小さなプロローグ
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ワイミーさんの部屋で少し遅いお昼を食べながら、冬から今までの事など楽しいおしゃべりをする。
「シキ、彼は失礼な事はしませんでしたか?」
食後の紅茶をいただいていると、珍しく歯切れも悪くワイミーさんが問う。
「彼って、Lさんの事?」
「えぇ、彼は何というか独特な所が有りまして。悪い子ではないのです。とても頭も良い子なのですが……今まで、このハウスに来た子供達とは少し違うので」
ワイミーさんが言葉を濁すのも何となく分かる。でも、
「失礼なんて、そんな事無かったよ。話し相手にもなってくれたし……そうそう、彼中々のセンスがあるんじゃないかなぁ、株取引。大きな金額を賭けても大丈夫だと思う」
悪戯っぽく言えば、目を見開いたワイミーさんは、ほっほっほ、と笑う。
「これはお嬢様に一本取られました。宜しかったら、滞在中Lと仲良くしてあげてください。あの子はここに来て、もう半月になりますが、まだ友人がいない様なので」
Lが友達を必要として居るのか、ふと疑問に思ったが、ワイミーさんの頼みを断る訳には行かない。
「友達になれると良いのだけれど」
やや消極的な返事に、ワイミーさんは笑って頷いてくれた。
その日は、今までハウスに居た子達。つまりL以外の子達と遊び、夕飯を取り。久しぶりだからと強請られて、大部屋の女子部屋に枕を持ち込み女子会をして、少し夜更かししながら過ごした。
試しにLの事を話題に出してみたけれど、皆んな困った様な煮え切らない返事をするのみで、大した情報は得られなかった。
唯一知り得たのは、見た目に反して喧嘩は強いみたい。ハウスに来てすぐに、数人を相手に一人勝ちしてしまったんだって。
明日は、話せるだろうか。
揺らがない、黒い瞳を思い出してーー眠りについた。
「シキ、彼は失礼な事はしませんでしたか?」
食後の紅茶をいただいていると、珍しく歯切れも悪くワイミーさんが問う。
「彼って、Lさんの事?」
「えぇ、彼は何というか独特な所が有りまして。悪い子ではないのです。とても頭も良い子なのですが……今まで、このハウスに来た子供達とは少し違うので」
ワイミーさんが言葉を濁すのも何となく分かる。でも、
「失礼なんて、そんな事無かったよ。話し相手にもなってくれたし……そうそう、彼中々のセンスがあるんじゃないかなぁ、株取引。大きな金額を賭けても大丈夫だと思う」
悪戯っぽく言えば、目を見開いたワイミーさんは、ほっほっほ、と笑う。
「これはお嬢様に一本取られました。宜しかったら、滞在中Lと仲良くしてあげてください。あの子はここに来て、もう半月になりますが、まだ友人がいない様なので」
Lが友達を必要として居るのか、ふと疑問に思ったが、ワイミーさんの頼みを断る訳には行かない。
「友達になれると良いのだけれど」
やや消極的な返事に、ワイミーさんは笑って頷いてくれた。
その日は、今までハウスに居た子達。つまりL以外の子達と遊び、夕飯を取り。久しぶりだからと強請られて、大部屋の女子部屋に枕を持ち込み女子会をして、少し夜更かししながら過ごした。
試しにLの事を話題に出してみたけれど、皆んな困った様な煮え切らない返事をするのみで、大した情報は得られなかった。
唯一知り得たのは、見た目に反して喧嘩は強いみたい。ハウスに来てすぐに、数人を相手に一人勝ちしてしまったんだって。
明日は、話せるだろうか。
揺らがない、黒い瞳を思い出してーー眠りについた。