桜
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エルの誕生日が過ぎて2日。11月2日。
レムと名乗る死神にエルがノートの事を問うも、いまいちはっきりとした答えは返ってこない。
明日、弥海砂は解放される。本当ならばもう少し早くに解放の予定だったのだけど、彼女の荷造りが中々終わらなかった事、この本部を出たが最後、月に会うことが難しくなる事に気がついた弥海砂が何だかんだ理由を付けて引き伸ばしていた節もある。
「……竜崎、今日はここまでにしましょう」
現在時刻は23時、夜神月も捜査員も既に休んでいる。この所、ノートを検証するかどうかが争点となっており、話し合いは平行線を辿る事も多い。
死神レムは本部の中でぴたりと、止まったまま。……たまに目だけを動かして居る。
エルと自室に戻り、ワタリの部屋を訪ねる。
いつもの様にワタリに紅茶を入れてもらうと、エルが手にしたノートを借り受ける。
ワタリの執務机にあったペンを取り、名前を書いた。
「シキ!」
非難がましいエルの声が聞こえる。死因は心不全でいいだろう。23日後まで体調不良は解消され、23日後眠る様に死ねればそれはそれで良いのかもしれない。
「……シキ」
私の名を叫ぶ様に呼ぶエルにノートを返し、ふとモニターを見ると、本部の暗闇に浮かぶレムの姿が崩れてゆく、何が起こったのか分からないが、あれでは明日本部が使えない。
白い砂の山の中には黒い表紙のノートまで見える。
「エルとりあえずあれを片付けよう。誰かが来て不審に思うといけないし」
何故、死神が突然姿を崩したのかはわからないけれど、エルとワタリと一緒に本部へ戻り砂を片付ける。
「これもDEATHNOTEですかね」
ワタリが拾い上げたノートと砂を手に、ワタリの執務室まで戻る。
砂は小分けにして、一部は明日鑑識に回す様手配してくれる様だ。
先ほどからエルは一切話さない。それはもう、静かに怒っている。
「私が納得するように説明して下さい。シキ」
どこか淡々とエルが言う。
「私が明日死ぬ運命だったから、と言ったらエルは納得する?」
暫く押し黙ったエルは小さくビヨンドの名を呟いた。
「嘘か本当かは分からないけれどね」
「なら何故!」
「キラは必ずL、そしてLに連なるものを殺そうと手を伸ばしてくる。キラに殺されない為には、先に自分の運命を決めて置けば良い、そしてそれはエルの仕事ではなくて、私の仕事。ビヨンドに聞いた所、エルはそれなりに長生きするらしいし」
エルはポツリと、あんな者の言う事は信じられませんと告げた。
「エルもワタリも安全じゃないのよ? もしかしたら死神やキラに殺される可能性は十二分にあるんだからね。
わたしがこうしたのは皆んな一気に犬死にしない為なんだから」
「それは、もしかしたらエルや私が殺されて、シキお一人が今日から23日間生き残る可能性もあると?」
ワタリが静かにこちらを見つめて問うてくる。
「可能性は0ではないと思う。そうなった時、キラをココに足止めし、ハウスのあの子達が手を回してくれるまでキラの動きを封じれるのは、23日間は生きることが確定している私だけ」
レムと名乗る死神にエルがノートの事を問うも、いまいちはっきりとした答えは返ってこない。
明日、弥海砂は解放される。本当ならばもう少し早くに解放の予定だったのだけど、彼女の荷造りが中々終わらなかった事、この本部を出たが最後、月に会うことが難しくなる事に気がついた弥海砂が何だかんだ理由を付けて引き伸ばしていた節もある。
「……竜崎、今日はここまでにしましょう」
現在時刻は23時、夜神月も捜査員も既に休んでいる。この所、ノートを検証するかどうかが争点となっており、話し合いは平行線を辿る事も多い。
死神レムは本部の中でぴたりと、止まったまま。……たまに目だけを動かして居る。
エルと自室に戻り、ワタリの部屋を訪ねる。
いつもの様にワタリに紅茶を入れてもらうと、エルが手にしたノートを借り受ける。
ワタリの執務机にあったペンを取り、名前を書いた。
「シキ!」
非難がましいエルの声が聞こえる。死因は心不全でいいだろう。23日後まで体調不良は解消され、23日後眠る様に死ねればそれはそれで良いのかもしれない。
「……シキ」
私の名を叫ぶ様に呼ぶエルにノートを返し、ふとモニターを見ると、本部の暗闇に浮かぶレムの姿が崩れてゆく、何が起こったのか分からないが、あれでは明日本部が使えない。
白い砂の山の中には黒い表紙のノートまで見える。
「エルとりあえずあれを片付けよう。誰かが来て不審に思うといけないし」
何故、死神が突然姿を崩したのかはわからないけれど、エルとワタリと一緒に本部へ戻り砂を片付ける。
「これもDEATHNOTEですかね」
ワタリが拾い上げたノートと砂を手に、ワタリの執務室まで戻る。
砂は小分けにして、一部は明日鑑識に回す様手配してくれる様だ。
先ほどからエルは一切話さない。それはもう、静かに怒っている。
「私が納得するように説明して下さい。シキ」
どこか淡々とエルが言う。
「私が明日死ぬ運命だったから、と言ったらエルは納得する?」
暫く押し黙ったエルは小さくビヨンドの名を呟いた。
「嘘か本当かは分からないけれどね」
「なら何故!」
「キラは必ずL、そしてLに連なるものを殺そうと手を伸ばしてくる。キラに殺されない為には、先に自分の運命を決めて置けば良い、そしてそれはエルの仕事ではなくて、私の仕事。ビヨンドに聞いた所、エルはそれなりに長生きするらしいし」
エルはポツリと、あんな者の言う事は信じられませんと告げた。
「エルもワタリも安全じゃないのよ? もしかしたら死神やキラに殺される可能性は十二分にあるんだからね。
わたしがこうしたのは皆んな一気に犬死にしない為なんだから」
「それは、もしかしたらエルや私が殺されて、シキお一人が今日から23日間生き残る可能性もあると?」
ワタリが静かにこちらを見つめて問うてくる。
「可能性は0ではないと思う。そうなった時、キラをココに足止めし、ハウスのあの子達が手を回してくれるまでキラの動きを封じれるのは、23日間は生きることが確定している私だけ」