもDEATHNOTEは死神が人を殺して自分の寿命を延ばすために持つノートなんですよね?
ならば反対に誰かの寿命を延ばすような行為をした場合、その代償が死神自身の寿命で支払われると、そう考えられますね」
つまり、レムは私の23日分の命の代償として消滅してしまったと言うことなのだろう。
「だけど、レムは海砂の事を心配してたぞ? なんでこの女の命が伸びてレムが消えるんだ?お前たちはLとか言う奴でキラの敵だろ?
レムはこの女に好意を持っていた訳じゃ無いはずなんだが……?」
さっきから、この女、この女と指を差されるのは気に入らない。
「リュークさん、この女じゃなくて、シキと言う名前が、私にも有るのだけど、名前でよんでもらっても?」
「おう、分かったシキな。で、どうなんだ? 何でレムは死んだんだ?」
「思うに、恋する事と言うのはレムさんなりの解釈なんじゃ無いかな?
本当の所は、誰かの寿命を延ばす為にDEATHNOTEを使うと死神は死ぬ。
そもそも、恋だとか愛だとか、好意ってどこでどう判断されてるのか不確かだと思う。
だから、誰かの寿命を延ばす意図ーーつまり延命の意思を持ってDEATHNOTEを使う事が死神が死ぬ条件なんじゃ無いかな」
「そうですね、そしてシキの場合自分の寿命を延ばす為に、自らDEATHNOTEを使った。この場合補填される命は、そのDEATHNOTEについて監督責任のある死神……つまり、レムさんとなり、レムさんは死んだーーと、言う訳ですね。では、あの砂は死神の死骸という事ですか」
目をパチクリとさせて私とエルの話を聞いていたリュークは、唖然としたように言った。
「お前ら、頭良いんだなー。月みたいだぜ?」
その発言につい、笑ってしまう。先程のレムについての発言といい、どうやら……
「成程、夜神月つまり、キラに憑いていたのはリュークさん。弥海砂に憑いていたのはレムさんなんですね」
「げ、バレちゃまずかったかな? って言うか、Lの下にDEATHNOTEがあるって事はキラは負けたのか?」
机に並ぶ3冊のノートを見て、リュークが首を傾げる。
「そうですね、キラは夜神月、第二のキラは弥海砂として、もうじき捉えられるでしょう」
リュークが憑いているDEATHNOTEに鋏を入れて数ページ切り取ったエルが、封筒を探し出した。彼方此方をひっくり返すのを見たワタリが慌てて封筒を2つ差し出す。
しっかりと封をしたエルが、1つを至急ハウスへ送る様に指示する。
「Lの名を最大限に使って日本時間の明日の朝8時までにハウスに居る後継者達の手元に届く様手配して下さい」
「もう一つはL傘下の病院に直ぐに届けて。アイバー、お願いできるかな? 幾つかリストアップしとくから好きな所で良いよ。あ、勿論お医者さんのふりで潜入してね?」
「OK、相変わらず人使い荒いねえ、シキちゃん」
ワタリが慌てた様にエルに連絡を入れている。
「スッゲー。これだから人間は面白い。なあ、どうやったんだ? それ」
人の頭の上を指差して笑う死神に、手元にあった果物カゴからリンゴを放り投げる。
「もう1人来るから、話はそれからにして貰っても?」
ワタリの部屋に顔を出したエルが、もう一冊のDEATHNOTEを触って死神を確認した。
「なあ、もう話しても良いか」
黒い死神はリンゴを齧りながら言った。
「どうぞ?」
「お前の寿命、もう尽きてるはずだったんだか、どうやって手に入れた?」
死神が細く長い指で私を指し示す。
「レムと言う死神が憑いていたDEATHNOTEに名前を書いたの」
火口の使っていたDEATHNOTEを開いて指し示す。
アイバーが息を飲んで、壁際まで後ずさる。反対にエルがずいっと、死神に詰め寄った。
「本当にシキは、11月3日に死ぬはずだったのですか?」
「どうやって、知ったんだ? そう、確かにそこの女の寿命は11月3日に尽きるはずだった。
まさか、こんなふうにDEATHNOTEを使う奴が居るとは思わなかったぜ。なあ、所でレムはどうしたんだ?」
エルがリュークにビヨンドの死神の目の事。DEATHNOTEに私の名前を書いた途端レムがノートを残して消えてしまったことなどを説明している。
「……レムは死神の殺し方は人に恋をさせる事だって言ってたけどなぁ」
新しいリンゴに手を伸ばしながらリュークが首を傾げる。
詳しく話す様に促すと、海砂とレムから聞いたと言う死神の殺し方の話を素直にしてくれた。
「誰かの寿命を伸ばすためにDEATHNOTEを使うと、使った死神の寿命が、その誰かに補填されて、死神は死ぬと言うことですね……
そもそもDEATHNOTEは死神が人を殺して自分の寿命を延ばすために持つノートなんですよね?
ならば反対に誰かの寿命を延ばすような行為をした場合、その代償が死神自身の寿命で支払われると、そう考えられますね」
つまり、レムは私の23日分の命の代償として消滅してしまったと言うことなのだろう。
「だけど、レムは海砂の事を心配してたぞ? なんでこの女の命が伸びてレムが消えるんだ?お前たちはLとか言う奴でキラの敵だろ?
レムはこの女に好意を持っていた訳じゃ無いはずなんだが……?」
さっきから、この女、この女と指を差されるのは気に入らない。
「リュークさん、この女じゃなくて、シキと言う名前が、私にも有るのだけど、名前でよんでもらっても?」
「おう、分かったシキな。で、どうなんだ? 何でレムは死んだんだ?」
「思うに、恋する事と言うのはレムさんなりの解釈なんじゃ無いかな?
本当の所は、誰かの寿命を延ばす為にDEATHNOTEを使うと死神は死ぬ。
そもそも、恋だとか愛だとか、好意ってどこでどう判断されてるのか不確かだと思う。
だから、誰かの寿命を延ばす意図ーーつまり延命の意思を持ってDEATHNOTEを使う事が死神が死ぬ条件なんじゃ無いかな」
「そうですね、そしてシキの場合自分の寿命を延ばす為に、自らDEATHNOTEを使った。この場合補填される命は、そのDEATHNOTEについて監督責任のある死神……つまり、レムさんとなり、レムさんは死んだーーと、言う訳ですね。では、あの砂は死神の死骸という事ですか」
目をパチクリとさせて私とエルの話を聞いていたリュークは、唖然としたように言った。
「お前ら、頭良いんだなー。月みたいだぜ?」
その発言につい、笑ってしまう。先程のレムについての発言といい、どうやら……
「成程、夜神月つまり、キラに憑いていたのはリュークさん。弥海砂に憑いていたのはレムさんなんですね」
「げ、バレちゃまずかったかな? って言うか、Lの下にDEATHNOTEがあるって事はキラは負けたのか?」
机に並ぶ3冊のノートを見て、リュークが首を傾げる。
「そうですね、キラは夜神月、第二のキラは弥海砂として、もうじき捉えられるでしょう」
リュークが憑いているDEATHNOTEに鋏を入れて数ページ切り取ったエルが、封筒を探し出した。彼方此方をひっくり返すのを見たワタリが慌てて封筒を2つ差し出す。
しっかりと封をしたエルが、1つを至急ハウスへ送る様に指示する。
「Lの名を最大限に使って日本時間の明日の朝8時までにハウスに居る後継者達の手元に届く様手配して下さい」
「もう一つはL傘下の病院に直ぐに届けて。アイバー、お願いできるかな? 幾つかリストアップしとくから好きな所で良いよ。あ、勿論お医者さんのふりで潜入してね?」
「OK、相変わらず人使い荒いねえ、シキちゃん」