鬼灯
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夜神さんに一芝居打ってもらうことにより、キラの能力が少なくとも念じるだけで人が殺せるようなものでは無い、もしくは彼らはキラの能力を完全に失っているこの2点が推測できるだろう。
「準備などもあります。実行は明日にしましょう。皆さんも今日はしっかり休んでください」
きちんと録画されている事を確認して、エルが部屋を出る。きっと睡眠をとるのだろう。
お菓子の乗ったお皿や空っぽになったカップなどを片付けているうちに、捜査員の皆さんはなんとも言えない顔をして帰っていった。
きっと彼らにとっては、もう1分1秒と待てないのだろう。
「シキ」
プライベートルームへと消えていたエルが戻ってきて、声をかける。
「久しぶりに、ハウスに連絡を入れましょう」
2日前に子供達から何やら楽しそうな連絡があったばかりなのに、珍しいなぁと思いながらエルに従う。
子供達は相変わらず元気でわんぱくで、ロジャーやマット、メロを困らせているようだ。
しばらく子供達との会話を楽しむと、満足したのか2人はどこかへ駆けて行ってしまった。残ったのはマット、メロ、ニアだけだ。
ロジャーは子供たちに引っ張られて連れられて行ってしまった。
「しかし、今回は長いのな」
マットの言葉に頷くメロ。
珍しくニアまでもが通信に口を挟んでくる。
「キラはそれほどまでに手強い相手ですか? L……」
「此方の捜査状況その他全てのデータを送るから見てみる?」
面白そうに笑うマットと、挑戦的な視線で見たいと主張するメロ。
「今の私たちでは太刀打ちできませんよ。そうなんでしょう? L」
穿った見方をするニア。
「そうかもしれませんね」
答えるエルも彼らが解決するなどとは全く期待していない。
「でも、勉強にはなるでしょ? もしもの事を考えればLの後継とされている貴方たちが捜査を引き継ぐことになるだろうからね」
画面の向こうの三人の顔に微かな緊張が走る。
エルがワタリに頼んで捜査状況をマット、メロ、ニアに送ってもらっている。
「それだけどさぁ、結局誰を後継者にするんだ? いい加減決めとけよ」
メロの口が悪いのはいつもの事だけど……
「メロ、Lになるのならばその口調を少しは直してくださいね。話し方というのは案外個人を特定しやすいものなんですよ?」
流石のエルも苦笑いである。
「Lになったらなんとかするさ、って言うかお前らもうちょいしっかりと息子と娘の躾しといたほうがいいと思うぞ? マットなんかこの前チェスの勝負で有り金全部巻き上げられてたし」
「Lからの連絡だって言って、Lの真似してロジャーにケーキ買わせてたし。本当4歳児かよって思うよ」
「え? それって日本からの通信偽装したの? あの子達?」
思わずエルと顔を見合わせてしまう。
「引っ掛かるロジャーもロジャーですが、こういうのを蛙の子は蛙って言うんでしょうか」
久しぶりの長時間の通信に、ささくれ立っていた気分がだいぶ落ち着いてきた。
早く帰って来て欲しい、双子をなんとかしてくれと最後に泣きついてきたロジャーを慰めつつ、もう少しお願いしますと声をかけて、通信を終える。
「さて、休みましょうか」
ベットの上に上がったエルに腕を引き寄せられ、彼の胸の中に閉じ込められる。
甘い口付けが降ってきて、服に手がかかる。
「暫くはお預けですから、良いですか」
その夜は、優しい人肌の温度が心地よい、揺蕩う様な交わりだった。
「準備などもあります。実行は明日にしましょう。皆さんも今日はしっかり休んでください」
きちんと録画されている事を確認して、エルが部屋を出る。きっと睡眠をとるのだろう。
お菓子の乗ったお皿や空っぽになったカップなどを片付けているうちに、捜査員の皆さんはなんとも言えない顔をして帰っていった。
きっと彼らにとっては、もう1分1秒と待てないのだろう。
「シキ」
プライベートルームへと消えていたエルが戻ってきて、声をかける。
「久しぶりに、ハウスに連絡を入れましょう」
2日前に子供達から何やら楽しそうな連絡があったばかりなのに、珍しいなぁと思いながらエルに従う。
子供達は相変わらず元気でわんぱくで、ロジャーやマット、メロを困らせているようだ。
しばらく子供達との会話を楽しむと、満足したのか2人はどこかへ駆けて行ってしまった。残ったのはマット、メロ、ニアだけだ。
ロジャーは子供たちに引っ張られて連れられて行ってしまった。
「しかし、今回は長いのな」
マットの言葉に頷くメロ。
珍しくニアまでもが通信に口を挟んでくる。
「キラはそれほどまでに手強い相手ですか? L……」
「此方の捜査状況その他全てのデータを送るから見てみる?」
面白そうに笑うマットと、挑戦的な視線で見たいと主張するメロ。
「今の私たちでは太刀打ちできませんよ。そうなんでしょう? L」
穿った見方をするニア。
「そうかもしれませんね」
答えるエルも彼らが解決するなどとは全く期待していない。
「でも、勉強にはなるでしょ? もしもの事を考えればLの後継とされている貴方たちが捜査を引き継ぐことになるだろうからね」
画面の向こうの三人の顔に微かな緊張が走る。
エルがワタリに頼んで捜査状況をマット、メロ、ニアに送ってもらっている。
「それだけどさぁ、結局誰を後継者にするんだ? いい加減決めとけよ」
メロの口が悪いのはいつもの事だけど……
「メロ、Lになるのならばその口調を少しは直してくださいね。話し方というのは案外個人を特定しやすいものなんですよ?」
流石のエルも苦笑いである。
「Lになったらなんとかするさ、って言うかお前らもうちょいしっかりと息子と娘の躾しといたほうがいいと思うぞ? マットなんかこの前チェスの勝負で有り金全部巻き上げられてたし」
「Lからの連絡だって言って、Lの真似してロジャーにケーキ買わせてたし。本当4歳児かよって思うよ」
「え? それって日本からの通信偽装したの? あの子達?」
思わずエルと顔を見合わせてしまう。
「引っ掛かるロジャーもロジャーですが、こういうのを蛙の子は蛙って言うんでしょうか」
久しぶりの長時間の通信に、ささくれ立っていた気分がだいぶ落ち着いてきた。
早く帰って来て欲しい、双子をなんとかしてくれと最後に泣きついてきたロジャーを慰めつつ、もう少しお願いしますと声をかけて、通信を終える。
「さて、休みましょうか」
ベットの上に上がったエルに腕を引き寄せられ、彼の胸の中に閉じ込められる。
甘い口付けが降ってきて、服に手がかかる。
「暫くはお預けですから、良いですか」
その夜は、優しい人肌の温度が心地よい、揺蕩う様な交わりだった。