おじちゃんが泣くから私もギャン泣きした。
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シャンクスは好奇心旺盛な子供へと、すくすく育っていった。
同じく子供であるはずの私も、成長を感じて感動する親(生意気な小娘)に育った。
相変わらずロジャーは、私がやらかすと拳骨の雨を繰り出してくる。『酷い!!私が馬鹿になったらどうすんだ!!!』って怒ったら『安心しろ。お前はもう馬鹿だから大丈夫だ』って言われた。
あ、そっかあ!!と私はすぐに納得した。
するとロジャーに「やーい子供ォ〜」と弄られる。ムキィィ!!!と私は頬っぺたを膨らませた。
途中、なんやかんやでバギーという男の子とも出会った。
バギーはすぐに見習いになった。
そして「バギ次郎」という赤太郎に因んだ名前を貰っていて…………正直羨ましかったのは否めない。うぐぐ……なぜだロジャー。なぜ私には渾名が無いんだ。
私は土下座してまで苦労したというのに酷い差である。
まあ気にしてないけど。
バギーはまだ幼いとのこともあって、私のお世話先にバギーも加わった。するとまぁ……その時はシャンクスに凄く拗ねられた記憶がある。可愛いったらありゃしない。
朝は起きたら何故かシャンクスも一緒に寝てるし、昼は昼食に必ずと言ってもいいほど私の事を誘ってくるし(なんなら昼食をアーンさせてくる)、夜には枕を持ってきて「一緒に寝よ」と甘えてくるのである。
もちろん私もデロデロに甘やかした。
ロジャーは呆れた顔をしていた。
休憩がてらの島に寄る度に、「着いてきて!!!!」と、バギーを置いてこうとするシャンクスに腕を引っ張られて行かれたものである。
まあ勿論バギーも連れていったが。バギーを担いだらシャンクスに悲鳴をあげられたが知らん。
数ヶ月後には、光月おでんがメンバーに加わってきた。
アイツはタフだと思う。海に流されても着いてきたし。さらに言うとイゾウとか言う美人も連れてて、ちょっぴり羨ましかっ…………いや、なんでもない。
光月おでんには、子供が居た。
ももの助という子供はレイリーには可愛がられ、日和という赤ちゃんはロジャーに抱かれてキャッキャッと喜んでいた。
私もロジャーに呼ばれて「抱いてみろ」と言われたので、赤ちゃんの日和を抱いてみる。
はわわ……!!!
「可愛い」
「だろ」
ロジャーと光月おでんはケラケラと笑った。
その後ろで、拗ねてるシャンクスとバギーには気づかず……。
あとで機嫌を回復させるに労力をとても使った。