𣜿葉
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Bの観察を続けながら、久しぶりのハウスの自室で依頼を片付けている。
ハウスの者には私がLである事は伏せている。ワイミーがワタリである事は、公然の秘密となっているので、私もLの関係者だとは思われているようだが。
そもそも探偵Lは私一人ではない。シキさんと私二人の名前だ。
それにしても、先ほどから鬱陶しい。
「B、貴方は私のストーカーですか? 今は授業中のはずです。授業に戻ってはいかがですか?」
朝食が終わるぐらいの時間から、ずっと扉の向こうにある気配に向かって声を掛ける。
「……何でわかった?」
「ワタリや、ロジャーなら用事があればノックしてそのまま入ってきます。そして、元からハウスにいる子達は、そんなストーカーの様な事はしません」
のそり、と躊躇う様な気配のあと、足早に駆けて行く足音が廊下に響いた。
さて、コレで心置きなく仕事ができそうです。
新しく入った依頼の中に一風変わった依頼があった。探偵エラルド・コイルの調査だ。最近頭角を現して来たその探偵の噂は、私でも知っている。
ただ、彼はLと違って姿を隠している訳でもなかった筈。個人で事務所を構えて仕事をしている人間のことを、わざわざ調べる必要があるか?
「寧ろ、依頼人の方が気になる所ですね。後ろ暗いところがある部類の者でしょう。……ワタリ、依頼人の情報を洗ってくれ」
「おや、この依頼お受けになるのですか?」
意外そうなワタリの声が、画面の向こうから聞こえて来る。
「依頼人が、裏社会の人間だとしてーー事務所を構えて、依頼人とも接触している探偵の情報を洗う事など、そうは難しく無いだろう。私達の様に素性を隠している訳でも無さそうだ。では何故Lにまで、依頼をかける?」
「自ら調べたが、調べられなかったと考えられますね」
「そうだ。エラルド・コイルと言う探偵、一筋縄では行かないだろう」
「分かりました。早速エラルド・コイルの情報も集めて参りましょう」
「そうしてくれ。あぁ、依頼は断るのを忘れずに。この依頼人どうせ碌な依頼人では無い」
画面の向こうから、了承の声と共にこんなメッセージが送られて来た。
“探偵同士の対決とは面白そうですね? L”
私もニヤリと笑った。久々に楽しめそうだ。
ハウスの者には私がLである事は伏せている。ワイミーがワタリである事は、公然の秘密となっているので、私もLの関係者だとは思われているようだが。
そもそも探偵Lは私一人ではない。シキさんと私二人の名前だ。
それにしても、先ほどから鬱陶しい。
「B、貴方は私のストーカーですか? 今は授業中のはずです。授業に戻ってはいかがですか?」
朝食が終わるぐらいの時間から、ずっと扉の向こうにある気配に向かって声を掛ける。
「……何でわかった?」
「ワタリや、ロジャーなら用事があればノックしてそのまま入ってきます。そして、元からハウスにいる子達は、そんなストーカーの様な事はしません」
のそり、と躊躇う様な気配のあと、足早に駆けて行く足音が廊下に響いた。
さて、コレで心置きなく仕事ができそうです。
新しく入った依頼の中に一風変わった依頼があった。探偵エラルド・コイルの調査だ。最近頭角を現して来たその探偵の噂は、私でも知っている。
ただ、彼はLと違って姿を隠している訳でもなかった筈。個人で事務所を構えて仕事をしている人間のことを、わざわざ調べる必要があるか?
「寧ろ、依頼人の方が気になる所ですね。後ろ暗いところがある部類の者でしょう。……ワタリ、依頼人の情報を洗ってくれ」
「おや、この依頼お受けになるのですか?」
意外そうなワタリの声が、画面の向こうから聞こえて来る。
「依頼人が、裏社会の人間だとしてーー事務所を構えて、依頼人とも接触している探偵の情報を洗う事など、そうは難しく無いだろう。私達の様に素性を隠している訳でも無さそうだ。では何故Lにまで、依頼をかける?」
「自ら調べたが、調べられなかったと考えられますね」
「そうだ。エラルド・コイルと言う探偵、一筋縄では行かないだろう」
「分かりました。早速エラルド・コイルの情報も集めて参りましょう」
「そうしてくれ。あぁ、依頼は断るのを忘れずに。この依頼人どうせ碌な依頼人では無い」
画面の向こうから、了承の声と共にこんなメッセージが送られて来た。
“探偵同士の対決とは面白そうですね? L”
私もニヤリと笑った。久々に楽しめそうだ。