桜
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「例えば、明日階段で目眩がして、転がり落ちて、打ちどころが悪くて死んじゃう可能性だって0ではないでしょう?」
むしろ、一番有りそうで嫌だなぁ。例えばエルのそばに一日中居たとしても、また夜神月と喧嘩をしてそのとばっちりを受けて以下略ーーだってあり得る訳だし。
「何で、貴女は自分の命の期限を決めたのにそんなに落ち着いて居るんですか!」
「だって、寧ろ延命した気で居るから」
「あんな、コスプレ馬鹿の言うことなんて信用しないで下さい‼︎」
「まあ、まあ、エルも少し落ち着いて下さい」
動揺から立ち直ったらしいワタリがエルを宥めてくれる。
「しかし、ワタリ」
「検討すべき事は他にも色々ありますよ」
「うん、明日レムが居なくなっちゃったのどうやって夜神月に誤魔化そうかな」
「貴女と別室で話して居る事にしましょう。幸いレムさんの性別は雌らしいので、同性同士の方が話を聞き出しやすいと私が依頼した事にします」
動揺していた割にはすらすらと対応策が出てくるあたり、流石エルだ。
「どうせなら、ビヨンドが死神の目を持っていた事、そして私がそのビヨンドの遠縁である事も明かしましょう」
「……私たちが夫婦である事もですか?」
膝を抱えて座るエルが首を傾げる。
レムと話をするのに、同性と言うだけでは弱い。ならばビヨンドの死神の目の話題を出せば、死神と内密な会話をする理由にもなり得るだろう。
「ビヨンドの遠縁、夜神月ならそれだけの情報で私に辿り着く筈」
「そして私たちが夫婦と知った夜神月は、私の名前も分かるのではないかと、有りもしない情報を調べる……の、ですね」
勿論、私に関する情報は全てオリバーが処分してくれてあるから、何も見つからないのだけど。
「では、ダミーを用意しては如何でしょう? 今からならローレンス一族の中に、現在所在がわからない一夫婦がいる様に見せかけるのは可能です」
ワタリも何気に乗り気だ。
「その手でいきましょう。ワタリ準備を」
頷いたワタリが、私とエルの持っている数多くの偽名の中から適当なものを選び、2年前の日付でネットワーク上へ適当な情報を上げる。
「新聞の結婚祝い欄ですか……妥当な所です」
「夜神月が釣れる可能性は、半々と言った所だと思うけど……」
「いいえ、必ず釣れますよ。夜神月は何重にも策を用意して居る。そしてその時最善の方法を選び取る。だからこそ私たちもここまで苦労させられたんです。Lの名前を知る事は、その策を増やすための大事な一手です」
もう一度、必ず釣れます。と言ったエルはニヤリと挑戦的な笑みを浮かべた。
「3ヶ月も行動を共にしていた私が言うのだから当然です」
むしろ、一番有りそうで嫌だなぁ。例えばエルのそばに一日中居たとしても、また夜神月と喧嘩をしてそのとばっちりを受けて以下略ーーだってあり得る訳だし。
「何で、貴女は自分の命の期限を決めたのにそんなに落ち着いて居るんですか!」
「だって、寧ろ延命した気で居るから」
「あんな、コスプレ馬鹿の言うことなんて信用しないで下さい‼︎」
「まあ、まあ、エルも少し落ち着いて下さい」
動揺から立ち直ったらしいワタリがエルを宥めてくれる。
「しかし、ワタリ」
「検討すべき事は他にも色々ありますよ」
「うん、明日レムが居なくなっちゃったのどうやって夜神月に誤魔化そうかな」
「貴女と別室で話して居る事にしましょう。幸いレムさんの性別は雌らしいので、同性同士の方が話を聞き出しやすいと私が依頼した事にします」
動揺していた割にはすらすらと対応策が出てくるあたり、流石エルだ。
「どうせなら、ビヨンドが死神の目を持っていた事、そして私がそのビヨンドの遠縁である事も明かしましょう」
「……私たちが夫婦である事もですか?」
膝を抱えて座るエルが首を傾げる。
レムと話をするのに、同性と言うだけでは弱い。ならばビヨンドの死神の目の話題を出せば、死神と内密な会話をする理由にもなり得るだろう。
「ビヨンドの遠縁、夜神月ならそれだけの情報で私に辿り着く筈」
「そして私たちが夫婦と知った夜神月は、私の名前も分かるのではないかと、有りもしない情報を調べる……の、ですね」
勿論、私に関する情報は全てオリバーが処分してくれてあるから、何も見つからないのだけど。
「では、ダミーを用意しては如何でしょう? 今からならローレンス一族の中に、現在所在がわからない一夫婦がいる様に見せかけるのは可能です」
ワタリも何気に乗り気だ。
「その手でいきましょう。ワタリ準備を」
頷いたワタリが、私とエルの持っている数多くの偽名の中から適当なものを選び、2年前の日付でネットワーク上へ適当な情報を上げる。
「新聞の結婚祝い欄ですか……妥当な所です」
「夜神月が釣れる可能性は、半々と言った所だと思うけど……」
「いいえ、必ず釣れますよ。夜神月は何重にも策を用意して居る。そしてその時最善の方法を選び取る。だからこそ私たちもここまで苦労させられたんです。Lの名前を知る事は、その策を増やすための大事な一手です」
もう一度、必ず釣れます。と言ったエルはニヤリと挑戦的な笑みを浮かべた。
「3ヶ月も行動を共にしていた私が言うのだから当然です」