マリーゴールド
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フランスの依頼は日本に居るうちに解決出来た。簡単な人探しと言うか死体探しだった。アメリカからの依頼も、犯人は特定できているけど確保のために作戦がいる。準備だけ整えて貰って、着いたら即作戦開始だ。
南空さんとは、日本から同じ飛行機でアメリカに入り南空さんがペンバー氏のお墓参りをしている間にアメリカの依頼を片付け、再び合流それからビヨンドとの面会に向かうと言う、なかなかの強行軍だ。
「あの、シキさんは、ビヨンド・バースデーとはどの様な関係なんですか?」
南空さんへはLから、ビヨンド・バースデーにキラ事件の事で聞くべき事があるので同行して欲しい旨を告げてある。
「遠縁の親戚ですが、わたし以外の親族とは既に縁を切っている様なので、私に協力して欲しいと、Lから依頼がありました」
若干苦しい言い訳だが、南空さんは素直に信じた様だ。
先にLとして手を回してあり、私と南空さん、ビヨンドの三人だけで話す事ができた。
ビヨンドは、文字通り本当に人の寿命と名前が見える様だ。東南アジアで伝え聞く“邪眼”の様なものかもしれない。顔、名前、死。キラとの嫌な一致だ。
顔が見えて居ても、隠れている部分が多いと名前と寿命は見えないなど、細かなことも聞き出したが、果たして役に立つ時が来るのか分からない様な情報だ。
「残念だが、俺はキラでは無い。ただ名前と寿命が見えるだけだ」
「いくつか確認させて。貴方はキラに殺された犯罪者の中に顔見知りがいる?ーー居るのね。その人の死は貴方が見た寿命と同じ? それとも寿命、つまり元から死ぬはずだった日とは別?」
「別だ。まだ死ぬ日じゃ無かったから、どう言うカラクリか気になった」
ビヨンドも、その辺は考えだそうだが、これといって答えが分かっているわけでは無い様だ。
「じゃあ、次。もし、貴方がキラに殺されたとして、埋葬等に希望はある?」
「なんだ、殺されるの確定なのかよ」そう言って笑ったビヨンドには小さい頃の面影があった。
「希望は特に無いが、故郷に葬られるのだけは御免だな。あんなカビが生えた様な墓には入りたく無い」
「なら、もしもの時は希望が通る様にしておく」
帰りがけに、ビヨンドは早口のイギリス英語で話かけてきた。
「今年の11月3日は部屋から出るな。危ない事は何もしないで、じっとしていろ。奴でも誰でも良いから近くに居て危険から守ってもらえ」
奴ってエルの事かな。ビヨンドはどこから知ったのか知らないが、私がエルと家庭を持ったことを知っている様だった。
ならばもう一つ聞いてみよう。
「ビヨンド、貴方が前にいた施設の職員から話を聞いたのだけど、その施設で竜崎と名乗る男性に会った?」
無言で頷くビヨンド。
「彼は長生きをする?」
「覚えてはいないが、特別短い人生という事は無いと思う。だとしたら記憶に残っているはずだ。まあ、キラに殺されればその限りでないようだか?」
南空さんとは、日本から同じ飛行機でアメリカに入り南空さんがペンバー氏のお墓参りをしている間にアメリカの依頼を片付け、再び合流それからビヨンドとの面会に向かうと言う、なかなかの強行軍だ。
「あの、シキさんは、ビヨンド・バースデーとはどの様な関係なんですか?」
南空さんへはLから、ビヨンド・バースデーにキラ事件の事で聞くべき事があるので同行して欲しい旨を告げてある。
「遠縁の親戚ですが、わたし以外の親族とは既に縁を切っている様なので、私に協力して欲しいと、Lから依頼がありました」
若干苦しい言い訳だが、南空さんは素直に信じた様だ。
先にLとして手を回してあり、私と南空さん、ビヨンドの三人だけで話す事ができた。
ビヨンドは、文字通り本当に人の寿命と名前が見える様だ。東南アジアで伝え聞く“邪眼”の様なものかもしれない。顔、名前、死。キラとの嫌な一致だ。
顔が見えて居ても、隠れている部分が多いと名前と寿命は見えないなど、細かなことも聞き出したが、果たして役に立つ時が来るのか分からない様な情報だ。
「残念だが、俺はキラでは無い。ただ名前と寿命が見えるだけだ」
「いくつか確認させて。貴方はキラに殺された犯罪者の中に顔見知りがいる?ーー居るのね。その人の死は貴方が見た寿命と同じ? それとも寿命、つまり元から死ぬはずだった日とは別?」
「別だ。まだ死ぬ日じゃ無かったから、どう言うカラクリか気になった」
ビヨンドも、その辺は考えだそうだが、これといって答えが分かっているわけでは無い様だ。
「じゃあ、次。もし、貴方がキラに殺されたとして、埋葬等に希望はある?」
「なんだ、殺されるの確定なのかよ」そう言って笑ったビヨンドには小さい頃の面影があった。
「希望は特に無いが、故郷に葬られるのだけは御免だな。あんなカビが生えた様な墓には入りたく無い」
「なら、もしもの時は希望が通る様にしておく」
帰りがけに、ビヨンドは早口のイギリス英語で話かけてきた。
「今年の11月3日は部屋から出るな。危ない事は何もしないで、じっとしていろ。奴でも誰でも良いから近くに居て危険から守ってもらえ」
奴ってエルの事かな。ビヨンドはどこから知ったのか知らないが、私がエルと家庭を持ったことを知っている様だった。
ならばもう一つ聞いてみよう。
「ビヨンド、貴方が前にいた施設の職員から話を聞いたのだけど、その施設で竜崎と名乗る男性に会った?」
無言で頷くビヨンド。
「彼は長生きをする?」
「覚えてはいないが、特別短い人生という事は無いと思う。だとしたら記憶に残っているはずだ。まあ、キラに殺されればその限りでないようだか?」