桜
あなたのお名前
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本部へ帰って来た彼らを出迎えるなり早々に、エルの手から黒いノートを借り受け死神を確認する。
「初めまして死神さん。あなたのお名前は?」
戸惑った様に視線を巡らせた死神はレムと名乗った。
ノートに書かれた名前と、HOW-TO-USEを流し読みして記憶する。
「この使い方を読むと月君と海砂ちゃんはキラじゃ無い事になるね。竜崎」
エルに手錠の鍵を手渡しながら、海砂の雁字搦めを解く。
「……まあ、今日は皆さんお疲れでしょうから、全ては明日にしましょう。月君、海砂さんーー疑ってすみませんでした。月君、部屋は今までの部屋を使ってください。私が別室に移ります」
夜神月から外した手錠を受け取りエルの後に続く。
エルが向かう道筋は私の自室の有る階だ。
死のノートーーDEATHNOTEーーをさらりと本部から持ち去ったエルの手際は相変わらずだ。
私の部屋のある階からワタリの執務室へと戻る。今日はこの部屋に来ることが多いなぁ、なんて暢気な考えが頭をよぎる。
「ワタリ、久しぶりにワタリの淹れた紅茶が飲みたい」
執務室で待っていたワタリに我儘を言い、執務室の奥にある甘味室? から、おやつを持ち出す。いつのまにか隣に来ていたエルも好きにおやつを漁っている。
ゆっくりと芳醇な紅茶の香りが漂って来た。香りに誘われるままに執務室に戻る。
「エル、ワタリ、これが決定的な証拠になると思う」
先程の画像を見せて、複製を保険としてハウスの3人に送ってあることも告げる。
「やはり、火口確保の混乱に乗じて動きましたね。ですが、このノートもう一冊あるようです」
「うん、だからエルも夜神月と弥海砂を泳がせるつもりで、あんな心にも無いことを言ったのでしょう?」
ニヤリと笑ったエルが以心伝心ですねなどと言って微笑む。
「さて、ワタリ、シキ、作戦会議です。今夜も長くなりますよ」
一口お茶を飲んだワタリが、老体には応えますと冗談を言って笑う。
ワタリは、はっきり言って私より丈夫だから全く問題ないと思うし、絶対実年齢より肉体年齢若いよね。
「まず、アイバーとウェディですが、相沢さん達警察と再び合流したとなると、表立って動かせません」
「うん、帰すフリをして、私の指示に従うよう、都内のホテルに待機してもらう予定」
「解放した弥海砂を尾行させますか?」
エルの問いに頷いて、南空ナオミも合流させて三人で弥海砂を見張るよう指示を出す予定だと答える。
「夜神月は動きませんか?」
ワタリの問いに、エルと目を合わせる。
「おそらく彼はこのまま本部に残るでしょう。私を殺す機会を狙うために」
「本部から動けない以上、弥海砂にもう一冊のノートを取りに行かせると思う。解放した弥海砂を追っていれば必ずもう一冊のノートに辿り着く」
ワタリの執務室から本部の様子を眺める。休むように言って来たが、何やら話し合いが始まっている。
「……本部の電気落としましょうか」
殊更つまらなそうな表情でエルがワタリのパソコンを操作すると、本部として使っている部屋の照明が落ちた。僅かな防犯灯の明かりの下で死神だけが白く浮かび上がって見える。
突然のことに驚いた様な声が上がる中、エルが休む様再度促す声を掛ける。
ようやく静かになった本部を一暼して、椅子に座るエルの隣に並ぶ。
「あの死神聞けば話してくれるかな?」
「さあ……どちらの味方ともまだ分かりませんからね」
「初めまして死神さん。あなたのお名前は?」
戸惑った様に視線を巡らせた死神はレムと名乗った。
ノートに書かれた名前と、HOW-TO-USEを流し読みして記憶する。
「この使い方を読むと月君と海砂ちゃんはキラじゃ無い事になるね。竜崎」
エルに手錠の鍵を手渡しながら、海砂の雁字搦めを解く。
「……まあ、今日は皆さんお疲れでしょうから、全ては明日にしましょう。月君、海砂さんーー疑ってすみませんでした。月君、部屋は今までの部屋を使ってください。私が別室に移ります」
夜神月から外した手錠を受け取りエルの後に続く。
エルが向かう道筋は私の自室の有る階だ。
死のノートーーDEATHNOTEーーをさらりと本部から持ち去ったエルの手際は相変わらずだ。
私の部屋のある階からワタリの執務室へと戻る。今日はこの部屋に来ることが多いなぁ、なんて暢気な考えが頭をよぎる。
「ワタリ、久しぶりにワタリの淹れた紅茶が飲みたい」
執務室で待っていたワタリに我儘を言い、執務室の奥にある甘味室? から、おやつを持ち出す。いつのまにか隣に来ていたエルも好きにおやつを漁っている。
ゆっくりと芳醇な紅茶の香りが漂って来た。香りに誘われるままに執務室に戻る。
「エル、ワタリ、これが決定的な証拠になると思う」
先程の画像を見せて、複製を保険としてハウスの3人に送ってあることも告げる。
「やはり、火口確保の混乱に乗じて動きましたね。ですが、このノートもう一冊あるようです」
「うん、だからエルも夜神月と弥海砂を泳がせるつもりで、あんな心にも無いことを言ったのでしょう?」
ニヤリと笑ったエルが以心伝心ですねなどと言って微笑む。
「さて、ワタリ、シキ、作戦会議です。今夜も長くなりますよ」
一口お茶を飲んだワタリが、老体には応えますと冗談を言って笑う。
ワタリは、はっきり言って私より丈夫だから全く問題ないと思うし、絶対実年齢より肉体年齢若いよね。
「まず、アイバーとウェディですが、相沢さん達警察と再び合流したとなると、表立って動かせません」
「うん、帰すフリをして、私の指示に従うよう、都内のホテルに待機してもらう予定」
「解放した弥海砂を尾行させますか?」
エルの問いに頷いて、南空ナオミも合流させて三人で弥海砂を見張るよう指示を出す予定だと答える。
「夜神月は動きませんか?」
ワタリの問いに、エルと目を合わせる。
「おそらく彼はこのまま本部に残るでしょう。私を殺す機会を狙うために」
「本部から動けない以上、弥海砂にもう一冊のノートを取りに行かせると思う。解放した弥海砂を追っていれば必ずもう一冊のノートに辿り着く」
ワタリの執務室から本部の様子を眺める。休むように言って来たが、何やら話し合いが始まっている。
「……本部の電気落としましょうか」
殊更つまらなそうな表情でエルがワタリのパソコンを操作すると、本部として使っている部屋の照明が落ちた。僅かな防犯灯の明かりの下で死神だけが白く浮かび上がって見える。
突然のことに驚いた様な声が上がる中、エルが休む様再度促す声を掛ける。
ようやく静かになった本部を一暼して、椅子に座るエルの隣に並ぶ。
「あの死神聞けば話してくれるかな?」
「さあ……どちらの味方ともまだ分かりませんからね」