桜
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「シキは別室でレムさんと話をしています。私が聞いても中々話してくれないので、シキに頼んでみました。レムさんは以前自分の事を雌だと言っていましたから、ならば同性であるシキの方が、話しやすいのでは……と、考えたのです」
そこへ、捜査員達が顔を出し始める。結局彼らは全員で海砂の部屋の片付けに向かう事にしたらしい。
エルがなんで私まで……と、文句を言っている。
海砂の部屋の監視カメラをオンにして、隣のモニターに映す。
「ライト! マッツーにモッチー、にモンチッチもあライトのお父さんまで、え? りゅ、竜崎さんも?」
「ミサミサ、荷物運ぶの手伝うよ」
松田さんが人好きのする笑顔で手伝いを申し出る。
「ありがとー。ミサ服だけで結構量があるから助かる。え? 家具も好きなの貰って行って良いの? ありがとー竜崎さん」
なんだかんだ言って、午前中いっぱい海砂のお引越しに関するアレコレで時間が潰れている。
12時ちょっと前に、松田さんと相沢さんが海砂と荷物を送る為に本部を離れる事になった。エントランスホールで、夜神月が見送っている。
以前は、海砂とはそんなんじゃないと否定していたのに、抱擁を交わし、何事かを囁いている。
その唇の動きもしっかりと読み取れる。これが愛の囁きだったのならば可愛げがあるけれどーー
もう一冊のノートは山中にある様だ。
夜神さんと模木さんも本部へ出かける支度をしている。警察庁の方に顔を出す様竜崎が手回しした様だ。
彼らが出てゆくのと入れ違いに、夜神月が本部へと戻ってきた。
「海砂は帰ったよ」
「お見送りお疲れ様でした。女性のお引っ越しは凄まじいですね」
ケーキのクリームをクッキーで掬いながらエルが言う。
「ははっ、松田さんと相沢さんは海砂の家でも手伝わされるかもな。しかし、良いのか竜崎。家具とかもやってしまって、随分良いものだろう?」
「キラだと疑った事へのお詫びです。勿論それなりに金銭的補償もします。あ、勿論月君にも」
「いや、僕は良いよ。それより竜崎、気がついているか?」
「この事件まだ終わってはいない、DEATHNOTEはもう一冊ある……と、言う事にですか?」
「流石、竜崎。気がついていたか。僕はこの事件が全て解明されるまで捜査に協力する。良いよな」
エルは無表情のまま、ありがとうございます、心強いですなんて言っている。
「それにしても、皆んな居ないと静かだな。ノートの検証についても議論できないし…… シキさんはまだ、死神と?」
「先程一度連絡を入れましたが、やはり中々話が進まない様です」
なら……と、夜神月が声を上げかけたのを遮る様にしてエルが続ける。
「1月21日にキラに殺された殺人鬼、ビヨンド・バースデーご存知ですか?」
言いながらエルがパソコンまでペタペタと歩いて行き、ビヨンドの情報を表示する。
「確か、ロサンゼルスの連続殺人鬼だったよな? それがどうしたんだ?」
エルはビヨンドの顔写真をコツンと指で弾く。
「シキは、このビヨンドと血縁関係にあります。と、言ってもほぼ他人レベルの遠縁の親戚ですが……そして、このビヨンド・バースデーは、第二のキラや火口と同じように死神の目を持つ人物だった」
驚いた様に夜神月の目が見開かれる。
「シキは死神とその辺りの話もしたいと言っていました。経緯も複雑ですし、時間もかかるでしょう」
「シキさんは、竜崎の恋人か何かだと思っていたけど、違うのか?」
竜崎がソファーへ戻るのと入れ違いに、夜神月はパソコンの前の椅子に腰を下ろした。
そこへ、捜査員達が顔を出し始める。結局彼らは全員で海砂の部屋の片付けに向かう事にしたらしい。
エルがなんで私まで……と、文句を言っている。
海砂の部屋の監視カメラをオンにして、隣のモニターに映す。
「ライト! マッツーにモッチー、にモンチッチもあライトのお父さんまで、え? りゅ、竜崎さんも?」
「ミサミサ、荷物運ぶの手伝うよ」
松田さんが人好きのする笑顔で手伝いを申し出る。
「ありがとー。ミサ服だけで結構量があるから助かる。え? 家具も好きなの貰って行って良いの? ありがとー竜崎さん」
なんだかんだ言って、午前中いっぱい海砂のお引越しに関するアレコレで時間が潰れている。
12時ちょっと前に、松田さんと相沢さんが海砂と荷物を送る為に本部を離れる事になった。エントランスホールで、夜神月が見送っている。
以前は、海砂とはそんなんじゃないと否定していたのに、抱擁を交わし、何事かを囁いている。
その唇の動きもしっかりと読み取れる。これが愛の囁きだったのならば可愛げがあるけれどーー
もう一冊のノートは山中にある様だ。
夜神さんと模木さんも本部へ出かける支度をしている。警察庁の方に顔を出す様竜崎が手回しした様だ。
彼らが出てゆくのと入れ違いに、夜神月が本部へと戻ってきた。
「海砂は帰ったよ」
「お見送りお疲れ様でした。女性のお引っ越しは凄まじいですね」
ケーキのクリームをクッキーで掬いながらエルが言う。
「ははっ、松田さんと相沢さんは海砂の家でも手伝わされるかもな。しかし、良いのか竜崎。家具とかもやってしまって、随分良いものだろう?」
「キラだと疑った事へのお詫びです。勿論それなりに金銭的補償もします。あ、勿論月君にも」
「いや、僕は良いよ。それより竜崎、気がついているか?」
「この事件まだ終わってはいない、DEATHNOTEはもう一冊ある……と、言う事にですか?」
「流石、竜崎。気がついていたか。僕はこの事件が全て解明されるまで捜査に協力する。良いよな」
エルは無表情のまま、ありがとうございます、心強いですなんて言っている。
「それにしても、皆んな居ないと静かだな。ノートの検証についても議論できないし…… シキさんはまだ、死神と?」
「先程一度連絡を入れましたが、やはり中々話が進まない様です」
なら……と、夜神月が声を上げかけたのを遮る様にしてエルが続ける。
「1月21日にキラに殺された殺人鬼、ビヨンド・バースデーご存知ですか?」
言いながらエルがパソコンまでペタペタと歩いて行き、ビヨンドの情報を表示する。
「確か、ロサンゼルスの連続殺人鬼だったよな? それがどうしたんだ?」
エルはビヨンドの顔写真をコツンと指で弾く。
「シキは、このビヨンドと血縁関係にあります。と、言ってもほぼ他人レベルの遠縁の親戚ですが……そして、このビヨンド・バースデーは、第二のキラや火口と同じように死神の目を持つ人物だった」
驚いた様に夜神月の目が見開かれる。
「シキは死神とその辺りの話もしたいと言っていました。経緯も複雑ですし、時間もかかるでしょう」
「シキさんは、竜崎の恋人か何かだと思っていたけど、違うのか?」
竜崎がソファーへ戻るのと入れ違いに、夜神月はパソコンの前の椅子に腰を下ろした。