桜
あなたのお名前
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ねー、シキさんが居るならミサこんな風に縛られなくても良かったんじゃ無い?」
二人だけになった捜査本部に海砂の声が響く。
「残念だけどそうもいかないの、私もこれからここを離れるから」
不平不満の声を上げる海砂に、もしも誰も帰ってこなければ24時間後に助けが来る様になっていると説明して、ワタリの執務室に向かう。
ワタリの執務室で、本部のスクリーンに映る火口の映像と、夜神月を追うために仕掛けた監視カメラの映像を見る。ワタリの執務室に来るまでに随分と事態は進んだ様で、火口はさくらTVを出て、スモークを貼った沢山のパトカーとエルの操縦するヘリに追い詰められていた。
やがて、夜神さん、模木さん、そして何台ものパトカーを動員して火口の足止めをしてくれた相沢さんが、火口を捕らえた。
火口の口から語られたのは、顔を知っている者の名前を書けば死ぬ殺人ノートの存在。
火口の車内を探っていた夜神さんがそれを取り出し、叫び声を上げる。続いて模木さんも。
エルの指示で、その黒いノートはヘリに運ばれた。ノートに触ったエルの微かな戸惑いが伝わってくる。
「死神……ですね……本当に、いた……んですね」
叫ぶことは無かったが、エルも相当動揺している様だ。
ヘリの中の映像ではノートが夜神月へと手渡っている。チラリとヘリ内の監視カメラへと視線を向けたエルに頷く。と言ってもこちらは見えないのだけれども。
死神がいる以上、この死のノートも2冊ある。第二のキラ弥海砂からのビデオの中にあったお互いの死神を見せ合うは、やっぱり言葉通りだった。
この事件、このままでは終わらない。もう一冊のノートも確保しなくてはならない。
一瞬の間を空けて夜神月が叫び声を上げる。彼も死神とやらを認識したのだろうか?
ノートを検証するのは不味かろうと言う、夜神さんの言葉に仕方がないとため息を吐く。
「竜崎、まずはここに書かれた人達の名前と犠牲者の名前照合してみるよ」
夜神月がヘリに持ち込んだパソコンのキーを打つ音が響く。
同時に耳に飛び込んだ微かな違和感。ヘリに仕込んだ監視カメラが夜神月が手元で何か作業している姿を捕らえる。
血文字で書かれた火口の名前。
残念だけど、やっぱり貴方がキラ。この映像は決定的な証拠になり得る。
けれど、エルも私ももう一冊のノートを手にするまでは、もう少し泳がさなくてはならないだろう。
さて、それまで私は生きていられるだろうか?
ヘリの外が騒がしくなった。其方を映すモニターには火口が倒れている。
「竜崎、とりあえず本部へ。そのノート私も見てみたい」
エルとワタリにだけ聞こえる回線で告げると、先程の映像のデータをコピーしてハウスのマット、メロ、ニアへと送る。
データの件名には保険と入力し、簡単にはデータを閲覧できない様、パスワードを設定する。パスワードを解くための課題を別に送りワタリの執務室を出る。
これで彼らは気がつくだろうし、もしもの場合時局を読む為の時間も得られるだろう。
二人だけになった捜査本部に海砂の声が響く。
「残念だけどそうもいかないの、私もこれからここを離れるから」
不平不満の声を上げる海砂に、もしも誰も帰ってこなければ24時間後に助けが来る様になっていると説明して、ワタリの執務室に向かう。
ワタリの執務室で、本部のスクリーンに映る火口の映像と、夜神月を追うために仕掛けた監視カメラの映像を見る。ワタリの執務室に来るまでに随分と事態は進んだ様で、火口はさくらTVを出て、スモークを貼った沢山のパトカーとエルの操縦するヘリに追い詰められていた。
やがて、夜神さん、模木さん、そして何台ものパトカーを動員して火口の足止めをしてくれた相沢さんが、火口を捕らえた。
火口の口から語られたのは、顔を知っている者の名前を書けば死ぬ殺人ノートの存在。
火口の車内を探っていた夜神さんがそれを取り出し、叫び声を上げる。続いて模木さんも。
エルの指示で、その黒いノートはヘリに運ばれた。ノートに触ったエルの微かな戸惑いが伝わってくる。
「死神……ですね……本当に、いた……んですね」
叫ぶことは無かったが、エルも相当動揺している様だ。
ヘリの中の映像ではノートが夜神月へと手渡っている。チラリとヘリ内の監視カメラへと視線を向けたエルに頷く。と言ってもこちらは見えないのだけれども。
死神がいる以上、この死のノートも2冊ある。第二のキラ弥海砂からのビデオの中にあったお互いの死神を見せ合うは、やっぱり言葉通りだった。
この事件、このままでは終わらない。もう一冊のノートも確保しなくてはならない。
一瞬の間を空けて夜神月が叫び声を上げる。彼も死神とやらを認識したのだろうか?
ノートを検証するのは不味かろうと言う、夜神さんの言葉に仕方がないとため息を吐く。
「竜崎、まずはここに書かれた人達の名前と犠牲者の名前照合してみるよ」
夜神月がヘリに持ち込んだパソコンのキーを打つ音が響く。
同時に耳に飛び込んだ微かな違和感。ヘリに仕込んだ監視カメラが夜神月が手元で何か作業している姿を捕らえる。
血文字で書かれた火口の名前。
残念だけど、やっぱり貴方がキラ。この映像は決定的な証拠になり得る。
けれど、エルも私ももう一冊のノートを手にするまでは、もう少し泳がさなくてはならないだろう。
さて、それまで私は生きていられるだろうか?
ヘリの外が騒がしくなった。其方を映すモニターには火口が倒れている。
「竜崎、とりあえず本部へ。そのノート私も見てみたい」
エルとワタリにだけ聞こえる回線で告げると、先程の映像のデータをコピーしてハウスのマット、メロ、ニアへと送る。
データの件名には保険と入力し、簡単にはデータを閲覧できない様、パスワードを設定する。パスワードを解くための課題を別に送りワタリの執務室を出る。
これで彼らは気がつくだろうし、もしもの場合時局を読む為の時間も得られるだろう。