マリーゴールド
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帰りの飛行機を待つ間に何か聞きたげな南空さんと目が合う。
「ビヨンドの遠縁と言うのは本当。まあ、ほとんど他人レベルの親戚だけど。それとね、Lとの関係は、Lの所で仕事をしているの」
簡単な説明で、とりあえず納得してくれた南空さんだけど、まだ視線を感じる。
「何か……?」
「あ、いえ。彼、ビヨンド・バースデーは貴女の事が好きだったんじゃないかなと、思えてきて」
え? そんな素振りあった? そもそもそれほど親しい訳じゃ無かったけど……
「あんなに素直に話すの、初めて見ました。割と饒舌な所がある人だけど、貴女の話をじっくりと聞いて居たし、最後何か心配して居ましたよね? 早口の英国英語で全て聞き取れた訳じゃないので分かりませんが……」
流石、優秀な元捜査官。あれが聞き取れて居たのか。
そう、ビヨンドが言う11月3日。彼が気をつけろなんて言うからにはその日が私の寿命な訳だ。
それまでに、キラ事件を解決出来るだろうか? 出来たなら、それ以降は仕事の時間を減らして、エルや子供達との時間を出来るだけ持ちたい。
まだまだイギリスは寒いだろうけど、早くエルと一緒に帰りたいなぁ。
そうそう、私の寿命の話はエルには内緒だ。これ以上考えることを増やすのは良くない。
最近キラの事で煮詰まっているしね。まあ、それは私もなんだけど。
戻った日本の捜査本部は、レイ・ペンバーの亡くなった山手線の監視カメラ映像を検証していた。
「封筒がなくなっている事、山手線に一時以上乗車して居た事。この2点と、最後にペンバーが車内を必死に見ようとして居たことから、もしかしたら車内にキラが居たのでは無いかと」
いつもと逆でエルの後ろから件の監視カメラの画像を見る。
隣で捜査員が説明してくれるが、既にエルから連絡が来ていた事項ばかりで、新しい発見は無い。
「シキ、他に気がついた事はありますか?」
エルの問いに首を振る。
日本へ戻る途中で購入した甘味の袋を開けて、エルや捜査員に勧める。
「勝手をして申し訳ありませんでした。お陰で無事お手伝いをしてこれました」
ようやく振り向いたエルは、口の端を上げて笑い、優しくお帰りなさいと、頭を撫でてくれた。
捜査員の人達も、人が良いのか、良かった良かったと喜んでくれて、お土産の甘味にお礼を言ってくれる。
キッチンでお茶を淹れながら、先ほど別れた南空さんへLとしてメールを送る。
「ペンバー氏が亡くなった当日、書類封筒を持って外出したかどうか、覚えていますか?」
すぐに帰ってきた返信には、その様なものは持っていなかったと、書かれていた。
追伸の様に、シキさんは無事に戻られましたか? と記されていた。
日本の空港で別れてしまったので、心配してくれたのだろう。
「書類封筒の件、ありがとうございます。シキさんは先程戻りました。ご同道ありがとうございました」
Lとして、自分の名前にさん付けをするのが何となく可笑しくて笑ってしまう。
大丈夫。まだ笑えている。
「ビヨンドの遠縁と言うのは本当。まあ、ほとんど他人レベルの親戚だけど。それとね、Lとの関係は、Lの所で仕事をしているの」
簡単な説明で、とりあえず納得してくれた南空さんだけど、まだ視線を感じる。
「何か……?」
「あ、いえ。彼、ビヨンド・バースデーは貴女の事が好きだったんじゃないかなと、思えてきて」
え? そんな素振りあった? そもそもそれほど親しい訳じゃ無かったけど……
「あんなに素直に話すの、初めて見ました。割と饒舌な所がある人だけど、貴女の話をじっくりと聞いて居たし、最後何か心配して居ましたよね? 早口の英国英語で全て聞き取れた訳じゃないので分かりませんが……」
流石、優秀な元捜査官。あれが聞き取れて居たのか。
そう、ビヨンドが言う11月3日。彼が気をつけろなんて言うからにはその日が私の寿命な訳だ。
それまでに、キラ事件を解決出来るだろうか? 出来たなら、それ以降は仕事の時間を減らして、エルや子供達との時間を出来るだけ持ちたい。
まだまだイギリスは寒いだろうけど、早くエルと一緒に帰りたいなぁ。
そうそう、私の寿命の話はエルには内緒だ。これ以上考えることを増やすのは良くない。
最近キラの事で煮詰まっているしね。まあ、それは私もなんだけど。
戻った日本の捜査本部は、レイ・ペンバーの亡くなった山手線の監視カメラ映像を検証していた。
「封筒がなくなっている事、山手線に一時以上乗車して居た事。この2点と、最後にペンバーが車内を必死に見ようとして居たことから、もしかしたら車内にキラが居たのでは無いかと」
いつもと逆でエルの後ろから件の監視カメラの画像を見る。
隣で捜査員が説明してくれるが、既にエルから連絡が来ていた事項ばかりで、新しい発見は無い。
「シキ、他に気がついた事はありますか?」
エルの問いに首を振る。
日本へ戻る途中で購入した甘味の袋を開けて、エルや捜査員に勧める。
「勝手をして申し訳ありませんでした。お陰で無事お手伝いをしてこれました」
ようやく振り向いたエルは、口の端を上げて笑い、優しくお帰りなさいと、頭を撫でてくれた。
捜査員の人達も、人が良いのか、良かった良かったと喜んでくれて、お土産の甘味にお礼を言ってくれる。
キッチンでお茶を淹れながら、先ほど別れた南空さんへLとしてメールを送る。
「ペンバー氏が亡くなった当日、書類封筒を持って外出したかどうか、覚えていますか?」
すぐに帰ってきた返信には、その様なものは持っていなかったと、書かれていた。
追伸の様に、シキさんは無事に戻られましたか? と記されていた。
日本の空港で別れてしまったので、心配してくれたのだろう。
「書類封筒の件、ありがとうございます。シキさんは先程戻りました。ご同道ありがとうございました」
Lとして、自分の名前にさん付けをするのが何となく可笑しくて笑ってしまう。
大丈夫。まだ笑えている。