サルビア
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「南空ナオミ。優秀な捜査官で助かります」
何せ今、私の隣にはシキがいません。シキと最後に口付けを交わしてからもう3日経ちます。
私の推理力は低下する一方です。
後にロサンゼルスBB連続殺人事件と呼ばれるこの事件。依頼を受けた時からシキの中では何か思うところがあったのでしょうか?
「そう言えば、彼もBBですね。最も、大人しくやられるタイプでは無いでしょうが」
ロサンゼルスの様々なデータを流し見る。
Bこと、ビヨンドの足跡はロサンゼルスに入るまでは簡単に追えたが、ロサンゼルス内で急に消えてしまっている。
嫌な予感がします。いっその事シキはこの事件には関わらない方が良いのかもしれません。
「ワタリ、シキの担当している事件のファイルNo.は?」
仕掛けると言ってたからには、そろそろ動くでしょうが、可能ならば出来るだけ時間が掛かっていて欲しい。
「823です。残念ながら未だ膠着状態だとか……アイバーとウェディを使って物証を集め出してはいる様なので、少しは進展するかもしれませんが」
どうか、そのままでいて欲しい。
シキの身内を捕らえる事になるなど、どうか、そんなことにはならないでくれ。
その思いも虚しく、その夜シキから通信が入った。
「エル。どう?
子供達は今日はハウスに遊びに行って疲れたのかグッスリよ。アイバーが、案外子守が上手くてね、ウェディはちょっと苦手みたいだけど、よく遊んでくれてるわ。 調査進んでる?
ビヨンドの事も調べてくれてありがとう。やっぱりロサンゼルスで痕跡が消えてるんだね」
「ええ、引き続き追っては見ますが」
しばらくの沈黙の後、シキは静かに言った。
「FBI捜査官の南空ナオミの周辺に“竜崎”と名乗る男が居るのは把握していて?」
「竜崎? ですか……」
「そう、それがBで、今度の事件の重要参考人だと、私は読んでいる。エルもBが犯人である可能性には行きついているでしょう?」
「まだ確定では有りませんよ」
まあ、先程の情報から、ほぼ確定と言った所ですが……もしかしたら全く別の人かもしれませんし。
「難しいね。才能ある人が、真っ直ぐ柔軟に育つのは」
貴女がそれを言いますか?
「人より多くのものが見える、と言う事は生きにくい事でもあるのでしょね。幸い私はそんな事はなかったですが」
今だからこそ、ワタリと出会いワイミーズハウスで過ごせた事も、シキと出会い、お互いを愛し合える存在になった事も、趣味と実益を兼ね備えた仕事をすることができている事も……
奇跡の様な事だとわかる様になりました。
多分、そう言った意味では、私はとても恵まれている人間です。
何せ今、私の隣にはシキがいません。シキと最後に口付けを交わしてからもう3日経ちます。
私の推理力は低下する一方です。
後にロサンゼルスBB連続殺人事件と呼ばれるこの事件。依頼を受けた時からシキの中では何か思うところがあったのでしょうか?
「そう言えば、彼もBBですね。最も、大人しくやられるタイプでは無いでしょうが」
ロサンゼルスの様々なデータを流し見る。
Bこと、ビヨンドの足跡はロサンゼルスに入るまでは簡単に追えたが、ロサンゼルス内で急に消えてしまっている。
嫌な予感がします。いっその事シキはこの事件には関わらない方が良いのかもしれません。
「ワタリ、シキの担当している事件のファイルNo.は?」
仕掛けると言ってたからには、そろそろ動くでしょうが、可能ならば出来るだけ時間が掛かっていて欲しい。
「823です。残念ながら未だ膠着状態だとか……アイバーとウェディを使って物証を集め出してはいる様なので、少しは進展するかもしれませんが」
どうか、そのままでいて欲しい。
シキの身内を捕らえる事になるなど、どうか、そんなことにはならないでくれ。
その思いも虚しく、その夜シキから通信が入った。
「エル。どう?
子供達は今日はハウスに遊びに行って疲れたのかグッスリよ。アイバーが、案外子守が上手くてね、ウェディはちょっと苦手みたいだけど、よく遊んでくれてるわ。 調査進んでる?
ビヨンドの事も調べてくれてありがとう。やっぱりロサンゼルスで痕跡が消えてるんだね」
「ええ、引き続き追っては見ますが」
しばらくの沈黙の後、シキは静かに言った。
「FBI捜査官の南空ナオミの周辺に“竜崎”と名乗る男が居るのは把握していて?」
「竜崎? ですか……」
「そう、それがBで、今度の事件の重要参考人だと、私は読んでいる。エルもBが犯人である可能性には行きついているでしょう?」
「まだ確定では有りませんよ」
まあ、先程の情報から、ほぼ確定と言った所ですが……もしかしたら全く別の人かもしれませんし。
「難しいね。才能ある人が、真っ直ぐ柔軟に育つのは」
貴女がそれを言いますか?
「人より多くのものが見える、と言う事は生きにくい事でもあるのでしょね。幸い私はそんな事はなかったですが」
今だからこそ、ワタリと出会いワイミーズハウスで過ごせた事も、シキと出会い、お互いを愛し合える存在になった事も、趣味と実益を兼ね備えた仕事をすることができている事も……
奇跡の様な事だとわかる様になりました。
多分、そう言った意味では、私はとても恵まれている人間です。