鬼灯
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エルと夜神月の手錠生活が始まった。
エルは弥海砂と私の分も用意した様だけど、流石にそれは丁重辞退した。
第二のキラの目は脅威だけど、第二のキラ自体は脅威でもなんでも無い。初めに現れたのが第二のキラであったなら、今頃殺しの方法もわかっていたのでは無いかと思う。
今日は海砂の部屋で月君とのデートに付き添っている。
……手錠で繋がれているのはエルだけなんだし、私は必要ないと思う。
「ねー これって、デートって言う気にならないんだけど」
隣に座る海砂が声を上げる。私はエルの向かい海砂の横に座っている。いかにも女の子と言った間延びする話し方だ。
「私たちのことは気にしないでください。そして、これでもデートですよ。歴としたダブルデートです」
既に自分の分のケーキを食べ終えたエルが物足りなさそうな顔をしている。
「エル、食べる?」
皿の上の手付かずのケーキを差し出せば嬉しそうに礼を言うエル。
「シキ、こちらへ来てください」
呼ばれるままに近づくと、エルの膝の間に座らせられる。
「デートですから、食べさせてくださいね」
エルのお願いに応えてエルの口に苺を運ぶ。
「月君と海砂さんもイチャイチャしてはいかがですか?」
ほら、私たちの様に。そう挑発するエルに乗り気になる海砂と激しく引く月君。
「ーーそんなことより、せっかく設備の整った新しい本部に来たのに、お前全然やる気無いよな、竜崎」
「やる気……ですか? ありません。実は落ち込んでいます」
2個目のケーキを食べ終えたエルが、夜神月をキラだと思っていること、彼らが操られてキラとして人を殺していた可能性、キラの力が人から人へと渡っていく様なものである事など自分の推理を述べる。
「やる気? あまり出ませんね。いや、あまり頑張らない方がいい、必死になって追いかけても、こっちの命が危なくなるだけ……そう思いませんか?」
「月君、竜崎は捜査上キラ容疑のある者に接触しています。第二のキラの例もある今それは命懸けと言ってもいい、竜崎はね、何度か死ぬ様な思いをしているんです、あまり責め立てないで下さい」
「そうですよ、シキの言う通りです。シキ私を慰めてください」
そう言って、ぎゅうぎゅうと抱きしめてくるエルの背中をあやす様にポンポンと叩く。
「竜崎……」
ゆらりと立ち上がった月君に不穏なものを感じたのかエルが抱きしめる力が強くなる。
鈍い音が頭の上から聞こえて、一瞬の浮遊感。
派手に倒れ込んだエルだけど、自分をクッションにして私を衝撃から守ってくれる辺りまだ余裕がある様だ。
頭を起こしつつ、エルの手が私を弥海砂の方へ押し出す。
オロオロしながらシキさん大丈夫?と聞いてくる海砂を物陰へ避難させて、救急セットを取り出し、氷嚢の準備を始める。
「止めなくていいの?」
「海砂ちゃん止められる?」
手伝いながら聞いてくる弥海砂に聞き返すと物凄い勢いで首を振った。
「男の子の喧嘩だし、2人とも素手でやっているから大丈夫でしょう。まあ、顔は腫れちゃうかもだけどね」
「ラ、ライトの顔が〜」
悲壮な声を上げる海砂に笑って、作ったばかりの氷嚢を手渡す。
その時本部からの内線が鳴った。
エルが取り上げて、話を聞く。受話器を取り落とす様に本体に戻すエルに月君が声をかける。
「どうした?」
「どうでもいい、松田のいつものボケです」
「ああ、松田さんは天然だから」
エルは弥海砂と私の分も用意した様だけど、流石にそれは丁重辞退した。
第二のキラの目は脅威だけど、第二のキラ自体は脅威でもなんでも無い。初めに現れたのが第二のキラであったなら、今頃殺しの方法もわかっていたのでは無いかと思う。
今日は海砂の部屋で月君とのデートに付き添っている。
……手錠で繋がれているのはエルだけなんだし、私は必要ないと思う。
「ねー これって、デートって言う気にならないんだけど」
隣に座る海砂が声を上げる。私はエルの向かい海砂の横に座っている。いかにも女の子と言った間延びする話し方だ。
「私たちのことは気にしないでください。そして、これでもデートですよ。歴としたダブルデートです」
既に自分の分のケーキを食べ終えたエルが物足りなさそうな顔をしている。
「エル、食べる?」
皿の上の手付かずのケーキを差し出せば嬉しそうに礼を言うエル。
「シキ、こちらへ来てください」
呼ばれるままに近づくと、エルの膝の間に座らせられる。
「デートですから、食べさせてくださいね」
エルのお願いに応えてエルの口に苺を運ぶ。
「月君と海砂さんもイチャイチャしてはいかがですか?」
ほら、私たちの様に。そう挑発するエルに乗り気になる海砂と激しく引く月君。
「ーーそんなことより、せっかく設備の整った新しい本部に来たのに、お前全然やる気無いよな、竜崎」
「やる気……ですか? ありません。実は落ち込んでいます」
2個目のケーキを食べ終えたエルが、夜神月をキラだと思っていること、彼らが操られてキラとして人を殺していた可能性、キラの力が人から人へと渡っていく様なものである事など自分の推理を述べる。
「やる気? あまり出ませんね。いや、あまり頑張らない方がいい、必死になって追いかけても、こっちの命が危なくなるだけ……そう思いませんか?」
「月君、竜崎は捜査上キラ容疑のある者に接触しています。第二のキラの例もある今それは命懸けと言ってもいい、竜崎はね、何度か死ぬ様な思いをしているんです、あまり責め立てないで下さい」
「そうですよ、シキの言う通りです。シキ私を慰めてください」
そう言って、ぎゅうぎゅうと抱きしめてくるエルの背中をあやす様にポンポンと叩く。
「竜崎……」
ゆらりと立ち上がった月君に不穏なものを感じたのかエルが抱きしめる力が強くなる。
鈍い音が頭の上から聞こえて、一瞬の浮遊感。
派手に倒れ込んだエルだけど、自分をクッションにして私を衝撃から守ってくれる辺りまだ余裕がある様だ。
頭を起こしつつ、エルの手が私を弥海砂の方へ押し出す。
オロオロしながらシキさん大丈夫?と聞いてくる海砂を物陰へ避難させて、救急セットを取り出し、氷嚢の準備を始める。
「止めなくていいの?」
「海砂ちゃん止められる?」
手伝いながら聞いてくる弥海砂に聞き返すと物凄い勢いで首を振った。
「男の子の喧嘩だし、2人とも素手でやっているから大丈夫でしょう。まあ、顔は腫れちゃうかもだけどね」
「ラ、ライトの顔が〜」
悲壮な声を上げる海砂に笑って、作ったばかりの氷嚢を手渡す。
その時本部からの内線が鳴った。
エルが取り上げて、話を聞く。受話器を取り落とす様に本体に戻すエルに月君が声をかける。
「どうした?」
「どうでもいい、松田のいつものボケです」
「ああ、松田さんは天然だから」